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老朽橋渡り

歩き続ける勇者の視界に、とても長いつり橋が入ってきた。








木製なのだが、材料になっている樹木は所々に変色し、








風に叩きつけられると茶色い粉が舞い散っていた。








勇者はこの橋を渡るのは難しいと考えた。








渡りきる自信が無かったし、








今ここで災難に巻き込まれるわけにはいかなかったからだ。








勇者は、少々ためらったが、安全をとり、回り道をすることにした。








しかし、勇者がその場を立ち去ってから数時間後、








細身だが筋肉質の彼よりも、一回り図体のでかい男が、








何のためらいも見せずに、いとも簡単につり橋を渡りきっていった。








後にその事実をジャイコフという名の詩人から聞かされた勇者は、








時には大胆さも必要であることを覚えた。


全てを飲みこまんとする炎の中でも








分厚い炎の壁に取り囲まれた勇者は














生き残る道を必死に探していた














意識が遠のいていくのを感じながらも














心は平静を保つ事だけを考えていた。




















生き延びる
















危機的状況に陥ったとき














時に人の心は研ぎ澄まされる。














やがて全てを飲み込まんとする炎よりも














今の勇者の魂は熱く、誰にも触れる事などできない。














たとえ今ここで自分の身が滅びようとも
















残してきた物が消える事など決してない


















急激に迫り来る炎に向かって、勇者は力の限り叫んだ
















やがて彼が取ったこの行動が 
















窮地を乗り切る意志を保ち
















自らの命を救う為の平静さを取り戻させるのだった











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