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沫土菜園テスト農場(マツドサイエンテストのうじょう)  作者: 楠本 茶茶(クスモト サティ)
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第2部分 ダークマター発見!?     (2024/11/20) NEW から改題

第2部分 ダークマター発見!?     (2024/11/20 NEW から改題)


 第一部分では、

「その博士はかせがどのように生計を立てているのかを知る人はない… おそらく。」

そのように書きだしている。


 お読みいただいた読者の方々はこう思ったに違いない。

「でもさ、資産家のボンボンらしいし農場経営とか製薬会社の試験テストとかの仕事も受けてるんだろ。アホちゃう?」


 それはその通りなのだ。ただ僕は自分の会社から支払っている報酬の金額を知っているし、おそらくウチ以外には1社しか関わっていないことも承知している。そして農場の作物はほぼ実験用の、言うなれば商品としては失格の作物ばかりであることもわかっている。そもそも市場に卸すための野菜の洗浄や箱詰めをしているのを見たことが無い。つまり収入はまあ想像できる程度のものしかないはずだ。


 しかし… 在野の個人の研究家のはずなのに天体観測所に専用の実験室の中にはなにやらスゴそうな機械をいっぱい持っている。これだけ持っているだけでも普通の資産家ならばそろそろ借金しなければならない金額に届いてしまうはずなのだ。


 二ヶ月ほど前、博士は

「ははは、そろそろアレを作ろうと思ってな、しかしなかなかカネの目途がつかんのさ」

「ほう、アレと言いますと?」

「アレはアレさ、ほらあの⦅つくば⦆にあるリングだよ」


「えっ、まさか… まさかの、あの深さ11mで直径1kmのアレですか… なんて名前だったかなぁ」

「そうそうソレじゃが… 深さはともかく直径はもうちょっとほしいな」

「博士、冗談でしょ? スゴイ構想ですが、もはや妄想…妄想が加速してます! アレは国家的規模の事業でしょ… さすがにそんなカネは…」

「そうだ、それだっ!」

「はいっ?」

「名前じゃよ。加速器だ、加速器… ふう、スッキリしたわい」

「あの… カネ… おカネは?」

「なんとかなるかと思ったが、ちょっと足らんかもな。正確な穴掘りと観測機器が意外とアレでな」


 生計どころか、億万長者どころか、もしかしてビルゲイツとかロスチャイルドとかに肩を並べるかもしれないな、こりゃ…


 いや、それともただのアホか誇大妄想狂かも知れない。今度真面目に通院を勧めてみようか…



 そんなことがあって、ついついあんなことを書いてしまったわけだ。もし僕にそんなリアルのカネがあれば… もう一切仕事も研究もせずに明日はブラジル、来週はロンドン、来月はドバイでクリスマスにはアラスカに居るような生活をするに違いない。

あ、ついでに若くて綺麗で知的で胸の大きな… ああ、これはほんの独り言でした。


 ああ、理想!



さて… 

今日になって再び博士が言いだしたのである。忘れたか…と放置してたのに。

「やはり加速器がほしいな、ラクどん、そうは思わんか」

「さすがに無理ですよ、博士。国家公務員試験を受けるか、大学教授になってコネを作ってから借用届を出すか… それとも内部に潜入してでもしない限りあの加速器は使えんでしょ」

「いや… しかしな、それが、あの… 何といったっけな、アレじゃアレ、いかん忘れした」

「ハテ何でしょう? 考えてみれば何をどうやって研究なさるか… というか目的やら詳細やらをちゃんと聞いていませんでしたね」

「それが、アレなのじゃよ… とにかくアレじゃ。ハッブル係数に関わるアレなのだが… 宇宙の質量を数学的に計算すると、実際に観測できる質量の方がずっと小さいというアレじゃ」

「はは~ん、ハッブル係数いかんで、宇宙が最終的に膨張を続けるのか、それとも収縮に転じるかが占えるっていうアレですね。もしかしたら例の「見えない質量」のことですか?」

「それそれ、|観測不可能(インビジブル)な質量マスではなく… なんと」

「あああ、まさかの暗黒ダーク物質マターですね。まさかお忘れに?」

「それじゃ! ほんの3日ほどド忘れしていただけじゃ」

「ちょっと待ってください。本気ですか? ダークマターと言えば、世界中の宇宙物理学者を悩ませているテーマじゃないですか。そのくらい私でも知ってます… 中身は皆目解りませんけどね」

「ラクどんはどう考えておるのじゃ」

「私は… そもそもそんな考えてないですよ。まあさらっと思ってたことを言うと… ちょっと恥ずかしいですけどね、そりゃ質量計算のどこかが間違っているか、星の相対移動速度の推定…たしか光の赤方偏移とかで速度を推定するんですよね… そういう計算の基礎データが誤っているのではないかと思ってました。いつかアレは観測とか計算の間違いでした、ごめんなさい…みたいなニュースが流れるかと期待してましたがね」

「いや、その辺のデータは世界中の宇宙物理学者や電波天文学の学者が、それこそ何人もが計算をしてほぼ同じ答えを出しとるから、根本的な誤りはないだろう。ただ係数や観測結果の解釈の差だろうな、やはり発表されるデータには幅も誤差も付きものじゃが、そこまでは間違っとるまい」


