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主人公は突っ込みスキルを使い、更に泥沼へと嵌まる Ⅱ



「昔々あるところに、おじっ

「うぉわぁあぁあぁっ!? 怖い話をするなぁぁぁっ!?」

「行けば……わかる……さ」

「雪ちゃんが殴られてうんちしながら気絶しちゃった」

「夜さん、これ桃太郎ですよ? 一体何が怖いんですか」

「し、知っておるぞ! 桃太郎は本当は血肉の塊から産まれた鬼の子で夜な夜な老夫婦を調教し、老夫婦を犬猿雉のように奴隷として酷使させ自分を捨てた鬼達に復讐するための惨劇の物語というのを!」

「桃太郎に謝ってください」

「そんな都市伝説聞いた事ないなぁ、ジ○リ作品の都市伝説ならよく聞くけど」

「あっ! 実はト○ロは中身はトロトロ、外はサクサク! ふわっとハーモニカ! こうやって、すくって食べてってやつですか!?」

「最初から最後まで何言ってんだお前」

「お兄ちゃん突っ込みが弱いですよぅ、そういう時はっ! はいっ! スタンガンですっ! 待ちきれないっ! さぁ、早くお兄ちゃん!」

「最初から最後まで何言ってんだお前」バチバチッッ

「んなーっっっっ!!」ビリビリ


バタッ


「ふふ、太陽ちゃん気持ちよかった?」

「はいっ!」

「1.2.3.プーッ!」

「あっ! 殴られて気絶していた雪ちゃんがおならと共に復活した!」

「これも猪木のおかげ」

「さっきまでぶつぶつとほざいておった台詞か? あれは正確に言えば一休さんの名言であろう」

「それも実は違っててとある宗教家の言葉らしいですけどね」

「すごいね! 響木君、物知りお尻かじりカマキリ」

「何でもは知らないわ、知ってる事だけ」

「ふむ、突っ込み役に徹したいと言った時は何言っとるんだこやつと思ったが中々サマになっておるな」

「そ、そうですか?」

「話がスムーズに進む」

「突っ込み役に就任おめでとうございます! お兄ちゃん! だからアタシにも早くお兄ちゃんのを突っ込んでくださいっ!」

「おめでとう」

「おめでとう」


「皆……っ、ありがとうっ」


 何故か楽しくなってきた。

 それはこの自由部に俺が本当の意味で足を踏み入れた瞬間だった。


 しかしこの突っ込み意味あるのだろうか。

 何か自由部の面々を更に生き生きさせてるだけのような気がするがーー


 ーー何か楽しいからまぁいっか。


 そう、話を進行させる突っ込みというスキルを手に入れた俺はーーついに自分が狂気に……自由部に染まり始めた事にこの時はまだ気づいていなかった。














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