第三十三話
九十六階層に進むと、悪魔のように尻尾と羽を持った女性型の魔物が現れた。そして何やらつらそうだ。
私「大丈夫ですか?」
精A「人間。向こうへ行きなさい。」
私「今の症状は?」
精B「お腹が張って苦しいと王女様が。」
私「ちょっと見せて。」
精C「今この国で市場にいお医者さんに見てもらってるので…」
光「どいて。」
精D「ちょっと何なんですか貴方達。今患者を見てるので後にして下さい。」
私「王女さん。最近の出た症状教えてください。」
王女「嘔吐、血便とかじゃないかしら。」
私「他は何もなかったのですか。」
精D「いえ、他にも貧血、腹痛、便秘という症状が有ります。便秘につきましては、出た時は血便だった、という次第でございます。」
私「それ、大腸がんじゃないの?」
精D「大腸がんですか?」
私「知らない?簡単に説明すると、体の中に自分のものとは違う細胞ができてそれらが増えていくことで本来あった自分の細胞が攻撃されて、最悪死に至る病気なんだけど。この病気の怖いところは、完全に切除しないと根治しないことなんだよね。」
精D「どうやって治すのですか?」
私「お腹切り開いて、切除するしか無いね。」
精D「そんな事したら血が止まらなくなって死にますよ。」
私「血はなんとかなるよ。部位欠損は回復魔法でなんとかなるよ。」
精D「そんな高度の回復魔法使えるのうちにはいませんよ。」
私「いるよ。君の眼の前に。」
精D「本当ですか?」
私「気になるならステータスを見せても良い。」
王女「いえ、結構です。そのかわり一つ聞きたいことがあります。」
私「何なりと。一つだけでなくても宜しいですよ。」
王女「では遠慮なく。一つ目貴方ならこの病気を治せるの?二つ目この病気になる理由。三つ目もしこの病気が私を狙って誰かが仕掛けた場合その首謀者を捕まえて。四つ目私と結婚して。以上。」
私「一つ目は可能です。二つ目に対する回答は、加工肉や赤肉の大量接種が主な原因です。三つ目調査はさせて頂きます。四つ目考えさせて頂きます。」
王女「分かったわ。ではこうしましょう。貴方が一〜三までの事を行って全て成功したら、私の持つ全てを支払います。」
私「では、私が失敗したら王女殿下に私の持つ全てを差し上げますよ。」
王女「分かったわ。それで手を打ちましょう。」
精D「なっ、宜しいのですか?」
王女「なにか問題が?」
精D「有りまくりです。王女様が亡くなられたらどうしたら良いのですか。」
王女「私は死なないよ。それに責任なら私の首一つで許してもらうつもりだ。」
精D「もう、私からは何も言いません。」
王女「そう、ところで貴方方のお名前はなんというのですか?」
私「これは大変申し訳ございません。私田中魔裟斗と申します。」
光「火山光です。」
桜「千本木桜花です。」
珠「水戸珠洲矢です。」
樹「青木樹です。」
デ「ディアです。」
レ「レイです。」
空「空夜です。」
王女「そちらの方々は、異世界人と名前の作りが似てますね。というか異世界人ですね。他の三名はこの世界の住民のようですね。それにしても、これだけの大戦力を集めて何がしたいのですか?」
私「いや別に、人間を滅ぼそうかなと思っているだけです。」
王女「貴方どうやって人間が亜人共を迫害したのか知ってるの?」
私「知らないよ。でも、亜人連合国という国を作りその後魔王二人に協力して国を二つ誕生させ国交樹立。そして人間に宣戦布告をする。という所までは計画を立てたよ。」
王女「人間には稀に神人という者たちが生まれる。その者達を冷凍保存戦争時に放り込むという事を行って人間は亜人に勝ち続けてるの。そして何より獣人とエルフしか狙わないのよ。その扱いが気になるかしら?」
私「大方知ってるよ。奴隷。性奴隷と普通に労働力として使ってるんだっけ。」
王女「それも抵抗できないようにしっかりと調教してね。」
私「どういうふうに?」
王女「私は全知全能じゃないの。でもね権力と金に物を言わせてなんとか掴んだ情報があるの。聞きたいでしょう。でもそのためにはまずは私との契約を守りなさい。」
私「手術はいつしますか?」
王女「二日後でどうかしら?」
私「では、二日後の十五時からでどうでしょう?」
王女「良いわよ。じゃあ期待してますよ。」
私「分かった。必ず根治させます。ご安心を。」
王女「任せたわよ。」
私「何処にいたら良いですか?」
王女「諸々は用意させるわよ。」
私「はい。それじゃあ失礼します。」
王女「またね。」
そう言って王女様の部屋から出る。
光「手術ってこの世界に来てから初めてだよね。」
私「そうだね。」
桜「器具は、金属操作でなんとかなるにしても吸引はどうするの?」
私「血を吸うのに便利な子がいるでしょう。」
空「血を吸うには先に吸う物用意しておかないとだめですよね。」
私「ストローでいいかな?」
珠「清潔さだけでも整えられてれば良いんじゃない。」
私「なんとかなるでしょう。」
精A「お部屋の用意ができましたのでご案内致します。」
そう言われて着いて行くとかなり豪華な部屋に通された。
精A「王女様が私の部屋にあるものは自由に使っていいよと申されておりました。」
私「有難う。」
精A「失礼します。」




