第八十話
神「どういう仕事かな?」
私「まず、全ての奴隷の開放をお願いしたい。その後は高屋敷率いる生徒会チームには子供奴隷たちを育てる孤児院の職員。師匠たちにはベルゼビュート嬢の元で科学開発をお願いしたい。これだけ。いやもう一つ、今度というか早い内に石田と桃華を連れてきて。」
高「分かったよ。所で、奴隷の解放なんてどうやったら良いの?既に買われている者達も居るでしょう。」
私「焔魔、君の所に暗殺部隊なかった?」
焔「はい。しかし、訓練中ですので使えるかどうか分かりませんよ?」
私「暗殺の訓練でどういう事しているのか気になるけど、別に全く仕えないというわけでもないのであろう。いちばん大切なのは実践だよ。」
焔「では全六百名動かさせて頂きます。」
私「というわけで高屋敷、正確な日時後日伝えるよ。そのために師匠と高屋敷は私と魔力のつながりを持ちましょうね。」
神「わかったよ。」
高「はいはい。」
私「簡単に説明するとこっちから君たちを好きなタイミングでこの迷宮内に呼び出したり念話が出来るようになるよ。」
神「何時でも呼んでね。」
高「事前に知らせてくれればいいよ。」
私「さて、もう帰る?」
高「ちょっと厳しいかな?田辺の才能の『一進不退』を使って普通ではありえない速度でここまで来たけど流石に休まないと厳しいと思うんだよね。それに野外生活の練習をすると言ってここまで来たから数日戻らなくても大丈夫だし道具と食料は持ってるから生活は出来るよ。」
私「あ、そう。じゃあ上に戻してもいいかな?」
高「そうね。流石に泊めてくれなんて言えないからね。」
神「また、お邪魔するね。」
私「それじゃあ上に戻すね。」
曽「待て。」
私「何?」
曽「高屋敷お嬢様。このままこの中に居たほうが安全ではないでしょうか?」
高「そうだね。」
曽「では何故そうしないのですか?」
高「相手は一国のそれも敵対国の王なの。事前連絡もなしに押しかけて泊まらせてくれは虫が良すぎるんじゃないの?」
曽「ですが、私としてはお嬢様の安全を…
高「生徒会の掟第一条第一項生徒会役員は何事においても他生徒を優先すること。第二項生徒会役員は他生徒を害してはならない。この二つが当てはまる気がするけどどうなの?」
神「生徒会は君の物だから君がそう思うのであればそうなんじゃない。」
高「他生徒の気持ちが考えられないような人は生徒会には要らないよ。」
そう言って高屋敷は常人には目にも止まらぬ速さで曽根の心臓を奪い取った。
高「私の才能はファントムマジシャン。そして天職は独裁者。この二つを使えば賢者すら殺せるかもよ。」
私「賢者って倉田大和?」
高「そう。」
神「なんでもかんでも人任せにしてるよ。最近では亜人の奴隷を十人買ったとか。」
私「ふーん。興味ないね。」
高「そうでしょうね。一つだけ相談させて。生徒の中に今まで偉そうにしていたやつにこの世界なら勝てるかもしれないと思って決闘を仕掛けようとする輩が居るんだけどどうしたら良い?」
私「好きにさせたら良いんじゃない。」
墨「誰か死んでからじゃ遅いのよ。それを分かって…
私「私の迷宮内なら死者蘇生も可能だよ。」
墨「貴方が出来るからと言って他が出来ると思うんじゃないわよ。」
高「しょうがないでしょう。アスペルガー症候群なんだから。」
私「おや、そのことを知ってるのはごく少数。片手で数えられる程度だったはずだけど?」
高「あまり見くびらないで頂戴。私の情報網を甘く見てはだめよ。」
私「ところでそれ、良かったの?」
高「何の問題もないよ。私は自身の目的にそぐわないものは全てこの手で取り除いてきた。生かしておいたら君の願いは叶えにくそうだったし下手すれば君に牙を向けただろうからね。」
私「君がそれで良いんだったら異論はない。」
神「何か虫が出てきたよ。」
私「捕まえて解析しようか。」
瓶を『物質生成』で作って中にいれる。この間約三十秒。
解析結果
聖物:天虫…神聖力が虫になったものでこれを変質させ能力を付与し更に召喚者の魂に根付かせることで天職と才能を付与する。召喚者が死亡した際魂のエネルギーを全て奪い天界へ戻り神聖力となり天界を満たす。
能力『横柄横暴』『権力者』
私「なるほどね。」
高「何か分かったの?」
私「うん。この虫の名前は天虫というらしい。まぁ色々な話をする前にミカエルも一回こっち来て。」
ミ「はい。」
私「才能や天職を付与してたのって誰?」
ミ「司祭とか言うのがやってたよ。」
私「ありがとう。」
神「それで、解析結果は?」
私「神聖力が虫に変質したものが天虫。これにその司祭とやらが能力を与え更にそれを召喚者に付与することで才能と天職になるらしい。召喚者が死亡したら天界に戻り神聖力になって天界を満たすらしい。ちなみに魂に根付いてるらしいよ。」
神「うまいこと分離させて能力だけにできないかな?」
ミ「多分、この神聖力を相殺できるだけの魔力を一気に注入すれば大丈夫だと思いますよ。」
私「分離できたとしてもその能力をどうしたら良いのかわからないから今はやらないよ。」
高「なるほど。となるとその天虫とやらと司祭が魔力回路などの繋がりを持っていた場合私達の裏切りは、バレているってことだね。」
ミ「その可能性はありませんよ。天使同士で繋がりを持つすべは一切ありません。連絡はすべて水晶にて行っておりました。それに万が一つながりを持てるものがあったとしても天虫には意思がありません。よって盗聴などに使うことは不可能です。」
私「だろうね。じゃなきゃわざわざルシファー達がでてくる必要なんかないと思うから。」
高「分かった。ところで、ルシファーって誰?」
曽根くん退場。




