第六十七話
物語作るのも大変だよ。
この大陸驚くほど何も無い。植物も全く生えていない。地球で言うところの赤道に当たる部分に位置し何処まで伸びているのかは分からないが一周していると考えればすごい。地球で言う南極が現在我が国や魔王の国がある大陸だ。北極の辺りには何があるのか気になるが、この大陸幅約20kmもない。しょうがないから今は右側に向けて疾走している。時速に換算してなんと122400mを超えている。つまり分速約2000mで移動していることになる。音と大体同じ速度で走っているのだ。もっと早く出来るのだが何も見落とさないようにしているため速度は落ちてしまうのだ。因みに全力疾走すると音の約三十倍位になる。そしてそのまま走ること十分。建造物が見えてきた。だがまだ遠い。更に五分位走ると門が見えてきた。一つは物理的な門でもう一つは魔法に対する守りを固めるための門だ。要塞と呼ぶにふさわしく、周りは大きな山に囲われていて入る所は一つしか無いが誰かが出入りする様子はまったくない。兵士と思われる者も居ないので廃墟かもしれない。
私「入ってみる?」
サ「罠かもよ。」
琉「その時はその時であろう。」
ブ「しっかりと用心していれば問題ないであろう。」
私「じゃあ行こうか。」
とりあえず力任せに結界を全て壊すのではなく感知できないように結界術で守って中に入る。大きな門は、極力音を出さないようにして入る。そして中では先住民の兵士が一人で十人近い相手と戦っているが相手は殺すつもりはないのか痛めつけるようにして嬲っている。純粋に不愉快だったので相手の兵士を殺すことにした。
私「アイスローズ」
氷魔法対集団最強魔法である。氷の薔薇が相手の兵士一人に寄生すると、茨を伸ばし敵兵を貫き数を増やした。そして氷の花を飛ばしたりして敵を追い詰める。その攻撃には状態異常の一種凍傷のダメージも入る。かなり優秀な魔法だ。そしてこの花相手の生命を吸い上げて生存しているため放置しておけばかなりとんでもないことになる。今回は制限を付けて発動したが、下手をすれば味方をも巻き込むかなり危険な魔法だ。
私「あそこの大きい家の近くが一番負傷者が多そうだから行ってみよう。」
ブ「強さは大した事ないのか?」
私「今の所は。」
琉「我とブラフラマーが攻撃に出る故、魔裟は負傷者の回復をしてくれなのじゃ。」
私「珍しいね。」
琉「知り合いの気配があったのじゃ。どんどん薄れていくから心配なのじゃ。」
私「分かった。急ごう。」
そして、戦場では万近くの敵に囲まれ敵将と一騎打ちしている狐獣人のような女性がいる。次一撃入れなくても放置していれば死にそうな状況だ。そして敵将が一撃入れようとする。女性の顔が恐怖と後悔の色に染まった、かのように思えたが不敵な笑みを浮かべ立ち上がり、地に倒れ伏した。それと同じタイミングで琉圭が敵将に一撃入れた。それを確認して、女性の治療を始める。
敵「何だ貴様らは。」
琉「お主が知る必要などあるまいて。」
敵「ならば死ね。」
琉「貴様程度の攻撃では我に痛痒を与えられまい。」
敵「舐めるなよ。」
琉「オリジンブレス」
跡形もなく散った。そして敵は混乱状態だ。ブラフラマーによりすでに半数殺されてしまい、逃げようとするもサラちゃんに阻まれどうしたら良いのかわからないらしい。因みに負傷者は全て回復し終わっている。
私「絶対に逃さないで。」
琉「全員殺してよいのか?」
私「好きにして。」
サ「じゃあやっちゃおうか。」
そしてあっという間に敵が全滅した。流石だよね。
私「とりあえず話聞く?」
ブ「そうだな。」
琉「久しぶりじゃな。妖狐。」
妖狐「誰?」
琉「覚えておらんのか。原初の竜じゃ。」
妖狐「本当に。死んだと聞いていたのに。」
琉「今は琉圭という名を持っておる。」
妖狐「とりあえず屋敷に通そう。着いて来てくれ。」
そう言われて通された屋敷の中は常春の楽園のような世界だった。ほぼ外界と言っていい位置に属するこの世界の精神世界の一部らしい。色々な建造物が立ち並ぶ中一際目立った建物の中に案内された。
妖狐「さて、先程は助けて頂き有難うございました。」
私「別にそこまで大したことはしてないよ。」
兵「貴様。姫様に対しその口の聞き方は何だ。姫様の命を助けてくださった方の連れだからすぐに処刑はしないが、次やったらその命無いと思え。」
妖狐「その通りね。命を助けてくれたから人間であってもここに通した。でも本来人間が来て良い場所ではないの。」
私「人間になにか恨みがあるみたいだね。」
妖狐「何も知らないのか。貴様らの祖先が我らをこの辺境の地へと追いやったというのに。」
私「私は転移者だからね。それにあんな奴らと同等に扱わないで欲しいな。」
妖狐「貴様ごとき人間を始末することなど造作もないことだぞ。」
私「どうして?」
妖狐「どうせ貴様は原初の竜の威を借りているだけだろう。貴様との一騎打ちになれば負けるわけがない。貴様が原初の竜の従者だから多めに見てやっていたが…」
私「さっきから色々勘違いしているよ。琉圭より私の方が強いし、私は人間じゃないし。」
妖狐「何?」
私「私は人魔族という別の種族だ。人間ごときと次同列に扱ったら殺すよ。」
当初予定になかった物語のため、作者は名前を考えなくてはならなくてすごく大変。




