第六十八話
鬼はオーガです。
会話に参加している鬼は鬼狐さんです。
妖狐「この殺気は。」
私「一騎打ちでしたね。宜しい。受けて差し上げますよ。ルールはどちらかが死ぬまで、ということで宜しいでしょうか?」
妖狐「先程の事も全て謝りんす。なので戦いだけは…」
私「そっちから仕掛けてきたのに戦う前にやめますなんて言わないでね。」
兵「姫様お逃げ下さい。時間だけは稼いで見せ、何だこれ。」
私「隔離結界だよ。気づかなかったの?」
妖狐「何でもするので許しておくんなんし。」
私「なんでも?」
妖狐「はい。」
私「交渉成立。フィアー」
そしてその瞬間妖狐が失禁した。そして出来る水たまり。完全に漏らしてるね。私のせいだけど。
〈一時間後〉
妖狐「お恥ずかしい姿をお見せんした。」
私「何でもしてくれるんでしょう。」
妖狐「はい。覚悟できてます。」
私「何の?」
妖狐「体が目的ではないのでありんすか?」
私「違うね。」
妖狐「違うのですか。」
私「うん。」
妖狐「それは残ね…失禁させたのですから責任くらい取ったらいかがですか?」
私「何の責任?それと素の口調でいいよ。」
妖狐「有難うございます。わっちとしましては好かねぇ事をする気はありんせん。結婚しておくんなんし。しして責任とって。」
私「既に妻は九人いるのに。」
妖狐「十番目でも構いんせん。」
私「因みに夫だけど八人いるよ。」
妖狐「さいですか。それでお願いって何ですか。」
私「人間の国から亜人が追放されたの知ってる?」
妖狐「いいや。追い出されたんはもっと前でありんすゆえ。」
私「追い出された亜人と吸血鬼、竜、サキュバス、インキュバス、ドライアド、トレント、スライムを纏めて国を作って王様やってるの。で第一目標として人間を滅ぼそうと思ってるの。我が国の一部となれば衣食住は完全に保証するよ。働いている限りは。」
妖狐「残念ながら他の四人と相談しないと決められんなぁ。」
私「じゃあ明日あたり会議でもしてよ。私も説得するし。」
妖狐「お願いこれだけで良いんですか?」
私「他に何か頼んでもいいの?」
妖狐「わっちに出来る範囲やったら何でもいたしんす。」
私「いま宿無し状態だからお家に居させて欲しいな。」
妖狐「よろしくお願いいたしんす。」
私「それと名前つけてあげる。」
妖狐「宜しいんですか?」
私「いいよ。狐王廟鬼狐でいい?」
鬼「有難うございんす。これからは狐王廟鬼狐を名乗らせていただきんす。」
私「それじゃあよろしくね。」
名前を付けることで魔力でのつながりが生まれ子は名付け親に謀反を起こしにくくなる。
私「ところで、なんであんな事になってたの?」
鬼「謀反に遭いまして。」
私「一から説明してよ。あの変な奴らのことと合わせて。」
鬼「あの者たちはこの島特有の存在で『影人』と呼んでいます。あれには物理攻撃がほとんど通じません。一年に一度一掃するのですが、今回思いの外多く生まれてしまった上に指揮個体がいました。本来なら負ける要素は何処にもありません。しかし、今回連れて行った兵の九割が裏切り動揺してしまいました。その一瞬の隙が命取りになりました。死んではいないのですが生きた心地がしなかったですね。」
私「影人か。あれってどういう条件で発生するのか分かる?」
鬼「わかりんせん。ただ負のエネルギーが意思を持ったような存在でありんす。」
私「サラちゃんなにか知ってる?」
サ「どうだろう。このことに関してはブラフラマーの方が詳しいよ。」
ブ「我は似たようなものを知っているが性質だけだぞ。」
私「姿形は似ていないということ?」
ブ「うむ。」
鬼「それってどういう存在なのですか?」
ブ「鬼だ。」
私「鬼?」
ブ「鬼は物理攻撃を最低ラインで60%防ぐ。その上様々な属性を持つ。今回は影に特化していると考えれば納得がいくのではないか?」
琉「いや…あれは…なんでもないのじゃ。」
私「何か知ってるの?」
琉「影魔一族というのがいてな昔何度か矛をまじえたことのある奴らじゃ。」
鬼「違うぞ。影魔一族はあてらの仲間やもん。」
私「そうなの?」
鬼「他にも不死鳥、白蛇、陽聖一族というのがいます。」
私「今度会わせてよ。」
鬼「まあ絶対とは言えませんが分かったでありんす。」
私「さて影人の発生理由だけどだいたい分かったよ。」
鬼「本当に?」
私「まだ仮説だけどやってみたらきっとなにか分かるよ。」
鬼「やってみてよ。」
私「これ、外の土。解析鑑定の結果、赤土…負のエネルギー増幅.影生成だった。」
鬼「それで。」
私「これに向けて負のエネルギーを使う魔法を発動させる。デス」
そして生えてきた影。
私「まだ小さいから簡単に倒せるけど、大きくなるとかなり強いだろう。」
鬼「でも何処から負のエネルギーが来てはるの?」
私「多分外に落ちてた死体とかからじゃない。」
鬼「かなり強かったのは?」
私「この大陸の空って常に黒い雲に覆われているでしょう。」
鬼「はい。」
私「少なからず影が地面に出来る。光源がいくつかあったから当然だよね。その影も一緒に影人になっちゃうの。だから通常より強い影人が生まれたの。」
鬼「じゃあ影さえなくせばほぼ生まれない?」
私「うん。でもこの事他の人に言っちゃ駄目だよ。」
鬼「どうしてですか。」
私「この土地を私の国に持っていためには私の国にならないといけない。「向こうでは影人が生まれないから向こうに行きませんか?でもそのためには私の国にならないといけません」って言ったとき向こうには影人が生まれないというメリットが真っ先に出来る。それなのに駆除できてしまっては意味がないだろう。他にも色々交渉するつもりではあるが、目先の利益として貴方がたにこれ以上良いものなど無いでしょう。」
鬼「はい。」
私「そういうことだから。」
やや廓言葉風の鬼狐さん
狐王廟鬼狐…きおうびょうきこ
和装姿での登場です。




