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エピローグ

 その後、茜がどうなったのか知る者はいない。普通の女性としてその生を全うしたのかもしれないし、そうではないのかもしれない。暁月から託された力で仲間を集め、妖の世を蘇らせようとしている……などというのはあまりに夢想的であろうか。

 山のあった場所にはリゾートホテルが建ち盛況を収めていたが数年で廃業した。その理由はハッキリしないが何人もの行方不明者を出した、なんて噂もある。ホテル跡地は心霊スポットとして有名になり時折若者が訪れているらしい。妙な歌が聞こえてくる、なんて話もあるがこれもまぁただの噂に過ぎない。ああ、でも耳を澄ませば聞こえるかもしれない。哀調を帯びた旋律が。物悲しい手鞠唄が。


 星降る夜に耳澄ます

 聞こえてくるよ、お囃子が

 あれは祭りだ、妖祭り

 妖どものお祭りだ

 祭りの明かりが見えてくる

 ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、むぅ、なな……


 星降る夜の妖祭り

 人は決して招かれぬ

 ああ、でもあるよひとつだけ

 妖祭りにゆく(すべ)

 はいってゆくのさ腹の中

 妖どもの腹の中……





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