第二十三話
べ…平仮名
ベ…カタカナ
扉の向こうは崖で下には広大な開けた土地がありそこで牛頭族と鹿頭族と牛頭族が百頭程度で殺し合いをしていた。即席の小屋のようなものが見え二十頭程度づつ気配が在るため合計約百二十匹だ。未だ一人としてかけることなく一進一退の戦いをしていることが分かる。とりあえず全滅させるために雷光魔法;ドラゴンサンダーを使用する。あたり一面焦土と化した。というか、骨が黒く焦げるより早く溶けてしまった。ちなみに昨日の夜、夢の中にベルゼビュート嬢が出てきて力を渡していった。
〈夢の中〉
ベ「お邪魔するわよ。」
私「また寝たのか、寝てないのかよく分からなくなるよ。」
ベ「あら、それはごめんなさいね。」
私「それで、どのようなご要件ですか?ベルゼビュート嬢。」
ベ「実は、私も貴方のお嫁さんになりたいの。というか他の四人もそうなんだけど、その中で一番はアスモデウスに譲って二番になりたいのだけれど、良いかしら?」
私「それは私の配下になりたいという事ですか?」
ベ「あらよく分かったわね。そういうことよ。」
私「それは良いですよ。肉体を用意するつもりでしたし。」
ベ「あらそれならこちらも貴方になにかあげないとね。スキルをいくつか貴方にあげるわ。」
私「どのようなスキルを頂けるのですか?」
ベ「そうねえ、並列演算、可能性知覚、会心強化、魔力循環くらいかしら。」
私「多くないですか?」
ベ「後あれもあげるわ。悪魔召喚。これで私を一時的に現世に呼び出すことが可能になるわ。小指出して。」
言われたとおりに小指を出すと、結ばれた。そしてその瞬間ベルゼビュート譲と魔力回路の繋がりができた。
ベ「今現在力を与えられる存在が貴方だけなのよ。現世で動けるようになったら、他の子達にも同じスキルをあげようかしら?」
私「好きにして下さい。」
ベ「最後にこれ。」
私「刀ですか?もう武器は持ってるのでいりませんよ。」
ベ「その刀に与えられた力は二つだけ。絶対切断と空間切断。空間切断は、そのままの意味で切れないものは無いの。空間切断は、切った際に次元断層を生み出す能力と何者にも影響されないで、視覚内部であれ好きなところを切断することが可能のスキルよ。刀身を見てみて。」
私「全てガラスで作られているのですか?」
ベ「そうよ。それでもスキルを発動させていない状態でもダイヤモンド程度なら簡単に切れるわ。」
私「絶対切断で切れないものってなんですか?」
ベ「無いと言いたいのだけれど、絶対防御があるわ。このスキルは、何も通さないの。それに対し絶対切断を行うと効果が対消滅し再度スキルを発動するまで二時間のクールタイムを必要とするわ。」
私「分かりました。最後にこの刀の銘は、なんですか?」
ベ「月光剣新月よ。月光剣最後の一振りにして最高傑作。」
私「有難うございます。」
ベ「それじゃあそろそろさようなら。」
私「さようなら。ベルゼビュート嬢。」
べ「最後に一つだけ、敬称は不要。」
〈ベルゼビュート目線〉
私は、今非常に上機嫌だ。そしてこの話をアスモデウスにしてあげれば、私の評価は上がる。
ブ「機嫌が良さそうだね。何かあったの?」
ベ「ええ、少しね。ところでアスモデウスは、部屋にいるのかしら?」
フ「いるよ。仕事が忙しらしいぞ。」
ベ「まあ、ルシファーの次に偉い立場にあるからね。」
マ「恋の病で休んでいたことがばれ、部下に監禁されてるだけだぞ。」
ベ「それ言っても良いものなの?」
フ「口止めをしてから言ったが、その後にマリウスが来たから問題はないさ。」
ベ「グラシャラポラスは、また制裁にいかれたの?」
マ「私が変わりに行こうか、と言ったが遠慮されてしまった。」
ブ「法の執行者がでては警戒されてしまうからだろう。」
ベ「そうでしょうね。それでも煉獄の殺人者が来たとしても警戒されるのではなくて。」
フ「ベルゼビュート、アスモデウスに用があったんじゃないの。」
ベ「そうだったわ。それじゃあ失礼するわ。」
そう言って私は部屋から出て、執政室に向かう。執政室の前まで行くと中からうめき声が聞こえてくるも無視して中に入る。
ベ「失礼するわねアスモデウス。仕事は順調かしら?」
ア「順調じゃぞ。貴様は何処をほっつき歩き回っておったのじゃ。」
ベ「少々契約をしてきたの。お土産に良いお知らせと悪いお知らせがあるの。」
ア「悪いお知らせから教えるのじゃ。」
ベ「分かったわ。でもその前にお前たち出てゆきなさい。」
悪魔「承知いたしました。」
ア「お主等妾が出ていくように言っても出ていかなかったくせに。」
ベ「さて、それじゃあ悪いお知らせからね。月光剣最後の一振り「新月」をあの子にあげたわ。」
ア「いくらあやつであったとしてもあの剣を使いこなすことはできないじゃろう。なぜそれほどまでに危険な事をしたのじゃ?」
ベ「あの子に対する信頼と愛かしらね?正直良くわからないわ。それでもあの子が適任じゃないかしら?」
ア「妾もそう考えておったが、愛となるとあの者に対する裏切りになるのではないか?」
ベ「気づいてたのだけれど気づいていないふりをしていたのよ。あの人に一切の愛がないということを。」
ア「まあ、そう気を落とさないのじゃ。見つけたのだろう。」
ベ「ええ。本当に愛せる存在を見つけることができたわ。」
ア「それで、良いお知らせとはなんじゃ?」
ベ「あの子の第一妃に貴方を認めさせたわ。」
ア「他の者はどうしたのじゃ?」
べ「あの子達は、あの子の婿になるのよ。」
ア「そういうことか。なかなか考えるではないか。」
ベ「私は謀略の悪魔と呼ばれたことがあるのよ。第二妃は私にしたわ。」
四人「なんですって。」
ベ「あら、貴方達盗み聞きとは、趣味が悪いわね。」
四人「私が三番目だからね。」




