蛇足的あとがき
作者の自己満足のあとがきとなります。本編とは一切関係ありませんので、興味のない方はブラウザバックしてくださいませ。
途中で嫌気がさして最終話だけ読みに来られた方や、あとがきから読む、という珍しい方もいらっしゃるかもしれません。ですが、まずは「銀と妹と殺戮の吸血鬼。」を読了していただき、本当にありがとうございました。この作品は、あなた様のお時間を割いていただくに足る価値がありましたでしょうか。
構想は一カ月、執筆はひと月半でした。合わせて二ヶ月半の活動となります。
しかし、何故吸血鬼という分野を書こうと思ったのかは、今となっては思い出せません。おそらくはその場の思いつきだったのではないでしょうか。
吸血鬼から始まり、何故か兄妹が出てきて、この作品の骨組みが完成しました。あとは骨組みに肉付けと言う名の世界観設定を組み込んでいきました。【】や〈〉内の用語などが主です。
この作品のジャンルをローファンタジーにしたのは、今まで書いた経験が無かったからです。ローファンタジーはあまり人気がないのも知っていましたが、挑戦する価値はあるかな、と。できることなら沢山の方に読んでいただきたいですが、まずは私の書きたいものを優先した形となります。あと、ローファンタジーの日刊ランキングは低ポイントでも入れるので、それを狙った部分もあります。
ここまでが作品の外のことです。
ここからが中のことになります。
私がこの作品の中で書きたかったのは、「人が死ぬと言うことの重さ」です。昨今の作品を見ていると、少しばかり「人の死」が軽く扱われている気がして、それはおかしいのではと思ったのです。
人が死ぬということ、誰かを殺すということは、私にとって物凄く大きなものなのです。もちろん、私の家族が死に関わるような事故や事件に遭った経験はありません。それでも、近しい誰かが、つい先程まで会話をしていた誰かが死ぬということは、きっととても重いものなのだなと考えております。
だから私は、主人公が誰かを「殺す」たびに思い悩んで苦しんでもらいました。これから時が経つにつれて更に苦しくなっていくと思います。「こいつ、いつまでもぐじぐじしてウザいな」と思われたかもしれません。ですが、本当はもっとぐじぐじさせたかったです。
更には、強さの底が見えない敵キャラを書きたかったと言うのも大きいです。三章まででは主人公が全勝しましたが、ここから先はぼろ負けばかりさせる予定でした。細かい設定をお話すると、〈銀羅〉の鬼狩りは、〈銀正〉の数百倍強いです。さらに〈獅王銀羅〉は〈銀羅〉の数百倍です。これはインフレではなく、初めからそう決まってます。主人公たちが「強さゲージ」をどんどん高めていくのではなく、きっちりと決まった枠の中に収まっている感じです。実際、主人公はぶっちゃけ雑魚キャラで、周囲と協力したり、頭脳と機転を使った闘い方をして欲しかったのです。
おっさんキャラがめっちゃ強いとかが大好物です。主人公ではなく、主人公とはあまり関係のないおっさんです。主人公の知り合いの知り合いの知り合いくらいのおっさんです。
この作品の今後について。
「銀と妹と殺戮の吸血鬼。」はこれにて完結となります。一応構想は第七章まではあるのですが、書くことはないかなと思っております。
私は、三章終了時点である程度ポイントがついていたら、続きを書くと決めていました。ですが、それは要するに始めから続きを書くつもりがなかったことにもなると思います。
ローファンタジーですし、暗い作品ですし、何より、私の文章力がなさすぎる。人気のある作品にはやはり輝きと読みやすさがあります。私の作品にはちょっとどちらも無いかな、と。
残念な気持ちもありますが、決めていたことですので、これで完結とさせていただきます。他の更新停止している作品を早く完結させないといけません。
最後に。
あまり長々と書いていては訳が分からなくなりますし、ずるずると引きずられてしまいそうなので、「あとがき」もこれにて終了とさせていただきます。
私はこれからも小説を書いていくと思います。少し冷めてしまう時もあるかもしれませんが、それでも必ずここに戻ってくるような気がしております。
拙い本作品だけでなく、輪をかけて拙い「あとがき」まで読んで下さり、ありがとうございました。今後もご縁がありましたら、別の作品でお会いしたいと思っております。