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勝手に異世界転移させられて許せるわけがないでしょう  作者: 黄菊華
第五章魔王との交渉
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第七十話

ドアの前から五人の話し声が聞こえてきた。

陽「あの妖狐が急ぎかつ重大発表か。」

魔「嬉しい報告だと宜しいのですけど。」

蛇「さあ、どうかしらね。」

不「あの者の報告で嬉しいことあったか?」

陽「無いね。」

魔「さて、ここで話すより入って聞いたほうが早いね。」

蛇「入りましょうか。」

不「なにもないと良いな。」

そして扉が開く。入って中を見て全員の顔に一瞬だけ絶望の表情が浮かんだがすぐに憤怒の顔へと変わり、殺意に満ちる。

蛇「何故ここに人間がいるのかしら?」

魔「答えないのか?」

陽「貴様なにか言ったらどうだ。」

私「それは、私に向けた言葉だと受け取っても良いのかな?」

不「貴様以外に人間はおるまい。」

私「私も人間じゃないんだけど。」

蛇「誑かす気?」

私「そんなつもりは一切ない。ただ、私は人魔族という種族に進化しているから人間じゃないよ。」

魔「だとしても貴様らの祖先が我らにした仕打ちは…」

私「私は転移者だ。」

陽「だとしても、そのような歴史があったのは事実だ。」

私「知ってるよ。鬼狐から聞くまで走らなかったけど。人間は君たちを追放した事に関する情報を一切残していないんだ。」

不「つまり、我等を存在しないことにしたというのか。」

私「結果ね。」

蛇「それで何しに来たの。返答次第では殺す。」

鬼「その発言は許容範囲外です。」

聖「貴様、裏切るつもりか?」

鬼「そのようなつもりはありません。やっていることは皆様と同じです。この陽魔境の未来がより良くなるようにと思い行動していますから。」

魔「戯言を。」

私「落ち着きなさいな。私は、はっきり言って貴様等の命がどうなろうと興味ない。しかし、こうして妖狐を仲間にし、名前を与えてしまった以上見捨てるのも心苦しいんだよ。私の忠告を聞いたほうが良いよ。」

不「信用できるわけがない。」

私「信用しなくてもいいよ。私だって信用しているのは指折り数えられる者達だけだからね。この場をお借りして皆様にお伝えしたいことはただ一つ。ここに人間が侵入していると、いうことです。」

蛇「その人間は何処にいる?」

私「ここだ。」

放り投げる。

人「貴様、何をする。」

私「ドミネイト」

蛇「支配の呪文?」

私「私達を召喚したところから今ここに至るまで何があったのか教えて?」

人「分かりました。」

                       〈十分後〉

結果、ここに入り込んだのは四日前らしい。私達を追い出した理由もひどかったが実際そうだったので何も言えない。

私「それでどうするの?」

魔「どうするといいますと?」

私「君たちはこのままじゃ破滅するでしょう。どうするの?」

聖「徹底抗戦しかありえません。」

私「聞く限りだと神人が千人もこっちに来るんだよね。だとしたらまともに戦える者は君たち五人と数名しか居なかった。見た感じだけど。私の話を聞いてくれるかな?きっといい話だと思うよ。」

蛇「それは、提案ということですか?」

私「そうだね。」

不「ぜひ、聞きましょう。」

私「私が国王をやってるのはさっき言ったじゃん。それで、君たちも私の国の一員としてどうかなって。」

魔「どうやってこれだけの人数を運ぶのですか?」

私「ダンジョンコアの機能の一つに、「迷宮移動」っていうのがあるの。その効果は迷宮を別の場所に作ったり迷宮内を自在に動いたり、外から迷宮効果範囲内に転移したり出来る。それを応用して国を迷宮内に直接持ってく。これを維持している門をもって転移してこの異空間のみを迷宮内部に転移させる。こうすることで被害は最小限。それに、仕事さえしてくれれば衣食住は保証するし、仕事がなければ紹介するし、こっちも人材不足で困ってるんだよね。」

聖「その話を聞く限りは、どちらにも得があります。しかし、その仕事の内容や、法律が我々を拘束するようであれば受け入れられませんよ。」

私「法律で、特に縛ってることもないし、仕事は国家公務員だし。貴方方に不利益になるようなものはないんだよね。」

蛇「そういうことであれば、お受けしたいと思います。」

私「本当に?有難う。」

人材不足解消。嬉しい。

私「一つだけお願いがあるんだけど。」

魔「何でしょう?」

私「本来の姿でお話しようか。」

不「気付いていたのですか?」

私「気づかないわけがないでしょう。」

そして、その瞬間大気が震えた。まず鬼狐は、一本だった尾が十本増えていた。そして、体中に赤い文様が走り目が金色に光った。陽聖一族は、全身が金色の鎧で覆われ手元には一本の金色の剣。影魔一族は、全身が黒色の軽装に覆われ気配がより薄く手元には一本の漆黒の短剣。不死鳥は、どちらかと言うと朱雀の羽を持ち、尾が生え、目の色が真っ赤になった。白蛇は、下半身が蛇になり、手には弓、角が生え、金赤色の目を持っている。

私「じゃあ名前付けてあげるよ。まず、君は檜原蛇平原山神蛇だ。」

檜「有難うございます。」

私「次に君は、長生不死朱雀だ。」

朱「有難うございます。」

私「次に君は、聖明王弥聖だ。」

聖「有難うございます。」

私「最後に君は、焔魔魔醒兜死だ。」

焔「有難うございます。」

こうして四人と魔力による繋がりができた。そして嬉しい誤算もあった。

檜原蛇平原山 神蛇…ひばらへびたいらはらやましんじゃ

長生不死朱雀…ちょうせいふしすざく

聖明王弥聖…せいみょうおうみさと

焔魔魔醒兜死…えんままさとし

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