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ep.4

「…… …! …さん! 渚さん!」

 はっとして目を覚ますと、俺は拠点のベッドの上に横たわっていた。悠貴が心配そうに俺を見つめ、彼の汗ばんだ手が俺の手を握っている。


「……悠貴?」

「急に呻きだして、痛がって、あたふたしてたら意識を失って、」

 悠貴は取り乱して頭をぐしゃぐしゃさせている。

「すまんな」

「何で、そんなこと言うんですか! 死ぬところだったんですよ‼」

「だから、すまんと言っている。大丈夫か、悠貴」

「もう少し、自分の心配をしてくださいよ!」

「そんなの分かっているさ。」

「まだ、何か、隠していることがありますよね? そうですよね?」

 ヒステリーを起こすように話す悠貴の肩に手を置き、目を合わせる。

「何を言っている」

「まだ、僕に話していないことがありますよね?僕はもう、嫌ですよ!古城戸さん(父さん)みたいに、僕を置いて、急に死なれるのは……。」

 すると悠貴は、泣いて俺の胸に顔をうずめる。そんな悠貴を見ていると、俺の眼からは水分が抜け出ていった。


 俺は、何回も何回も同じことを考え、ようやく、決断した。


「……お前に、話さなきゃいけないことがある。全てが辛い事実だ。それに幾つもある。お前には、受け止められるだけの覚悟は、あるのか…?」


 悠貴は濁りの無い眼で俺を見つめる。ふと、思い出す。こんな眼を、俺は見たことがある。あぁ、そうだ。先生たちの眼と、同じだ。あぁ、やはり、こいつは先生たちの子供だ。


「 やはり、お前は、先生たちの血が流れているんだな…、 」


 悠貴はそれを聞くと、泣いたまま少し笑った。


「 知らなかったんですか? 」


「…………いや、知っていたさ。……お前が生まれる前から、な。」


 俺はそう言うと、悠貴にあの場所へと連れて行ってほしいと頼んだ。


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