1-4 ゴブリン討伐と血の匂い
洗剤と石鹸を作ってから、数日がたったある日の事、俺たちは、とある依頼を受ける為に冒険者ギルドに来ていた。その依頼は、ゴブリン討伐依頼、ついに俺たちも討伐依頼受けれるランクになったのだ。討伐系の依頼を受けるには、最低Eランクが必要なんだが、今日まで薬草採取の依頼をこなしてきてついにランクアップすることができて、Eランクになることができた、ちなみに昨日、登録の時に借りた支給用の短剣を返却して、銅の長剣を購入することができた。大銅貨8枚もしたんだ。しっかり購入費分は、しっかり使わないと行けない、そう言えば俺、魔物の討伐と行っても前世で動物すら狩った事無いんだけど、行けるかな、まあ同郷からの転生者や転移者も同じ羽目になってるから多分俺もなんとかなるだろうそれにしても、魔物とはいえ、人形のゴブリンを殺す事ができるのか、不安だがやってみるしかないと思い依頼を受けた。
薬草採取でさんざんお世話になった、ソウゲルト草原に来ているんだが今回は、ゴブリン討伐なので、いつもは行かない方面に行かないと行けないそこは、魔物の巣穴が大量に発見されている地点で、今回の討伐対象である。ゴブリンもその編に巣を作っていらしい、依頼内容は、ゴブリン討伐と巣穴の破壊俺は、情報にあった地点まで、やって来ると情報通りゴブリン達が、3匹拠点である、巣穴の警備をしていた。俺は、その様子を草むらから見ていたがやはり、魔物と言っても人形のゴブリンを俺は殺す事ができるのか、そう思っていると、姉ちゃんに耳元で怒られた、フードを被ってるから、姉ちゃんの声が良く耳元に響く俺は、勢いに任せて長剣を抜刀しし、ゴブリン達の元に飛び出る。長剣を構える俺の姿を目撃した、ゴブリン達はすぐさま戦闘態勢になった。
冒険者ギルドでランクアップする時の講習で、ゴブリンの討伐方歩を教えてもらっている。講習の内容でゴブリンの死体を長剣で八つ裂きにする物もあり、ゴブリンを殺しても罪悪感が、しっかり失くせるように、訓練したんだ。俺にもできると思い頑張って戦った。
その結果俺は、ゴブリンを3匹討伐することができた、ゴブリンの血が姉ちゃんパーカーにたくさん付着してしまったが、なぜか姉ちゃんに誉められた、そうかこの世界で生きて行くには、こんなところで、止まっていられないのか、すぐさま巣穴に爆弾を投げつけて爆発した。これで、巣穴は完全に埋まり中にいると思われるゴブリンを生き埋めにすることができた。
そのまま俺は、街に戻りそのままギルドに向かった、俺の足がとても重く感じていて、それに気分もとても良くなかった、仕方なかったなぜなら、直接血の匂いを嗅ぎ死体を見てしまったから、平和な前世の世界では、まず血の匂いなんて嗅ぐことなんでないし、死体すら見ることなんてほとんどの無いからだ。
なんとか俺はギルドに到着して、討伐の証を提出して、停まっている宿に一目散に向かった。
血が着いた姉ちゃんパーカーをしっかり洗剤で洗い、お風呂に入り、俺はそのままベッドに向かうと、意識を手放してしまった。
翌日、まだ気分が悪いがなんとか目覚める事ができた。朝食をとるが、とても食事ができる気分ではなかった。このままでは、生活に支障が出るのでギルドに向かい改善案を教えてもらうことにした。
話を聞いてもらい、答えてもらった回答は、初心者にたまにある症状で、平気な人もいるが、ベテラン冒険者になってもいまだに慣れない人もいるらしい、これは人を殺した時の罪悪感と似ているらしい、発症者の共通点は、生活していた所が殺しと無縁なほどなる症状らしい、いわゆる耐性を持っているかどうかだ。冒険者としては、この耐性は必須なので早めに取得しておかないと仕事が出来ないからだそうだ。
俺もなんとかその耐性を取得しないと行けないと思った、これからは、一瞬の油断が殺される可能性が上がると講習で言われたのを思い出した。その日をきっかけに俺は、ひたすらゴブリンを殺す事にした、とにかく殺す殺す殺すそれで、早く耐性を取得しないと行けないからそのためにひたすらゴブリンを。
俺の中から何かが壊れる気がした。そのまま俺は、意識を手放してしまったが。
☆☆☆☆☆
私は、倒れている勝也の背中で、寝ようとした瞬間、後ろから声をかけられた。
声をかけてきた方向を見てみると、そこには、紫色のゴスロリドレスを着た、少女が立っていた、私はこの少女を知っていた。
「美琴ちゃん、弟くん壊れちゃったね」
「貴女ですか、なんのようでしょうか?」
「彼を弟くんを、助ける為だけど?」
「貴女には、借りが有りますが、今度はどんな条件ですか?」
「そうねー ・・・・なんてどうかしら?」
「仕方ありません、勝也を助けてくれるならなんでもします。」
「そう、なら契約整理ね、助ける方法は、耐性スキルを彼にあげる。これで彼は目覚めた時には、耐性スキルで安定するわ」
「ありがとございます。貴女は、なんのためにこんなことを?」
「ただの気まぐれだよ。」
「私は、そのただの気まぐれでパーカーになったんですが?」
「良いじゃない、そのお陰で弟くんと再開出来たんだからね」
「それには、多少感謝してますが」
「これ以上の追及は、ダーメ!では、失礼するよ」
ゴスロリの少女は、一瞬で霧のように姿が消えてしまった。
今後ともあの少女には、要注意しなければ、いろんな意味で。
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