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1:ゲームの世界に転移しちゃった

俺の名前は木原琉斗(きばらりゅうと)何処にでもいるゲーム廃人だ。

年齢は16歳です。あっ、勘違いして欲しくないんだけど一応高校には行ってるよ?家族関係も良好だし。


俺には何年も前からずっとハマっているフルダイブ型VRMMORPGがある。

それは、「FREEDOMオフラインRPG」これはタイトル道理FREEDOM、つまり自由なオフラインRPGゲームだ。

NPCと結婚可能、寧ろゲームに居るNPC全員と同時に結婚できるという馬鹿げたこともできる。


まぁ、俺はそんな事しないけどな。

俺の推し(嫁)はただ一人!!アイカミ・カノンちゃんだ。

いやぁ〜この子はマジで可愛い。もう一目惚れしたもん。

この子の為に俺はこのゲームを5000時間以上したと言っても過言ではない。

このゲームはレベル上限がアホみたいに高くて未だに誰一人レベル上限にいっていない。

俺でさえ後一万時間はプレイしないと上限行けないと思っている。


レベルだけじゃなくこのゲームはマップも広大だ。

どれくらい広いかと言うとざっとユーラシア大陸の三倍はあるのではないだろうか。

俺もまだ全て見回れていない。いつか全部回ってやる!

カノンちゃんと一緒に回るのたのちかったデヘヘ...。


カノンちゃんと回って一番楽しかったところはやっぱり皇国だな。

あそこは良い、カノンちゃんの生まれ故郷で特別なストーリーが見れた。

出てくる料理も全部が美味しくて良かった。

このゲームは味覚もあるから本当に好きだ。

このゲーム高スペックすぎて偶に現実と勘違いしてしまうから困っている。


とまぁ、この位の説明でどれくらい凄いか少しは理解してくれたかな?

理解してくれたなら嬉しいよ。

そろそろ、アプデが終わる事だからこれ以上説明する気がなかったからね。


「おっ、アプデが終わったな。早速ログインしよぉーっと。

さて、一体何が追加されたかな?楽しみすぎでさっきから変な事をずっと考えてたよ。

できればカノンちゃんの新衣装が追加されてたら嬉しいかな。」


そう考えながら琉斗はヘッドギアを被りログインした。


「ういしょっと......は?」


琉斗の目の前にはいつも写っているはずの光景が写っていなかった。


「は?ここどこ?いつもの場所じゃない?あれ?カノンちゃんは?いつもベットの横で一緒に寝てるよな?は?は?は?え?バグ?いや、運営がこんなミスするとは思えん...。」


琉斗がログインし終えるといつも道理自宅のベットの上...ではなく見知らぬ宿屋にいた。

しかも、一緒に寝てるはずのカノンまで居ない。

突然の自体に琉斗は混乱する。

でも、もっと混乱する自体がスグに来る。

突然琉斗の前に文字が浮かんできたのだ。


「んあ?何々...「君はこのゲームを世界で一番プレイしてくれたからお礼にこのゲームの世界に飛ばしてあげる。

使命とかも一切ないよ。強いて言うなら魔王と魔神は自然とか破壊するから殺してほしいかな。

勿論、アイテムやレベルはそのままの状態だよ。特典も幾つか付けるし。

あっ、でも、NPC達の記憶は消しておくよ。色々と制約があるからねを

で?どうする?飛ぶ?飛ばない?どっちでもいいよ。

」だと......。」


いや、どうする?めっちゃ胡散臭い...いや待て、これは新クエストのフラグか?

......カノンちゃん達の記憶はどうせクエストが終わったら戻る感じだろうし...特典も気になる。

やるか。


「えーと、これはどうやって決めればいいんだ?ボタンもないし、叫べばいいのかな?

ふぅーーー、"どばしてください!!!!!」


その瞬間

辺りが神々しく光った。

数分光った後にその光は徐々に消えていった。

光が完全に消えるとそこには見覚えのある光景が広がっていた。


「えっと、ここは...俺の家だ。

クエストクリア条件を見てみるか。」


琉斗はいつものようにクエストのクリア条件を見るべくインベントリを開く為に右腕を横に小さく降った...でも。


「あれ?開かない......ふん!...ふん!!」


あれ?開かない...おかしいな。バグかな?それともクリアするまで開けないタイプのクエストなのか?

初めてのタイプのクエストだな。

あの時のメッセージにできれば魔王と魔神殺せって書いてあったからそれがクリア条件?

でも、そんな雑魚達とっくの前に殺したけどな...。

まさか!!アップデートされて魔王と魔神も新しく追加されたとか?

