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『平凡な毎日が一瞬で崩れ去った』

http://ncode.syosetu.com/n1225eb/

『2回目の転移はクラスみんなで』

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改訂 イブリースの口調でおかしな所があったので直しました

.........あ、始まってる?


えーっと、皆さん初めまして、俺の名前は速水灰斗(はやみかいと)

高校2年で、帰宅部、特技なしの趣味は読書だ

最近は『小説家になりてぇ』っていうやつで、いわゆるネット小説を読んでる

で、実は最近行方不明者が出たんだ

その人数は四人

幼馴染みこと松島香織、クラス一のイケメンこと神崎光佑、皆の兄貴兼関西弁のお笑い芸人こと中村誠、そして天然娘こと新山風香

この四人が、二日前か?に行方不明になった

いろんなところを探したけど、見つかる気がしない

俺はもう諦めかけてた


まぁ俺の近況の紹介はこの辺にして、とりあえず...


「この状況、なに?」


俺の感覚で今から十数分前

放課後に職員室に呼ばれたので、その用事を終わらせて教室に戻ると、いきなり床に魔法陣?みたいなのが出てきて、気がついたらここにいた

多分異世界召喚というやつだろう


だけど、この場には俺しかいない

しかもこの場所って...


「魔王城っぽいよな...」


それになんか気分が悪い

これからどうするかな...


...ん?誰か来たか?


「ん?あなた、何者なの?」


......幼女?


「...今失礼なこと考えなかった?」

「そんなことはない」

「まぁいいわ。それで?質問に答えてなさい」

「それなんだが、俺にもよくわからないんだよ。だから幾つか質問させてもらってもいいか?」

「答えられることなら答えてあげる」

「ありがとう、まず、ここはどこなんだ?」

「ここは魔王城よ」


やっぱり


「じゃあ次、この世界はなんていう名前だ?」

「世界?もちろん《アルスト》に決まってるでしょ、寝ぼけてるの?」

「アルスト...か」


そうか...やっぱりここは異世界か


「よし、大体の状況がわかった。質問に答えてやる」

「なんで上から目線なの...」

「まず、俺の名前は速水灰斗、お前らから見たら異世界人だ」

「へっ!?なんで異世界人がここに?」

「この世界には召喚というものがあるか?」

「え、えぇ、あるわね」

「多分俺は座標がずれてここに飛ばされた」

「それでここに...ということ?」

「あぁ、だからこの世界についての知識もなければ。この世界の名前すら知らないということだ」

「なるほど...それなら合点がいくわね」


よし、とりあえず信じてもらえたか


「それで?あなたはこれからどうするの?」

「俺には行く宛も帰る方法もしらん。だからここに住まわせてもらえるとありがたいんだが...」

「なんだ、それくらいならいいわ。一つ条件をつけてだけどね」

「条件?」

「あなたのいた世界の知識の提供よ。まぁ私達が貰うだけでは悪いから、私達からはこの世界の知識の提供をするわ」

「わかった...そうだ、お前の名前は?」


そういえば聞いてなかったな


「私?私の名はイブリース。現魔王よ」


現...魔王!?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



一方他の四人は日本でいう二日前


「いてて...ん?ここは?」

「まぁ...教室じゃないのは確かやな」

「そうだね!」

「うーん...洋風のお城に見えるけど...」


本当にどこなんだろう?

そんなことを考えていると、一人の女性が近づいてきた


「初めまして、勇者様方。私はマルクト王国第二王女、マリー・フォン・マルクトと申します。この度はこちらの事情で勝手に呼んでしまい、申し訳ございません」


勇者?私たちが?

