6話
ステータスの説明書き見づらいですが勘弁してください
は、はずかしいぃ...
悪の帝王のセリフかよ...
それにアッシュって...安易すぎだろ
ま、まぁ今はそんなこと気にしないでいこう
後悔は後ですればいい
もう既にしてたけど
「行くぞみんな!」
とか言ってるけど、連携がほとんど無いな
全員がバラバラに次の攻撃に繋げることを考えずに攻撃してる
あとは全員で一斉攻撃するくらいか...半年間何やってたんだ?
あ、ちなみに今は魔剣レーヴァテインを使ってる
「腕力大強化!脚力大強化!」
「魔法防壁!物理防壁!」
香織と新山が補助魔法を勇者パーティ全員にかけた
おそらくってか確実に香織と新山が魔法職で中村が盾職、神崎が攻撃職ってとこだろ
鑑定でステータス見てもそんな感じだし...ってかノーマル三つで、ユニーク二つが最高とかスキルの数少なすぎだろ...
あ、ちなみに今の俺のステータスは
速水灰斗
職業 魔王親衛隊 魔法剣士
【不死鳥】《魔王剣》《妖刀》『魔剣』『黒炎・改』『魔装・改』『解析』「上級魔法」「上級剣術」「上級刀術」「上級鑑定」「隠蔽」「上級索敵」「真偽」
魔法適性 火、水、風、地、雷、光、闇
称号 異世界人 魔王親衛隊 人を超えた者
こんな感じだ
職業が二つあるのは不思議だし、なんか見たことないカッコがあるけど、まぁ気にしない
んで、上級解析でスキルを調べてみると...
【不死鳥】
即死じゃない限り、どんな怪我でも一日以内で治る
さらに、即死した場合でも、記憶を一部消すことによって、蘇生することが出来る
また、このスキルは他人にも使用可能
他人に使用する場合は蘇生は不可
怪我を治す期間は三日以内となる
《妖刀》
妖刀・夜刀神を呼び出すことが出来る
しかしこの妖刀は、一度召喚すると、常時召喚状態のため、実質遠くに置いてある時しか召喚することはない
妖刀・夜刀神
この妖刀で攻撃を与えた場合、対象の動きを二秒間止めることが出来る
また、この妖刀は魔力を込めることにより、斬りたいものを斬り、斬りたくないものは斬らないようにすることが出来る
『黒炎・改』
決して消えることのない黒い炎を生み出す
この炎を消すには、対象を燃やし尽くす、術者本人が意図的に消す、または聖水を使うしかない
改になったことにより、使用範囲が広くなった(一キノル)
『魔装・改』
魔力を体に纏い、鎧のようにすることが出来る
改になったことにより、二つ以上同時に纏うことができるようになった
・『魔装・朱雀』
・『魔装・青龍』
・『魔装・白虎』
・『魔装・玄武』
「上級魔法」
一流の魔法を使えるようになる
・火球・・・火の球を飛ばす
・火槍・・・火の槍を飛ばす
・火龍・・・火の龍を作り出す
・水球・・・水の球を飛ばす
・水槍・・・水の槍を飛ばす
・水龍・・・水の龍を作り出す
・風球・・・風の球を飛ばす
・風槍・・・風の槍を飛ばす
・風龍・・・風の龍を作り出す
・土球・・・土の球を飛ばす
・土槍・・・土の槍を飛ばす
・地龍・・・地の龍を作り出す
・雷球・・・雷の球を飛ばす
・雷槍・・・雷の槍を飛ばす
・雷龍・・・雷の龍を作り出す
・光球・・・光の球を飛ばす
・光槍・・・光の槍を飛ばす
・光龍・・・光の龍を作り出す
・闇球・・・闇の球を飛ばす
・闇槍・・・闇の槍を飛ばす
・闇龍・・・闇の龍を作り出す
・体力回復・・・体力を回復する
・精神回復・・・精神力(魔力)を回復する
・状態異常回復・・・様々な状態異常を回復する
・身体強化・・・身体能力を強化する
・属性付与・・・属性を一つ付与する
・道具倉庫・・・道具をしまう空間を作る
・武器生成・・・思い描いた武器を生成する、特殊武器は不可
・転移・・・一度でも行ったことのある場所に瞬時に移動できる
「上級剣術」
一流の剣術を使えるようになる
・斬撃波・・・斬撃を飛ばす
・剣闘乱舞・・・五~十の連撃を行う
・飛翔剣・・・空中にいる敵に対して飛び上がりながら斬り上げる。その時に他の剣術スキルと組み合わせることも可
・奥義『業魔の一撃』・・・剣に魔力を纏わせ、強力な一撃を放つ
「上級刀術」
一流の刀術を使えるようになる
・舞斑雪・・・敵の横をすり抜けながら切り捨てる
・蒼破刃・・・前方の敵に対して、斬撃の球を飛ばす
・虎牙破斬・・・斬り上げと斬り下ろしの二段斬り
・奥義『葬刃』・・・瞬速|(音速を超える速度)で居合斬り
「上級鑑定」
あらゆるものを調べることが出来る
上級になったことにより、隠蔽をかけられてもみることができる
「隠蔽」
自身のステータスを隠すことが出来る
「上級索敵」
広げた魔力に触れたものを察知する
魔力量によってその範囲が変化する
上級になったことにより、魔力効率が上がった
こんな感じだ
正直チートすぎてやばい
欠点があると思っていた黒炎と魔装の欠点がすべて消え失せた
まぁそれなりに体力を浪費するってことに変わりはないけど
あ、いつステータスが変わったかって言うと、ノーマルスキルはアネスとの戦いのあとで、他のスキルは俺が目覚めた後だ
いつの間にかスキルが進化しててびっくりした
それに、職業と称号も追加されてた
色々見たくない現実もあるけど...まあいいや
あ、一応イブに隠蔽を掛けてもらい、正体がバレないようにしている
ま、そんなことはどうでもいい
とりあえずはこいつらだ
「聖撃!」
「斬撃烈波!」
「光矢!」
「「「光槍!」」」
全員が一斉に光属性|(中村は違うけど)のスキルや魔法を放ってきた
けど...
