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ギリギリセーフ。妹の名前決まってません。内容がアウトギリギリな気がする。今年中には主人公がやった能力が分かると思います。期待していないで下さい。
これは確実に起こる未来のお話。
天使達が出てきた門を通り中にいた天使達を倒し、司祭にとどめを刺したタイミングで昇った悪魔に扮していたルシファーの分身に不意を付かれそれぞれ別の場所に飛ばされた。そして気を失っていたようで目が覚めると天井とシャンデリアが目に入った。丁寧にベッドの上で寝かされていた。腕や足を動かそうとするも拘束されているようだった。
私「こんなことになるんだったら生活魔法を覚えておけばよかった。」
妹「無駄ですよ。それ鍵ありませんから。生活魔法;ロックキャンセルによる解錠は出来ませんよ。」
私「これはご丁寧にどうも。私ベッドじゃ寝れないの。知ってるでしょう妹よ。」
妹「気付いてましたか。流石私のお兄様。そんなお兄様なら知ってますよね、私から逃げられないことを。」
私「ああ。だが、私、いや俺に不可能はないぞ。」
妹「存じています。ですが、その四つの鎖はそれぞれ『スキル封印』、『魔法封印』、『全能力上昇封印』、『全能力減少』の効果がついています。見てもらえれば分かると思いますが、全ての能力が一になっていますよ。それに実の我が子を傷つけられるんですか?」
私「子を作った記憶はないが?」
妹「当然でしょう。異世界転移する二日前にお兄様が寝てる間に人為的に夢精を起こしたんですよ。」
耳元に吐息をあてられながら囁いてくる。極力平静を装い返事をする。
私「で、でも一度出して空気に触れたものを入れても妊娠はしないはずだよ。」
妹「いいえ。膣外に出したとしても約20%の確率で妊娠します。それと私が妊娠したとは一言も言ってませんよ。」
私「じゃあ誰との子?」
妹「私との子どもですよ。」
私「でも妊娠してないんじゃないの。」
妹「妊娠は、哺乳類における状態の一つであり、受精卵が子宮内膜の表面に着床して母体と機能的に結合し、胎盤から臍帯を介して栄養や酸素の供給を受けて成長し、やがては出産もしくは流産に至るまでの生理的経過を指す言葉ですよ。」
私「つまり、、、人工妊娠のおうよ、いやでもあれは
妹「はい。確かに人工妊娠応用ですよ。あれは女性が排卵している時期に、パートナーの精子を子宮内に注入するんです。それをベースにしてやりました。まず逃げていく途中に遺跡を見つけました。そこにおいてあった丸い魔力を持った玉を見つけたので解析をしてみました。その結果栄養分と魔力を与えれば良いと出たので迷わず腹を引き裂き膣辺りまで素手で探って卵子を取り出しました。」
私「そんな都合よく卵子を取り出すなんてことができるわけがない。卵子は月経に合わせて卵巣から排出される。それに合わせて子宮内膜を厚くし、受け入れ態勢を整えて受精卵を待つ。 けれど、卵子が受精しなかった場合は準備した子宮内膜がいらなくなり、はがれて体外に排出される。だから取れるとしたら…
妹「遮りますけど、何のために二日前貴方の精子を取ったと思ってるんですか?」
私「まさか。」
妹「そのまさかです。」
私「嘘。じゃあお腹は…
妹「はい。この通り。手に入れられたのが安物のナイフだったのと回復魔法はヒールしか使えなかったので苦労しました。この世界、致命的な一撃を加えられない限りヒールでHPを回復させ続ければ生きられるんです。その結果とあるスキルを手に入れました。」
私「スキルって何?それに転移したての状況下でMPが続くとは思えない。」
妹「落ち着いて聞いて下さい。おや、手首の関節が外れてますねぇ。これは躾をした方が良いのかしら?」
私「その必要はないさ。私と貴方は対等な関係。ただの兄妹だろう。」
妹「そうでしたね。スキルの名前は活性化。本来手に入れることはできないんですよ。すごい頑張ったんです。だって取得条件は、同じ傷を七日間完治させないことですから。だから私はあのクソまずいMP回復ポーションを大量に頂いた訳です。そこで一つの疑問が生まれましたよね。言っていいですよ。」
