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家電メーカーの技術担当が異世界で  作者: 神の恵み
第1章 カルバン王国
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第41話 青年になった私


夢の中で、マリリンと抱き合い、マリリンとキスをして、マリリンから全身にキスをしてもらった。


私の精神は43歳の再婚歴のある男であり、童貞ではないのだが、それでも夢の中で、マリリンの口で奉仕される場面では、本当の事のように興奮をしてしまった。


翌朝、目が覚めると私の体の上に、マリリンのネグリジェ姿があった。

これほどの美人で、かつ、富士山のようなふっくらとした円錐の乳房。

しなやかな腰の曲線。

あり得ない。

やはり、人では無い気がする。


その綺麗な顔に見とれながら、金髪の髪に触れる。

どこまでもしなやかで、少し重みのある髪。

いつの間にか、マリリンの全身を隈なく、自分の手のひらでその感触を味わっていた。


お尻から太ももへ手を伸ばし、股間を広げるように、膝を裏側から、足を広げるように押したその時、目を覚ましてしまったマリリン。


「私と会った次の日に大きくなったカール様…おはよう。」


「ははは、確かに。これも神の意思なのかな?」


「ごめんなさい。初めてじゃなくて…。」


思わず、涙があふれ出てしまった。

彼女を抱き締め


「私には、そんな価値観は無いから、そんな事で気を病まないでね。」


時計はやはり6時55分。

仰向けになって、腕を精一杯伸ばしてみる。

頭の上の天蓋から垂れるレースのカーテンに手が当たる。


(腕が長くなってる…。でも細いなーこの腕)


ネグリジェ姿のまま、顔を洗いに行ったのだろう。

ベッドから出てマリリンを抱き締めに洗面所に向かう。

後ろからマリリンの腰を抱き締め


「もしかして、夕べ僕のを飲んだ?」


マリリンの乳房を後ろから優しく手のひらで包み込む。

突起が心地いい。


「ごめんなさい、ちょっとだけ。」


そう言って、歯を磨くマリリン。

私も顔を洗って、歯を磨いて、マリリンの入れた紅茶を飲む。


7時半になったので、食堂へ行く。

ここからはターニャが私の担当だ。


「研究所へは、私の事は連絡してくれたのかな。知ってる?」


「はい。セバス様が助手のシンシア様に伝言鳥を飛ばしましたから、連絡は取れているはずです。ですが、シンシア様からの返答はありません。」


「そういえば、シンシアは伝言鳥が使えないんだ。」


「そうでしたか。」


硬いパンを美味しいスープに付けて食べる。

『ダグに美味しかったって伝えておいて』そうターニャに言い、裏庭に出て、トレーニングを開始する。


ランニング、腹筋、腕立て伏せ、素振り。

体は大きくなったが、筋力が弱くなったとは感じない。

つまり成長したのだ。


ジャックと訓練。

やはり、体さばきで躱す、剣で合わす、ステップで間合いを離したり、詰めたりが自然と出来ている。

だが、『攻撃を』と思うと隙ができる。

守るつもりでカウンターを打つ事に集中すると、自然と体が動く。


踏み込んできた足を薙ぎ払おうとすると、力まかせの動作を生むのに、踏み込んで来た足の筋を切るのは、素早くできる。


これが『守りの攻撃力』なのだろう。


カウンター狙いが私の戦法だな。

『無外流に峰打ちは無い』だね…。



部屋に戻り、シャワーで汗を流したら、ターニャがシャツを用意してくれていた。


「先に研究所に行って報告をしてから戻る。ジャックに馬車の準備を頼んで。」


「はい。」


汗で流れた水分を、ターニャの入れた紅茶で補給する。

そして厩舎に行くと、ジャックが御者台に座っていた。

エリオットと私が乗り込むと、アンガスとベルが『いってらっしゃいませ』と声を掛けてくれた。


段々とこの屋敷の生活が板についてくる感じだ。



アンジェラ姫は3年になっていた。

優秀なら卒業できる学年だ。

アンジェラ姫には、これといった取り巻きはいないそうだ。

むしろ皆避けている感じだそうだ。

アンジェラ姫が良く図書館にくるらしい。

だが熱心に本を読んでいる訳ではない。

ただ、思いついて、中をぺらぺらとめくるだけだそうだ。



授業は選択制であり、それぞれの選択科目の終了認定試験を合格すればいい。

夏季、秋季、冬季、春季で、初級、中級、高級の3カテゴリーの講義が入れ替わる。


但し、初級終了認定に合格しないと、中級試験は受ける事ができない。

科目は歴史、教養、算数、戦闘術、魔術、の5科目。

歴史は必須だが中級までしか無い。

教養と算数はどちらかの選択、戦闘術と魔術はどちらかの選択となっている。


私とエリオットは、既に歴史、教養、算数、戦闘術の初級試験に合格し、1年の授業が免除になっている。


歴史とはプロパガンダの基になっている記念日の内容であり、誰がどのような偉業をなしたかの試験だ。

特に名前が覚えにくいだけだ。


教養か算数かは、学問選択と呼ばれる。

教養は、貴族の礼儀作法であり、できるかどうかは関係なく、知っていれば良い知識の試験だ。

算数は四則演算、そろばんが出来れば天才と称されるだろう。

簡単な幾何も含まれる。


戦闘術と魔術は運動選択と呼ばれる。

戦闘術は男子の必須科目であり、中級合格が無いと魔術科目は選択できない。

また女子は魔術が必須科目であり、中級合格が無いと戦闘術科目は選択できない。


卒業資格は歴史+学問選択+運動選択の各中級が条件となっている。


高級は挑戦的水準らしい。



本日の投稿は、これが最終です。


お読み頂き、本当にありがとうございます。

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