そんな疑問を四人が抱いていると、神崎が口を開いた


「いえ、大丈夫です。それで、勇者というのは?」

「はい、実はこの国は魔族によって滅ぼされてしまいそうなのです。なにか方法がないか、と思った時に、ある文献から勇者召喚についての情報が見つかり、その情報の通りに召喚の魔法陣を作り上げ、召喚したところ、あなた方が召喚されたというのが事の顛末です」


なるほど...自分勝手ね


「皆様にはこの国を救ってもらいたいのです...」

「ですが俺達は戦闘経験もないただの人間ですよ?そんな俺達になにができるんですか?」

「その点については大丈夫です。文献によると、異世界から来られた皆様は、『ユニークスキル』を手にすることが出来るはずなので。『ユニークスキル』とは、簡単に言えば、『ノーマルスキル』よりも強力なスキルです。何らかの条件によって解放されるらしいのですが...『異世界から召喚される』というのも、条件の一つなのだそうです」

「なるほど...ちなみに確認方法は?」

「それは『ステータス』と言ってもらえれば確認できます。もちろん心の中でも問題ありません」


なら早速...ステータス


松島香織

職業

『事象操作』「初級魔法」「鑑定」

魔法適性 水、光

称号 勇者


これが...ステータスなの?


「皆様確認できたでしょうか?出来れば見せてもらいたいのですが...」

「あ、はい。それくらいなら...はい、どうぞ」

「ええっと...!?スキルが三つ!?」

「え?もしかして少ないんですか?」

「いえ!逆です!多いんですよ!増やすこともできますが、最初は普通一つで、多い人でも二つ何ですよ!しかも全員光の魔法適性を持っているなんて...」


なるほど...私には鑑定のスキルがあるから、皆のステータスを見れるわね...

一度見てみましょうか


神崎光祐

職業

『聖剣』「初級魔法」「初級剣術」

魔法適性 雷、光

称号 勇者


中村誠

職業

『騎士道』「初級魔法」「初級剣術」

魔法適性 風、光

称号 勇者


新山風香

職業

『魔法創造』「初級魔法」「索敵」

魔法適性 火、光

称号 勇者


...やっぱり神崎君が一番勇者らしいスキルを持ってるわね


「しかも、神崎様は聖剣のスキルを持っているんですね!」

「あ、はい、まぁ...」

「すごいです!『ユニークスキル』の中でも最上位に来るスキルですよ!」

「そ、そんなにすごいんですか?」

「はい!それはもう!」

「そ、それは力になれそうでよかったです...」


......え?


「ちょっと待って神崎君、この王女様のお願いを受けるの?」

「え?だって困ってる人がいたら助けないと」

「冷静に考えて?死ぬかもしれないのよ?元の世界に戻れるかもわからないのに...」

「なら旅をするついでに戻る方法を探せばいいじゃないか」

「ついでって...」

「香織、落ち着きぃや」

「そうだよかおりん!一旦落ち着こ?」

「落ち着けるわけないでしょ!?だって...」

「まぁまぁ、焦ったところで帰れるわけやないやろ?」

「それは!...そうだけど」

「光祐も言い方が悪いでぇ?」

「うっ!...確かにそうだな。香織、すまなかった」

「いや、私も悪かったわ。ごめんなさい」


本当は心にも思ってないけどね


「では、助けてもらえるということでよろしいでしょうか?」

「「「「はい!」」」」

「ありがとうございます!これからよろしくお願いしますね!勇者様!」

「「「「こちらこそ、よろしくお願いします!」」」」


まずは強くならないと...


そしてこの世界では半年後に灰斗は召喚された



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


イブリースの話を聞いた灰斗は、玉座の間にいた

そこで詳しく話を聞いた


「お主、ステータスというものを知ってる?」

「ステータス?」


あのゲームとかで見るやつか?


「そうだ、一度心の中で唱えてみればわかる、やってみろ」

「わかった」


ステータス


速水灰斗

職業

《魔王剣》《妖刀》『魔剣』『黒炎』『魔装』『解析』「初級魔法」「初級剣術」「初級刀術」「鑑定」「索敵」「真偽」

魔法適性 火、水、風、地、雷、光、闇

称号


ん?これは...すごいのか?


「なぁ、魔王」

「ん?なに?」

「ちょっと俺のステータス見てくれないか?凄いのかどうかわからん」

「ふむ...わかった、見てあげるわ」

「おう...これなんだが...」

「どれどれ.....................」


ん?魔王が固まってる...