「黒炎」
威力が低すぎる...
これで本当に勇者なのか?
全力じゃない黒炎でも相殺...いや、押し切れるくらいだ
「ぐあっ!?」
「くっ!あの鎧、強すぎやないか!?」
「光属性が、効かないなんて...」
「鑑定も効かないし...どうなってんのよ!」
「光属性が効かない魔族なんて聞いたことがないよ!」
「なにかしらのスキル...ですかね?」
そんなスキルはないんだけどね
だって魔族じゃないから効かないだけだし
...いや、普通は効くのか
それに鑑定が効かないのはイブのおかげだしね
それにしても...
「本当にこの程度か?正直がっかりだ」
「なんだと!?」
「敵一人を相手に六人がかりで傷一つつけられない。全くもって情けないとしか言いようがないだろう?」
「言わせておけば!」
「待て、光祐!誘いにのんじゃない!」
神崎煽り耐性無さすぎだな
「とっておきを見せてやる!」
「ほう?面白い。見せてみろ!」
「行くぞ!奥義『聖王の一撃』!」
奥義を使ってきたか
なら...俺も使うか
「奥義『業魔の一撃』」
俺と神崎の奥義はぶつかり合った
といっても、俺は大した力を入れていないが...
それでも...
バキンッ!!
「なっ!?俺の奥義が負けた!?」
「光祐!相手の奥義がまだ死んでない!早く逃げて!」
「くそっ!」
神崎の奥義が消え去ってしまったが、俺の奥義の威力を少し抑えるだけで、止めることすらできなかった
そして、その一撃は...
「ぐあぁぁぁぁあああっ!?」
「「「「「光祐(コウスケ)!?」」」」」
完全でないとはいえ、神崎に当たった
それだけで神崎は死んではいないが戦闘不能になった
「ぐっ...」
「光祐、しっかりしろ!」
「光祐くん!」
中村と新山はすぐに神崎の所に駆けつけた
「陛下を殺すつもりでここに来たなら......覚悟はできてるな?」
「光祐は殺させへんで!」
「私たちで...守るもん!」
...仲間思いの奴らだな
向こうにいた時と変わらない
そんなことを考えてると、香織が叫んだ
「みんな、一旦退くよ!アリア、お願い!」
「いきます!転移!」
その言葉を最後に、六人は俺の目の前から消えた
しかしあれだな
本当に弱すぎる
いくらなんでもこんな奴らにアネス達が負けるとは思えない
なんか他の力もあるのか?
それとも魔族は光が苦手とか?
...まぁいい、とりあえず追い払えた
それでよしとしよう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
転移した後、一先ず私達は近くの拠点まで戻ってきた
「なんだったの...あいつ」
「わからんな...でも普通じゃないのは確かや」
あの鎧...なぜか懐かしい匂いがした
そう、それこそ、あの人の匂いが...
その時、アリアはとんでもないことを言った
「あの鎧の方を神聖魔法で調べましたが...おそらく魔族ではありません」
「「「「なっ!?」」」」
神聖魔法は光の上位魔法であり、視ることに長けた魔法らしい
その魔法で見たとなると...確実だろう
「名前やスキルは分かりませんでしたが、魔族ではないです」
「魔族やないって...一体どういうことや?」
「わかりません。ですが、我々の敵であるということに変わりはありません」
...本当にそうなのかな?
不思議とそう思ってしまう香織
あのアッシュ?って人は相当強かった
それこそ、私たちなんか一瞬で殺せるくらいに
それをしなかったのはなぜなの?
そういえば、戦争をしているのは平和のためって言ったら笑われたわね...そんなことを言っているということは、お前達は何も知らないということだとも言ってたけど
「ーーーーりちゃん!」
あの人は何を知ってるの?
私達はとんでもないことをしているとでも言うの?
「香織ちゃん!」
「!?ど、どうしたの?」
「どうしたのはこっちのセリフだよ!いつまでも返事しないから心配したよ!」
「ご、ごめんね?心配かけて」
「とりあえず、近くの街まで避難しよ?」
「う、うん」
今は考えてもどうしようもない...
あの言葉の真相を確かめるためにも、もう一度アッシュさんに会わないと!