第四十二話
私「会議するけどいいよね。」
ラ「宜しいかと思います。」
ク「いつでも宜しいですわ。」
私「それでは会議を始めます。」
ラ「その前に我々から一つ質問がございます。」
私「なに?可能な限り答えるよ。」
ラ「王はこの国をどのように扱うのですか?」
私「戦争道具にするつもりはない。なにせ私の声一つで動いてくれる強い竜や仲間たちがいるから。戦争道具以外の道具として扱うつもりもない。この答えでいい。」
ラ「戦争をするのですか?」
私「人間の国を滅ぼすつもりだけど。」
ラ「ではこの国をどのような国にするつもりなのでしょう?」
私「誰も死なない平和な国、と答えることは私には出来ない。それでも可能な限りそういった国に近づけたい。みんながどんな形であれ笑っていられるのが一番いいでしょう。」
ラ「では今後の方針はどうするつもりでしょうか?」
私「まず国を移動する。」
ラ「なぜ国の移動などを行うのですか?」
私「桜花入っておいで。」
桜「はい。今いたのはこの二人だけ。」
へ「それは人間。」
私「人間の国がここに獣人の国があるとバレている可能性が高いです。」
ラ「これからのことを考えて我が国に全ての種族を集める方針だったのに。」
私「それ自体は間違っていない。それと確証はないけど他の場所もだれている可能性がある。」
ラ「なぜそうだと思うのですか?」
私「人間の国にあった世界地図に他の種族の名前も書き込まれていたの。」
ス「どうするのが正解だと思いますか?」
私「天空迷宮国に全て集めるのは難しい?」
ス「はい。しかし、ダンジョンの支配者に国王陛下がなればまだなんとかなるかもしれません。」
私「それが今ある中での最善策なの?」
フ「私に異論はございません。」
私「ならこれで移住先は決定でいい?」
ラ「はい。次の予定ですけど…」
私「それより先に目の前の移住問題片付けるよ。」
ス「皆様空は飛べるでしょうか?」
私「琉圭行けるね。」
琉「うむ。」
私「じゃあ珠洲と桜花はここに残って。」
珠「分かった。」
へ「私は魔法でなんとかなるけどフォルメス殿に何か飛行手段はあるのかしら?」
フ「舐めないでもらいたいわ。飛行手段なんて三つあるわよ。」
ラ「喧嘩は辞めるんだ。王の御前だぞ。」
私「喧嘩はしていいよ。その二次被害で他者を巻き込まなければ。」
二人「つまりどれだけこの者を痛めつけても構わないのですか?」
私「いいよ。その代わり条件がある。」
二人「何でもやります。」
私「本当ありがとう。」
ス「それではそろそろ出発いたしましょう。」
私「分かった。行くよ琉圭。」
琉「しっかり掴まってないと振り落とされるから気を付けるのじゃ。」
私「西に直進だよね。」
ス「はい。」
私「やっぱり人間は亜人の国の配置を把握している。急ぐよ。」
ス「分かりました。」
因みに他のみんなの移動方法。スカイ・ウインドとランドゲルム八世は、自前の羽。ヘスティアは、風魔法で空を飛んでる。オルタナは、スキルを使っているようだ。カルラとフォルメスは、空気をけって進んでいる。光は、私の椅子になっている。
ス「もう少しでつきます。」
何より一番驚いたことが全員音の三倍以上の速度で空中移動をしたことだ。おかげで一分程度で付くことが出来た。着陸するための広い広場があったため琉圭も無事に降りることが出来た。
ス「ではご案内致します。皆様着いてきて下さい。」
私「迷宮というより浮島だね。」
ス「一時的に周囲のトラップを解除させてますからね。」
私「普段は要塞として機能しているの?」
ス「はい。色々なトラップを設置できます。」
私「ダンジョンコアは普段何処に保管しているの?」
ス「宝物殿です。」
私「じゃあ急ごう。宝物殿は案外簡単に侵入出来てしまうから。」
ス「分かりました。この階段を一番下です。」
私「分かった。皆んな行くよ。」
ス「下には警備兵がいます。」
私「あっやばい。」
ス「どうかなさいましたか?」
私「下にある気配は四つ。内二つが瀕死状態。あと五分以内に手当しないと死ぬ。」
ス「一大事ではありませんか。」
私「クリスタ行ける?」
ク「多少無理をすれば。」
私「空間座標を繋げることは無理だった。座標情報が分かれば行ける?」
ク「それであれば容易です。」
私「分かった。これで行ける?」
ク「はい。」
私「極力急ぐよ。」
ス「あの今何を?」
私「後で分かるよ。」
急いで階段を掛け下がるとクリスタの神体が生かして捕えてくれていた。
ス「これは、人間。なぜここまで。」
私「今はそんなことはどうでもいい。ハイキュア」
鳥A「有難うございます。」
私「ハイキュア」
鳥B「有難うございます。」
私「寝てろ。」
ス「有難うございます。」
琉「流石じゃな。クリスタ。」
ク「お褒めに預かり恐悦至極でございますわ。」
カ「なぜこの距離、それも縦の位置関係で相手の状況まで分かったのですか?」
私「私気配察知Sランクだから。」
カ「Dランクでは到底叶いませんな。」
私「私が普通にこの世界に生まれてたら話は別だっただろう。」
カ「国王陛下はどの世界でもそれだけの実力を持っていそうですが?」
私「この世界の私の本職大魔道士だから。」
ク「本職魔法使いなんですか?」
私「言ってなかったっけ?」
レ「聞いてませんよ。」
空「医者か剣士あたりだと思ってました。」
私「どっちも出来るけど違うんだよ。」
ス「こちらがダンジョンコアになります。」
私「有難う。」