「どうしたんだ?」

「......あなた、本当に何者?」

「は?だからただの異世界人だって」

「それにしてもこのスキルの量はおかしいわ!?」

「そうなのか?」

「私ですら最初は五つで、『ユニークスキル』が二つだった!それに『アメイズスキル』が二つ、『ユニークスキル』が四つなどありえない!それに魔法適性が全属性なんて...おかしすぎるわ!」


あ、マジで?

ってかこれで全属性なんだ


「今ではスキルの量も増えたけど...それでもあなたと同じくらいの量よ。『アメイズスキル』も一つだし...」

「ええっと...その『アメイズスキル』ってなに?」

「あぁ、あなたは異世界人だったわね。いい?スキルには大きくわけて『ゴッズスキル』『アメイズスキル』『ユニークスキル』『ノーマルスキル』の四つになるのよ。『ノーマルスキル』はだれでも簡単に覚えることが出来るスキル。『ユニークスキル』から上はは何らかの条件によって開放されるスキルよ」

「ほうほう」

「それで普通の人間なら『ノーマルスキル』のみか、『ノーマルスキル』に加えて『ユニークスキル』を一つ持っているかなのよ」


マジで!?

そんなに少ないのか...

じゃあ俺は何?


「はっきり言ってしまえば、あなたは異常すぎる」

「そうか...」

「本当なら私達と一緒に戦ってもらいたいわ、無理強いはしないけどね」

「俺に戦う理由がない。それに戦い方も知らないしな」

「そうよね...」

「そうだ、今この世界の状況を教えてくれないか?それ次第では手伝ってやってもいい」

「え?」

「この国以外のどこかの国が勇者召喚を行ったということは、今は戦争途中ということだろ?それにさっき訓練場の近くを通ったのに、兵士の量が少なすぎる。もし戦争途中で、お前達が攻め入って向こうが切羽詰まっているなら手伝わなくても勝てるだろうが...この城の様子を見る限り、そうではないだろう?」

「!?...よく分かったわね」

「これでも、頭の回りは早い方でな」


大体『小説家になりてぇ』で読んだ異世界転移系のやつでは、勇者召喚をする時は戦争途中か、戦争開始直前のタイミングのはずだからな

あと、城の雰囲気というか...なんか空気が重たいし


「そう...私達魔族は戦争を仕掛けられたの。それも人族、獣人族の連合軍からね...」


!?...なるほどな...


「今は一時休戦って感じで戦争は止まってるけど...いつ襲われてもおかしくない状況よ...」

「戦力は?」

「人族が5万、獣人族が5万、合わせて10万の戦力よ。それに半年前に召喚された勇者も四人いる。私達魔族は戦える人を集めてもせいぜい8万が限界...」


戦力差では確実に負けてんな...ん?


「まて、四人だと?」

「?うん、勇者は四人よ?」

「名前はわかるか?」

「確か...コウスケ・カンザキ、マコト・ナカムラ、カオリ・マツシマ、フウカ・ニイヤマだったと思う...」

「なっ!?」


完璧あいつらじゃないか

無事でよかったが...半年も経ってんのか

それに今の状況をわかった上で攻めてんのか?

だとしたら...許せん


「なぁ、魔王」

「なに?」

「俺にスキルの使い方を教えてくれないか」

「へ?」

「...だから、お前を手伝うことを考えてやるって言ってんだよ」


正直、信用はしていない

駒のように使われるかもしれないが、この世界ではスキルを使えないとやばそうだ...

だから、最初は俺もこいつらを利用する

それで真偽のスキルを使えるようになって、こいつの言っていることが真実だとわかった時に...信用してやろう

...まぁこの涙が嘘だとは思えないがな


「...本当に?」

「あぁ」

「...あ、ありがどぅ...ひっく」


イブリースは泣きながらそういった

そして、涙を拭き一言


「...これから宜しくね、カイト!私のことはイブって呼んでいいからね!」

「あぁ、わかった。よろしくな、イブ」


ふぅ...

さて、これからどうするかな

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