それだったら少しは手応えあるかな?


「まっ、取り敢えずログアウトしよう。

そろそろエナジードリンク届く頃だろうし。

ログアウト。......ありゃ?」


琉斗はログアウトをする為にログアウトと呟いたがなんの反応もなかった。


あれ?どういう事だ?ログアウトまでできたいとかクソゲー以下だぞ?

まぁいい、GMすっか。

............インベントリも何もかも開けないんだからGMもできないじゃん!!!

どうするの!?マジでどうするの!?

これって、運営炎上案件だよね!!


琉斗が少しキレていると突然、ピロンっという音が聞こえてきた。

琉斗は運営と思って冷静になりメッセージを開いた。

メッセージにはこう書かれていた。


「やぁやぁ、やっぱり混乱しているみたいだね。

いやぁー、予想どうりだようん。

さてと、信じきれない君に全部分かるように説明してあげる。

まず、君は何かしらのクエストと思っていたようだけど違うよ。

ここは、あのゲームの世界だけど少し違う、ここのNPC達は皆生きている。さらに、今までは死んでもポップしてたけどこの世界ではしない。命は君もNPC達も同じく一つだけ。

まぁ、君の場合は死ぬ心配はなさそうだけどね。

次に、元の世界には絶対に帰れないから帰ろうとしても無駄だよ。

最後に...魔王と魔神についてだけど...ゲーム時代のさっと40倍の強さになってるから頑張ってね。

それに反してNPC達は強さ変わらずだから。

じゃっ、精々頑張りたまえ!あばよ!


by.神ちゃま」


ふむふむ......ナルホドナルホド。

......は?いやいやいや!!クエストじゃない?

それじゃあまるで俺がこの世界に転移したみたいじゃないか!それに、二度と帰れない?マジで?

最後にこれが重要だ...魔王達が強さ40倍になってる?

しかも、NPC達は変わらない!?

.........成程理解した。

つまり、本当に転移したんだな...知らんけどメッセにそれっぽい事が書いてあったからそうなんだろう。


困ったなぁ〜、まず何しよう。


「んー、まずは、家から出るか。

家のある場所がゲーム時代と同じならここは王国のはず。

......てゆうことは学園もある。カノンちゃんは王国の学校に通ってたから...ワンチャン会えるんじゃね?

そうと決まれば!!行こう!と思ったんだけど...最初にやる事やっておこう。

ここがゲームと同じなら俺の作った"チートちゃん"が使えるはず。

ふぅ...エクストラスキル「ナビちゃん」発動。」


説明しよう!!エクストラスキルナビちゃんは琉斗が何年も賭けて作ったスキルである。

このスキルを発動するとこれまで入れた知識や今の年月、現在地、魔力量体力量、他にも色々と凄い効果が発動する。

このスキルを作り上げてネットに公開したら同志達からめっちゃ賞賛された、お礼にとお金も貰った...全額で100万以上貰ったな...確か。

あの時はめっちゃびっくりした。

でも、公開してよかったと思う。どうせ、オフラインだからあんまり自分に害ないし。

寧ろ得しかない。


「マスター、御用は何でしょうか。なんなりとご命令ください。」


ナビちゃんを発動したら頭の中から声が聞こえてきた。


「ああ、ナビちゃん今の年月をおしえてくれ。」


「了解致しました。今は1658年の4月1日でございます。」


「ありがとうナビちゃん。」


ふむ...1658年であるならば丁度カノンちゃんが学園に入学するタイミングか...それに今の時期だと丁度試験を受けるタイミング......。


「よし!カノンちゃんに会うために学園に通おう!

魔王達は後でもいいだろう。」


取り敢えず当初の目的は決まったな。

そうと決まれば試験申し込みに行こう。

ゲームでもカノンちゃんと出会う為に試験受けたし...楽勝だろ...多分。


「ナビちゃん、一応周りを警戒してて俺のレベルだと大丈夫だと思うけど念の為ね。」


いきなり魔王とか襲ってくるかもしれないだろ()?

まぁ、念には念を入れた方がいいし損は無いからいいだろ!


