第七十九話
私「久しぶりだね。」
オ「そうですわね。私オルタといいます。」
カ「まてここはどこだ?お前たちは何者だ?」
私「ここは、亜人統一国の会議室。召喚されて追放されてこの国の王になったのとその側近。って言う返し方で問題ないかな?」
カ「何故そのような所に我々が?それに貴様ら人間であろう。」
オ「カイン落ち着きなさい。」
カ「しかし。」
私「君たちの事情は大体把握してるよ。それで、一つ提案だけど私の傘下に入らない?仕事さえすれば衣食住の保証だけはするよ。」
オ「お受けしたいと思います。」
カ「オルタ正気か?なんでこんなやつの傘下に…」
オ「ステータスを偽造していますね。」
私「分かるの?」
オ「以前鑑定したときとステータスの変動がなさすぎます。」
私「そういえば偽造し続けていたな。」
オ「解除していただけますか?」
私「構わないよ。」
オ「有難うございます。」
私「頼むから正気を保っていてくれよ。」
オ「これは、これほどの覇気を身にまとっているとは流石、ですね。」
私「ステータス偽造を解除すると覇気系のスキルや魔力制御が一律解除されちゃうんだよ。」
オ「それで、私の仕事は何でございましょうか?」
私「メイドやってくれたらいいよ。」
オ「かしこまりました。私からもお願いがあるのですが?」
私「何かな?」
オ「魔界の門番をやっていたケルベロスを助けて欲しいのです。」
私「それくらいなら容易だけど何か理由があるの?」
オ「悪魔たちとの戦いで致命傷とはいかないものもかなりの重症を負ってしまったのです。数少ない生き残りですので助けてあげたいのです。」
私「分かった。この場に門は開けるかな?」
オ「可能でございます。」
私「じゃあお願いしてもいいかな?」
カ「やはりこんなやつの言いなりになるなんて納得がいかない。死ね。」
私「君たちは一応結界で囲っていたんだよ。」
オ「ヘルフレイム」
私「良かったの?一応夫なんでしょう。」
オ「別に居ても居なくても変わりませんから。」
私「君がそれでいいならそれでいいよ。」
オ「それでは参りましょうか。」
私「ああ。」
門が出来、中に入るとでかい犬が血を出して倒れていた。
ケ『人間、何をしに来た。』
オ「貴方を助けに来てくれたのよ。」
私「リジェネレート」
ケ『感謝する。人間。』
私「君さあ、私の配下にならない?」
ケ『ならない。』
私「そっか。残念だね。」
ケ『お主我の友になる気はあるか?』
私「いいよ。」
ケ『そうか。名はなんという?』
私「田中魔裟斗だよ。魔裟って呼んで。」
ケ『分かった。』
私「今日から家に住む?」
ケ『そうさせてくれ。』
私「分かった。人型になれる?」
ケ『勿論だ。』
私「向こうじゃ基本的に人の姿で居てくれる?」
ケ『承った。』
私「それじゃあ行こうか。」
そして、頭が一つから七つに変わり尻尾が五つありバカでかい体をしていたケルベロスは、黒髪黒目に犬耳をはやした燕尾服を来た青年になった。
オ「門出しますね。」
門を出してもらって迷宮内に戻る。
私「ただいま。」
桜「おかえり。」
私「さて、次は少々厄介なのを相手にしないといけなさそうだ。」
高屋敷望央、彼女達生徒会は何度も私の前に立ちふさがってきた。私が四人と付き合っていると知ったときも、同性と付き合っていることを知ったときも学校の風紀が乱れると言って邪魔してきた。絶賛交戦中だったのにこちらの世界に来てしまった。彼女の印象としては大切なものは守りその他はすべて平等に扱う冷徹で計画を綿密に立てる慎重さ自分に都合の良いような状況を作り出す用意周到さ。何処から見ても欠点などなく一部の生徒から慕われるのも分かる。そんな彼女がこっちに一直線に向かってくる。いくら警戒しても足りない気がする。だからこそあえてこの場に召喚する。
私「久しぶりだね。」
高「本当にそうだね。何日ぶりだろう。」
私「一人かと思ったら他にも数名いたんだね。」
神「気付かれたか。」
私「いや、この場に召喚するまで気付かなかったですよ。お久しぶりですね師匠。」
神「それで、何のために僕たちをここに召喚したんだい?まさか顔見知りが居たから呼び出した、というわけでもないだろう。」
私「貴方方が向かっている方向から考えると行き場所はここ以外にありませんからね。無駄に労力を消費させるのもどうかと思いましたので。」
神「なるほどね。まさかとは思ったけど本当に生きてるなんて驚きだよ。」
私「そちらの要件は何ですか?」
高「この生徒会メンバーの生命の安寧かな。」
私「対価は?」
高「私の体でも首でも何でも良いよ。」
墨「待って、貴方なんかに高屋敷様の首を渡すものですか。体なんてもっての外です。」
曽「変な要求したら覚悟しとけよ。」
私「これは俺と高屋敷と師匠の話だ。三下は黙ってろ。」
威圧と威厳と覇気を開放する。
高「これはなかなか。」
神「さすが僕の弟子だね。」
失笑している高屋敷と誇らしげな師匠。表情には違いがあるが内情は変わらないのだろう。
私「師匠は何を望んでここまで来たの?」
神「君の顔を見たいというのは建前だ。言葉を飾るのも好きじゃないから単刀直入に言うけど、僕の仲間と高屋敷さんを含めた生徒会を配下にしない?」
私「それはある種の延命願いという風に解釈しても構わないのかな?」
神「延命願い。成程。じゃあそういう事で。君のことだから人間を皆殺しにするのだろう。」
私「貴方のことは探し出すつもりで居ましたよ。そしていつも通り合理的判断をする。」
高「宇宙、何を言っているの。」
神「初めて恋をした女性にくらい格好を付けさせてよ。」
高「今は違うんでしょう。」
神「どうだろうね。」
私「別に私は貴方方の首にも…体には少し興味あるけど、命には興味ないから少し働いてくれるだけでいいよ。」




