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第2話 その後(女の子)

 私は息を切らして階段を掛け降りていた。

 エレベーターを待つことも忘れて。

 頭の中にあるのは柊くんの言葉。


『今、下にハルがいるから。家まで送ってもらいなよ』


 夏陽くんがすぐ近くにいる。

 そう思うだけで足が軽かった。

 いつもは運動なんて苦手なはずなのに。

 夏陽くんのことを思い浮かべるだけで。

 それだけで力が湧いてくる。

 私は五階から階段を駆け下りた。

 そして一階へ着くと、不機嫌そうに建物を覗く小さな人影が。


「緋色のやつ。人に『待ってろ』って言っていつまで……」


 マンションの入り口に立つ男の子。

 それは紛れもない私の好きな人で。


「――ハルくん」


 夏陽――ハルくんを見た時、私は思わずそう呼んでた。

 そしてハルくんは私を見て少しだけ驚いてから。


「な、なんで秋月がここにいるんだよ⁉」

「姫ちゃんの家に遊びに来てたの」

「そうなのか? なら緋色のやつ知らないか? 俺、あいつに待つよう――」

「柊くんから‼ その……お手紙、預かってるの‼」

「手紙? 俺宛にあいつが?」


 ハルくんが私から手紙を受け取る。

 するとハルくんは手紙を破って。

 そのままマンションの入口へ。


「緋色のやつが秋月を家まで送れだと、一緒に帰るぞ」


 ぶっきらぼうな態度で応じるハルくん。

 それを見て、私は柊くんの言葉を思い出す。


『本当に嫌なら、ハルは迷わず逃げるから』


    ***


【これは今日、買い物に付き合ってもらったお礼だよ。

 姫に付き合わされた秋月さんを送ってあげてなよ】


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