私「なぜ、なぜ一文無しの状況で高価なポーションを手に入れたのか?冒険者ギルドの裏ルートなら安く手に入れることが出来るらしいけど、冒険者ギルドに君の名前や顔写真はなかった。つまり購入する、又は奪い取るしかない。七日という長期間ならかなりの量が必要になる。それだけの量が盗まれたという話はなかった。つまり購入したわけだが、一文無しの貴方じゃ無理。となると残されたルートは…
妹「はい、ストップ。そこまで言っていいなんて言ってませんよ。でも正解です。お兄様一つだけ言いますよ。ここでは私の指示に従って下さい。だって私はいつでもお兄様に何でもできるんですから。」
耳元で笑いながら囁かれてこそばゆいがそんな事を思っている場合ではない。
私「従ってれば何もしない?」
妹「貴方が起きている間に変なことはしませんよ。」
私「ならいいよ。」
妹「では、交渉成立ですね。あなたは訓練や練習をしたとはいえアスペルガー症候群なんだから、落ち着く暇を与えなければ簡単に転がせる。ようやく私の物になりましたねお兄様♡」
そう言って妹は私にまたがった。そしてそのまま服を脱がせ始めた。
私「早速契約違反か?」
妹「いいえ。寝る、という状態は身体を横にする姿勢を指します。ですので今拘束させられて無理矢理体を横にされている貴方も『寝る』という姿勢を取っているのです。」
私「やられた。」
妹「ねぇお兄様。ここの痕は誰がつけたの。」
私「どこの痕?」
妹「撫でてるでしょう。鎖骨のあたりよ。」
私「そこは確か、珠洲に付けられたんだっけ。」
妹「臍の下は?」
私「光だね。」
妹「じゃあ最後はここ。首筋。」
私「桜花だね。」
妹「なるほど。」
私「さっきの話の続きでもしようか。子どもは誰だい?それともう一つのお願い聞いてくれれば何をしても私は許すよ。」
妹「ではお話を続けましょう。私はこの世界に来て手に入れた才能は『魅了支配』そして天職は『・・・』と表示され、その能力は精神支配や魅了だけでなく支配した者から謙譲としてスキルや魔力などの一部能力、そして演算領域をもらうという物と、支配・魅了を始めて行う相手に対しての成功率99%上昇でした。因みに解除する際と支配中、記憶を好きに操れるんです。それを駆使して大商人からMP回復ポーションを大量に貰いヒールを使い続け治していました。その時、丸い石を解析してその結果万能な道具でした。知識ヲ保有スル玉で栄養が足りないとのことでした。ですので血を与えつつお兄様の精子と私の卵子を加えた結果本来ありえない状況になりました。私の要望を何でも聞いてくれるアイテム、お兄様の持ってるダンジョンコアと似たようなものですね。でも少し違います。なにせ話せますから。ねえ桃源郷。」
桃「はい。お初にお目にかかりますお父様。私桃源郷と申します。」
私「これは思念かな?」
桃「その通りでございます。お母様から逃がすなと言われたので四本の鎖を用意しました。」
私「君が作ったのかい?」
桃「はい。」
私「逃げることは?」
桃「ほぼ不可能でございます。この建造物全てが私の本体です。大幅に壊れて修復しなければならない状況下に陥らない限り私の目は誤魔化せませんし、万が一その鎖から生命反応が途絶えた場合、即座に魔法使用不可結界と空間断絶を起こし逃げられないようにします。」
私「ありがと。さっきの会話を聞いていたなら知っていると思うけど私に不可能はないからね。」
妹「一応補足です。私には数万の民がいます。この桃源郷に守られていますがお兄様が鎖から抜け出し暴れまわったらどれだけの命が散ることになるか。」
私「知ったことか。私は自分が守りたいものだけを守るんだ。あの子達や我が国の民。そして最愛の血族である妹だ。そんな妹が守りたいというのであれば傷つけないと誓うよ。」
妹「相変わらず甘いですね。でも温かい。」
私「妹、お腹すいた。」
妹「料理を持ってきますね。期待していて下さい。」
私「それなりにね。」
妹「お待たせしました。まずこれ飲んで。」
私「これ血だよね。」
妹「はい。結構取るの大変なんですよ。口開けて下さい。」
無理矢理口を開けさせられ中に流し込まれた。
私「げほっごほっ」
妹「美味しかったですかお兄様への愛の塊は?」
私「塊じゃなくて流体だろう。美味しいとは思わなかったかな。吸血鬼じゃないから。」
妹「次はこれ飲んで下さい。」
私「なにそれ。」
色は透明で匂いが無いわけではない。だけど何の匂いかわからない。
