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日本の行く末世界の行く末

作者: 松本誠也

今現在では考えられない可能性が将来起こりうる事かも知れません。

嘗て日本は、黒船に乗ったマシュー・ペリーが来日した時から、


貿易と言う世界とのビジネス展開が盛んになるが、


この時代の日本はまだ、帝国主義で、軍の力も強かった。


戦争が勃発し、多くの犠牲者を出す羽目になると、


日本は軍事寄りも、生産に着手した。


生産は何も製品だけでは無く、人間も多く生み出し、


人口爆発が起き、以前書いた様に、墓場だろうが元処刑場であろうが、


国営つまり公立の学校を、複数作り続けた。


一貫とした教育は、基本的に同じ能力を作り出し、


それが日本社会の常識になると、


ブームと言うイズムを作り続けた。


それは同じ思考能力を植えつける事で、


好みの連動連鎖を巻き起こしてきた。


つまり友達が行っている趣味、或いはファッションなども、


同じ様に好きになる状態である。


その教育は軍と同じ教育であり、言うならばマインドコントロールでもあろう。


だか世界の子供に対する教育を、同じ品度にするのでは無く、


発想を重視した教育に変わろうとしている。


これは世界産業が、今までの教育制度では、


皆開発者に同じ発想が生まれてしまい、


新たなる革新的な製品が、生み出す力が無くなったせいもある。




エジソンやソフトバンクのソン社長、そしてホンダの設立者も、


発想が一般とはかけ離れていた。


故に着いて来てくれるスタッフも居なかった。


この三人に共通して言える事は、最初は一人で事業をこなした。


事業と言っても、かっこうが良い物では無く、


エジソンは一人で研究室にこもり、誰も理解出来ぬ成果をひしひしと挙げていた。


ソンも同じくして、一人で1979年、シャープに自動翻訳機の研究に没頭した。


当時はアナログ時代、あまりにも発想が宇宙人的であり、誰にも相手にされなかった。


本田宗一郎なども、リアカーに修理道具を積み込み、


リアカーを引いて、各家のバイクを直しに回った。


そしてこの三人に更に共通して言える事は、


孤独に決して負けない根性である。



人間誰もが一人では生きていけない、何も出来ないと言う概念は、


彼らの辞書には無いのである。


逆に理解されるまでは孤独を貫き通し、


人々が自分に着いて来てくれる自分を、


作り続けたド根性ある人物であったと言っても、過言ではないであろう。


しかしこの人々がこの戦後間もない頃は、特別では無かった。


叩き上げそれは決して、楽な物ではない。


実際に叩きのめされ、それでも尚且つ立ち上がる人物は、


戦後間もない頃は、全ての人々だったとも言える。



ここでソン社長を一つ取り上げて見ると、


当時バブル全盛期で彼はまだ周りからは、


宇宙人的発想を周りに投げかけ、彼の前から去ったスタッフが大半だったが、


逆に理解出来なかったスタッフ達は、バブルが弾けて喘ぐ結果になった。



ソフトバンクは今どの企業よりも利益を上げている。


ここで言いたいのは、今回の地震でもそうだが、


今置かれている時代の思考で、何か行動すると必ず痛い目に遭うのだ。



バブル当時は投資をするのは当たり前で、


土地は高騰して当たり前、横ばい状態になっても、下がる事は有り得ないとされていた。


だがその神話が叫ばれて5年もしない内に、地下の値段が大幅に下がる。



地震での津波も多くの犠牲者が出た原因は、10メートル以上の津波は来ない!と、


信じた住民は、10メートルの防御壁に守られているなら、


慌てなくてもいいだろう?との考えが頭にあったからである。


車の流行りも同じく、バブル時代はビックセダンと呼ばれ、


ハイソカーなるクーペ、セダン系の車が若者にもてはやされ、


ワゴンなど乗っているユーザーなのど居なかった。


だが一瞬で流行りは逆転して、ダサイと言われた車は、


若者に大絶賛となった。


そしてまさか、時代が進むと若者が車に興味が無くなると、


バブル時代の人々は、思いも寄らなかったであろう。


それは銀行神話崩壊、証券会社神話崩壊、


大型スーパーグループ崩壊、歯医者の景気低迷、


全て神話が脆くも崩れ去ったのである。



そしてこの結果にて、言える事は一つ。



我々はノアの箱舟に乗れない、ぶざまな市民でもあるかも知れない。

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