「了解しましたマスター周辺警戒を開始します。

何か、異変があった場合はご報告致します。」


本当に役に立つスキルだなぁ〜。

さて、外の世界はどうなってんるだろうな!楽しみだ。


______________________________


......まぁ、知ってた!ゲームの世界と同じだからお店も全部同じだと思ってましたよ...少しは変わってるかなと思ったけど現実はそう甘くなかったな...。

このゲームはやりまくったから一応何処に何があるかは全部分かる。つまらんなぁー。


「...マスターあちらの建物の奥で何やら女性が襲われているようです。

助けるのは大前提として一応、面倒事に巻き込まれないようにお礼を言われないまま立ち去るのがよろしいかも知れません。

どうなされますか?」


ふむ...確かにラノベとかでは助けたらまた別の面倒事に巻き込まれるから素早く退散するのはいいかもしれないな...。

よし、そうしよう。


「そうと決まれば...突撃じゃー!!」


その掛け声とともに琉斗は全速力でその場に走りごつい男の前まで移動した。


「な、なんだっっボブえれ!........... 」


突然のことに男もびっくりしたのかこえ声をあげようとしたが現実はあまりにも非情である。

琉斗は言い終えるまで待たずに一発軽くデコピンをする。

レベル差があるからこれだけで殆どの相手は白目を剥いて気絶する。

他にも男の仲間と思しき人物達を片っ端からデコピンして全員気絶したのをコンマ数秒で確認して一目散にその場から逃げた。


「まってd......」


うん。引き止められた要な気がするけど気の所為だな。

どうせ、顔は見られてないだろうし。てか、俺はアイツらを0.5秒で倒したし女の子も怖がって俺の顔を見る余裕もなかっただろう...そうであってくれ。


「お疲れ様ですマスター、無事面倒事を回避出来ましたね。

ですが、少し動きが鈍かったですね...いつものマスターならもっと自然に動けてましたのに。」


確かに、ゲームをしている時はもっと軽やかに動けてたような気がする。

でも、言い訳させてくれ!!それはな...なんかゲームと違って若干身体が重いんだよ。

何故は分からないけど...ゲーム補正が無くなったからかな?

てゆうか、ナビちゃんにこの事話した方がいいな。

ナビちゃんにはこれからめっちゃお世話になるだろうし。


「ああ、それには理由があってな...」


ナビちゃんに何があったかを全部話した。 神の事や俺がいた世界のこと。色々な事を包み隠さずに教えた。

カノンちゃんについては教えてないけどね。


「成程...興味深いですね。

マスターの居た国の事...この世界のこと......これは色々と調べたいですね。

ですが、何をするかについては全てマスターに従います。」


なんて忠実な部下なんだろうか...涙が出ちゃいそう。

っと、もうすぐ学園に着くな。

...ふぅ、ゲームだとなんの緊張もしなかったが、これが現実だと思うと緊張するな。

えーと、受付は...あっ、あの人か...およ?前俺がやった時の人と違う人だ...。

ここはゲームと若干違うんだな。


色々考えながら琉斗は受付に向かって歩いた。


「すみません。試験の受付ってまだやってますか?」


ニッコリと嘘の笑顔を浮かべて話をしてみる。


「はい。まだ受付しております。

試験を受けるのでしたらこちらに名前と受ける科目を選択してください。筆記は強制ですのでご理解お願いします。

勿論一個だけではなく複数選んでも構いません。

複数選べば選ぶほど首席率が上がりますので。」


選択科目は...変わってないな。

剣術、魔法、拳術、弓、魔剣士、回復、

こんな感じだ。俺からしたら全部余裕だ。

剣術と拳術は昔剣道とボクシング習ってたし、魔法に関してはゲームでは魔法をメインに使ってたし、弓も全国大会優勝してる友達に教えて貰って大会で優勝できるほど上手いとお墨付きだ。

この世界は神様の言うことが本当ならばレベルが変わってない。

だから、大丈夫だろう。


「なるほどですね、名前は...」


ん?名前って感じで書いていいのかな?

この世界の人達は皆カタカナだけど......カタカナの方がいいかな?

まぁ、どっちでもいっか!


「キバラ・リュウトっと、選択科目は全部で。

はい、受付さんできました。」


「おお、早いね。こういうのって普通はもっと悩むのに......どれどれ、キバラ・リュウト君か、選択科目は...!?全科目!?」


え?な、何が変だったかな?...いや、今普通に考えたら馬鹿だったかもな、目立ちすぎる。

でも、今更修正できないし...別にこのままでもいっか。


「全科目ですよ?別にいいじゃないですか?

もしかして、珍しかったんですか?全科目選ぶ人は。」


「は、はい。全科目選んだ人は貴方ともう1人居ます。

今年は何故か分かりませんけど荒れそうな予感がしますね。」


はいはい、そんな不吉なこと言わないでくださいねぇー...。

それにしても、全科目選ぶやつか...会うのが少し楽しみだな、できれば手合わせも願いたい。


「し、試験は明日のなのでどうぞ今日はゆっくりとおやすなさってください。」


「はい、ありがとうございます。頑張ります。」


こうして、琉斗の大冒険の一章が始まった。

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