妹「はい。口開けて下さい。取るの大変だったんですよ。もう当分やらなくて良いかもしれないです。一人では。」
私「何をいって、ぐふっけほっごほ」
妹「綺麗に飲めましたね。最後の飲み物はこれ。」
私「チョコレート?」
妹「はい。媚薬入チョコレートです。」
私「それは本当にやめて。」
妹「無理矢理飲ませる真似はしませんよ。寝たままでも食べれますもんね。ここにフルーツがあります。」
串をメロンにさしてチョコレートをつけて口に押し付けてきた。
妹「むっ、メロンはお嫌いでしたか?」
私「いや嫌いじゃないよ。」
妹「では強制ディープキスといきましょうか。」
私「やめてっ。」
制止を聞かず口にフルーツを入れてキスをしてきた。そしてそのまま舌と一緒に押し込まれた。
妹「次は何にしようかな?」
三十分立つ頃にはチョコレートもなくなった。
妹「さてそろそろ始めましょうかお兄様。」
私「妹よ上を見給え。」
妹「上?あれは、お兄様が?」
私「ああもちろん。」
妹「今すぐあの氷を溶かして。桃源郷。」
私「賭けはほぼ成功したね。スキル封印を食らってっも無事なスキルがあったんだ。」
妹「効果はちゃんと発動していたはず。なんで。」
私「次からは鑑定スキルを見に付けよう。あれは相手の現在のステータス状況を勝手に見ることができるからな。」
妹「でも鎖によって封じられているお兄様は行動がほぼ出来ないはずです。」
私「鎖も凍らせてしまえば良い。」
今部屋のほぼ全てが凍りついていた。そうこれは『古代の氷』の能力だ。鎖が完全に凍りついた。
私「古代の氷。相手に対するデバフがメインだ。因みに私が解除しない限り解けないし消すことは出来ないよ。50%能力を下げるんだ。それは封印状態も含まれる。というか今普段の倍くらいの力を使えば魔法とかも使えるんだよ。それに鎖を砕いてしまえばもう私を縛るものはない。」
妹「流石、ですね。しかし、桃源郷は?」
私「この建物全体が本体なら氷を少し当てるだけで能力が半分減少する。だからそれらの対応の演算処理に追われてるんだ。魔法も使えるし簡単に逃げれるね。私の勝ちだ妹よ。」
妹「せっかく私と二人っきりの生活をできるようになったのに。」
私「今は目先の問題が先だからね。こっちおいで。」
妹「なんですか?」
私「今日のところはこれで勘弁してね。」
妹の唇に唇を合わせる。
妹「はい。」
私「最後に提案だ。私の傘下に入らないか?一月に一日私を好きにしてもらって構わないから。」
妹「いいえ。私は私が目指す世界を作り上げます。そのためならどんな汚い手も惜しまず使います。お兄様を私のものにするのが私の夢。お兄様と二人っきりの世界を作るのが私の夢。なのでお断りします。」
私「分かったよ。それじゃあまた今度。テレポーテーション」
〈妹目線〉
お兄様が転移してすぐに全ての氷がなくなった。
桃「申し訳ありません。不覚を取りました。なんだか嬉しそうですね。逃げられたのに。」
妹「ええ。このタイミングで逃げられることは織り込み済みですし、当初の計画で進めればいいだけ。万が一の時は期待しているわ。」
桃「お任せ下さい。」
妹「狙うは漁夫の利よ。クラフト、カリ・ユガ、ドゥームズデイあなた達ですら苦戦する相手がいるでしょう。訓練に励みなさい。トワイライトやバレンタイ、アーサーも呼び出すべきかしら?」
ド「その必要はないかと。しかし万が一の場合は全ての魔の者を呼び出しても良いかもしれませんね。」
ク「僕らが負けるわけ無いだろう。」
カ「召喚主様ですら逃がしたのですよ。いかに近接戦が出来ないとはいえあの男はかなりの実力者でしょう。少なくとも今の我々よりかは。」
エイプリルフールだから。でも決して嘘と断定できるお話ではない。
転移せずに共依存ルートもあったんだけどこっちにしようと思って。もしかしたら共依存も投稿するかも。
エイプリルフールネタにの割にちょっとデリケートなネタが多かったかな...
そうそう、なんと執筆が進みに進んだので四月五月投稿できます。嘘じゃないよ。こんな物作るくらい余裕あるんだから。本当にあります。
最後に一言、作者は一つも飲んだことがないので味は一切わからん。ただ経験するために無理矢理水を寝ているときに流してもらいました。危険なのでやらないようにしましょう。窒息するぞ。