第二十九話
魔法に与える魔力量を増やすと効果や威力が増える。これは、ストーンレインにも有効で、私が気楽に使ったこの魔法の威力は、隕石レベルまで威力が上がった。これを対応するために軍は、魔法を発動したり、盾を上に向けたり、切ろうとしたり様々な手を打った。そんな中一人で対応したやつが六名ほどいる。それぞれの種族のトップ達だ。テングは、蹴りで砕いた。キジンは切った。獣人は防ぎきった。鳥人は、避けきった。エルフは魔法で対応した。そしてリュウジンは、何もしなかった。純粋に耐えきっていた。その後たった一突き地面に攻撃を放っただけで隕石が全て砕かれた。
光「面白そうだからってあんなやつと戦わないでよ。」
鳥「あんた達私らと戦おうっていうの。覚悟なさい。」
私「いきなり人の頭上から失礼なやつだな。コラプス」
鳥「貴方今何をしたの。羽が使えなくなった。落ちる。テング助けなさい。」
テ「無理。こんなのと戦いながらとか不可能。」
キ「俺が行く。」
私「カオスマント」
キ「何だこれは、体が溶ける。」
テ「嘘。あれでもかなり強い方…」
私「よそ見はしないほうが良いよ。ディストラクション」
エ「何が起こった。テングが一瞬で。」
私「さて、次は誰かな。」
エ「多少卑怯な手だが許してくれ。ドミネイト」
私「エアラプチャー」
エ「ゴフッ」
私「後二匹。」
獣「盾突進。」
私「インプロージョン」
獣「全身硬化っ。」
私「遅延性なのが欠点だけど意味ないよ。外からじゃなくて内からだから。」
リ「残ったのは、ワシか。勝てぬから自害させ…」
私「戦う前から勝てないと決めつけるのは、良くないよ。そしてそんなつまらない事を言うな。」
リ「まあ、そうでしょうな。では、全力で行かせて頂きます。」
私「かかって来なさいな。」
リ「お胸をお借りいたしますぞ。」
私「五回だけ攻撃を受けてあげる。」
リ「なかなかの余裕ですな。まあ、ワシがどれだけ強い攻撃を放ったところで何の痛痒にも感じないのでしょう。だからこそ本気の六連撃行かせて頂きます。」
最初放ってきたのは蹴りだ首筋に一撃。斜めの踵落とし。その足を軸足にして顔面に膝蹴り。そのまま両足で首を絞め全力で後ろに倒れた。そこから顔面を使って両足で飛んだ。最後の一撃は、着地の際に放つ蹴り。私は、もう五回攻撃を受けたので梅花を出して構える。そして、射程に入ったら突き刺す。
リ「ぐっはっ。」
私「さようならまた何処かで。」
九十五階層に向かう。
光「なんであんな事したの?」
桜「あの人おじさんだよ。そっちにも興味あったの?」
私「無いよ。いくら私が面食いだからってあんな加齢臭のするやつ好きには、ならないよ。ただ一つだけ理由があるんだよね。亜人がもしかしたら人間を攻撃するときだけ威力が下がったりするのかなって。」
珠「どうして?」
私「後で話すよ。まずは、眼の前の敵だ。」
鳥「歓迎するぞ人間。そしてここまで来るほど半端な強さを持ったことを後悔して死ね。」
獣「後ろにいるのは、スライムとドライアドか?」
デ「お初にお目にかかります皆様。僕は、ドライアドのディア、後ろにいるのはスライムのレイと申します。以後お見知りおきを。」
リ「やれやれ、あれには勝てんな。」
テ「あんたもそう思ったのか?」
エ「珍しくテングと意見が揃ったな。あれは危険すぎる。」
キ「全員で行って、一人でも殺せたら良いというレベルだな。」
鳥「一番槍は、もらった。」
私「ファーストスピア」
鳥「くっはっ」
獣「細爪鋭化。」
私「フィアー」
キ「ここまでの強さとは思わなかった。」
私「アイスエクスプロージョン」
キ「しまった。炎斬…」
リ「上位魔法をこれ程の速さで詠唱するだと。ありえん。」
エ「違う。無詠唱スキルだ。私が使える詠唱短縮より上位のスキルだ。」
私「正解。シャーリーハンド」
エ「いったいいくつの魔法が使えるのだ?」
リ「これは、力が抜ける…」
テ「ファイアタイラント」
エ「シャークウインド」
私「デスウインド」
光「終わった?」
私「うん。行こうか。」
リ「お待ち下さい。」
私「まだ生きてたの?完全に仕留めたと思ったけど。」
リ「何のこれしき、と言いたいところですがかなりギリギリ瀕死状態です。とどめを刺して下さい。」
私「いいよ。デス」
リ「有難…」
私「終了。」
光「なんでわざわざ殺させたの?」
私「分からない。まだ仮定だけど、いや何でもない。」
桜「何隠してるの?」
私「何も隠して無いよ。と言ったら嘘になるから言わない。けど君たちにも秘密は、あるでしょう。」
珠「そうだけど、隠し事と秘密は違うよ。」
樹「別に言いたい時に言ってくれればそれで良くないか?」
私「おお、もっと言ってやれ。」
光「樹、何かあってからじゃ遅いだろ。」
樹「そうだな。下手したら今一番失いたくないものを失うのか。」
私「考えるようになったね。偉いね。」
桜「言いたくないことかもしれないけど、教えて。」
私「言いたくない事というより、まだ言えないことなんだよね。いつか言えるようになったら教えたい。」
光「確約では無いの?」
私「分かった。絶対教えるよ。」
桜「今はひとまずそれでいいよ。」




