第六十五話
私「今度、ブラフラマーを誘って海に行こうよ。」
サ「何のために?」
私「泳ぐわけではないよ。私泳げないから。」
サ「良かった。」
私「人魚を捕まえに行こうかなと。」
サ「捕まえる?狩るの?」
私「仲間になってもらうように交渉をするという名目で他にどういった大陸があるかだけ調べる。」
サ「時間は?」
私「君のとこに来てから一ヶ月くらいたったから二日後から四五日くらいかな?」
サ「再来月の一九日までだね。」
私「ブラフラマーと琉圭と私とサラちゃんで行こうと思ってる。」
サ「琉圭以外は連れて行かないの?」
私「今回は友達だけで行こうかなと。」
サ「琉圭って配下じゃないの?」
私「婿ではあるが配下ではなくお友達という立場だから。」
サ「そうなんだ。」
私「それで返事は?」
サ「勿論いくよ。ブラフラマーは、どうするの?」
私「適当な理由をつけて強制連行。」
サ「楽しめると思う?」
私「ええきっと。」
サ「無理だと思うけど。」
私「どうして?」
サ「このタイミングで王がいなくなったら色々と不便なんじゃない、とか考えて楽しめないかもしれない。」
私「別に楽しむことが目的じゃないから。」
サ「それは分かってるけどさ。」
私「二日の間に準備をするよ。食べ物とか潜水艦とか色々。」
サ「潜水艦?」
私「作れるんだけど、ここをこうしてほしいとかあるでしょう。」
サ「作れるんだ。」
私「すごいでしょう。」
サ「スキルのおかげかな?」
私「そうだけど。」
サ「じゃあすごいのはスキルかな。」
{天帝目線}
天「神人を開放するか。」
アル公「危険ではないですか?」
天「しかしやるしかあるまい。」
イグ公「現状の説明と交渉をしなくてはなりません。」
天「分かっておる。しかし協力してくれるのか?」
フロ候「なんとかするしか無いでしょう。」
天「何か良い案はないのか?」
カル候「いつも通り天使のお告げだとか悪魔と戦うためだとか言ったらどうでしょう?」
天「前回までそれを使ってきているが作戦が成功した例はない。」
フロ候「しかも今回は国が変わっている上に国王も変わり天帝となっている。」
天「やはりそこよな。」
アル公「やらなかったら負けるというわけでもないのでしょう。」
天「大型兵器がどれだけ通じるかどうかも分からない。そんな状況だからこそ神人のちからが必要なのだ。それに過去の勇者御一行もいる。大昔から溜め込んできた神人約一万名全て開放しよう。」
カル候「そんなにいるのですか?」
天「何でも過去に召喚した勇者達が神人になったり、神人に独自の修行で至ったり、神人として生まれてきたりしてその全員を永久的に凍らせて必要なときにのみ使うという手法が行われてきた。」
フロ候「下手したら殺されますよ。」
天「国の名のもとに保護した者には色々な者が近寄ってきて好き放題しておる。国庫を自在に開けられたり刑罰がなくなったりするから調子に乗る。そうしたらうまい感じで契約を交わし奴隷と何ら変わらない操り人形の完成だ。恨まれる要素など何処にもない。」
カル候「従わない者もいたのではないですか?」
天「王家の言い伝えによると、毒物などでも少ししか効果がないので程毒のワインを飲ませて交渉するらしい。」
アル公「どういった契約内容なのですか?」
天「その武力、知力、御姿を永遠に保存するために氷漬けになることと国のトップの命令に従うことを了承しろ。さもなくば全ての契約を破棄する。」
イグ公「国のトップ、つまり天帝陛下の命令に必ず従うのですか。」
天「まあそういうことだな。」
イグ公「で、あるならば絶対に安全ですな。」
フロ候「念の為辺境伯に天帝陛下を守らせましょう。」
カル候「前回は子供だと油断して遅れをとったようですが相手が神人であれば油断することもないでしょう。」
天「しかしあの子供より簡単にやられてしまうかもしれないぞ。」
イグ公「一秒でも多く時間を稼げれば御の字、そう考えましょう。」
天「そうだな。では早急に辺境伯を呼べ。」
〈三日後〉
天「では予定通りこれから氷を溶かして戦争の準備を行うぞ。」
アル公「はい。お気を付けて。」
辺境伯「いざとなったら肉壁として一秒でも多く時間を稼ぎます。」
天「うむ。任せたぞ。」
カル候「いない間の国はお任せ下さい。」
天「何も問題のないことを祈る。」
そして辺境伯と二人で地下大霊廟へと向かう。
天「付いた。かなり寒いな。」
辺境伯「氷の中ですからね。我が火炎魔法で溶かしましょう。ファイヤ」
〈二時間後〉
すべての氷が解け神人約一万人がこちらを向く。
天「これから戦争を行う。諸君らの力が必要だ助けてくれ。開戦まで一年を切っておる。これから戦争準備と戦いの勘を取り戻してくれ。食料などは用意する。」
勇者「お任せ下さい。」
{主人公目線}
ブ「本当に行くのか?」
私「心配なの?」
ブ「折角あそこまで整った国が帰ってきて時に荒れていたらどうするのだ。」
私「部下を信頼するのも上司の仕事。それにベルゼビュート嬢とクリスタを置いたから大丈夫だよ。」
サ「早く行こう。」
私「サラちゃんも待ってるから早く行こう。」
ブ「分かったのだ。早速行こうぞ。」
私「うん。何かあったらすぐに念話で教えてね。」
ク「心得ております。」
私「それじゃあ行ってくるよ。ここまで見送ってくれて有難う。」
べ「行ってらっしゃいませ。」
私「うん。」
目線事に時系列違うの。ごめんなさいな。