つまり、博士は暗黒ダーク物質マターの研究のために加速器を設置したいのである。



博士の語った”仮説”の内容には確かに妙な説得力があった。ただし仮説であって今ここで証明ができるというものではないことをあらかじめ宣言しておく。


 まずは頭の準備運動ということで、少々思い出し講座を開設しておきたい。

 高校程度の理科では名「原子の構造」についてこんなふうに習うのではないかと想像している。

原子アトム陽子プロトン中性子ニュートロン、そして電子エレクトロンからできている

②陽子の電荷は+1、質量を1とすると、中性子の電荷はゼロで質量は1、電子の電荷は-1で質量はおよそ 1/1840 である

③陽子と中性子は原子核を作り、その周囲を電子が「ものすごい速さ」で飛んでいる

④あまりに早すぎて、電子が存在する場所は特定できない。その存在確率が大きい部分を電子殻(電子軌道)と言い、原子核から近い方から順にK殻、L殻、M殻、N殻…と呼んでいる

⑤各電子殻には安定する電子数がある。K殻、L殻、M殻ではそれぞれ2、8、8または18であるが、この数を越えて電子殻に留まる、または新たに入ることはできない

⑥本当はもっともっと小さい「素粒子」ってヤツがあるんだけどね、今はここまで知っとけばいいよ



 そして、ここからは博士のコトバで語っていただこう。


「よろしいかラクどん、もし原子核が東京駅上のサッカーボールだとすると、電子は直径だいたい80kmくらい離れた球の表面あたりにいるパチンコ玉くらいの存在じゃと聞いたことがあるだろう」

「ええ、ちょっとスケールが大きすぎて… いや小さすぎてちょっとアレですが…」


「ハイゼンベルグの不確定性原理によれば、無論位置が確定できるワケがないからのぉ、あくまでも存在確率が高いという意味じゃがな… 80kmというとな、だいたい東京から小田原までの距離になる。つまり原子の99.9999999999996%は空洞で、人間の感覚だと原子の中身は実質カラッポ、そこを電子がシャカリキに飛んで埋めているイメージなんじゃがな、それはそれでよろしいかな?」

「はい… 電子なんて存在はつぶ、つまり粒子で考えちゃいかん、あれは半分は波(波)なんだからそんな芸当ができるんだ、と教わりました」


「ほほう… よく覚えていたな。それにラクどんのセンセはなかなか優秀じゃ… ちょっと会ってみたい気もするが…」

「残念ですが… つい先日亡くなったそうです。生徒に手を出したって嫌疑でね、自殺したと。でもあのひとはそういうヒトじゃない。優しいし、確かにモテてはいましたがね」

「それはそれは… お気の毒に。おそらく生徒から手を出されたんじゃないかな、純情なワシにはよくわかるが、優しすぎると断りきれんのじゃ、実に気の毒な…」


「ああ、すみません… 話を元に、博士」

「で、どこまで語ったかな?」

「実質カラッポあたりまで」

「そうそう… カラッポだがな。そんな遠くの… 東京駅の陽子のプラスが小田原のマイナスを引っ張れるもんかのぉ。逆にそんなものすごい速さで翔けている電子がプラスの誘惑を振り切るのはいとも簡単に思えるのだが…」

「なるほど… たしかに妙と言えば妙ですね」

「そこでワシは考えたのだ。そしてそれが成功の架け橋であった…」


「成功どころか栄光の架け橋ですよ、証明されれば。ノーベル賞クラスの」

「ふふふ… はははははは…」

博士の高笑いはおよそ3分続いた。


 ようやく笑い納めた博士に僕は言った。

「あのぉ、まだ肝腎な部分を伺っていないような気がするのですが…」

「ん。なぜじゃ? …おお、そうか。まだ語っていなかったの」

「はい、ちゃんと説明してください」

「これはしまった。まあ良い。善は急げじゃ」

いや、ここでそれは違う気がする。


「ちょっと急ぎますか、博士」

「で、どこまで語ったかな?」

電子でんこちゃんが陽子ようこちゃんのプラスの誘惑を振り切る話です」

「そうそう、そこでな、ええとノート、ノート」

「あ、ソレはココです」

いつもの分厚くてちょっと汚らしい実験記録ノートを左手で掴んで差し出した。


「んんと、どこだったかな… ♪肝腎なときに出てこない、出てこない♪」

博士がページを繰りながら妙ちきりんなメロディを口ずさみ始めた。

「♪出~てこない、出てこな…♪ お、出てきた!」

唐突に独唱の時間が終わり、ノートを指でたたく音に変わった。


「よいか、電子エレクトロンが飛んでいるから原子は原子アトムでいられるのじゃ。」

「はい」」

「もし… 今から温度を下げていけばどうなるかな?」

「電子のエネルギーレベルは下がり、原子全体としてもエネルギーを失うでしょうね」


「そうだ… シャルルの法則は知っておるな?」

「はい、たしか温度が1℃下がるごとに 1/273 ずつ体積が減るとか、そんな話だったかと」

「そうじゃ、しかしあくまでも理想気体であって実在の気体ではない。ないが通常の世界ではだいたい当てはまるアレだ。ソレによると、気体の体積は絶対零度、つまり-273℃ではどうなる?」

「体積は理論上ゼロになってしまうと教わりました」


「お見事。もちろん実際はならんがな」

「そりゃぁもう」

「ワシはな、同じことを考えたんじゃよ」

「? …と言いますと?」

「電子から何らかの方法で運動エネルギーを抜いていくとどうなるかを… だ」

「あっ… ど、どうなりますか?」


「運動エネルギーが低くなれば… 今の軌道に存在することができなくなって、エネルギー準位が一つ低い内側の電子殻に落下するだろう… そう思わんか?」

「なるほど、そうですね。あ、でもしかし電子殻には定員があるのではありませんか?」

「そうだ、たとえば一番原子核に近いK殻には2個までしか存在できない」

「そう、そのはずです」


 ニヤリ… 博士が妖しく笑った。

 ゾクリ… 僕の背筋が寒くなった。

 なにか、鬼気迫るものを感じたのだ。


「ふふふ… ラクどんはな、必要なときに手元のカネがなかったらどうする」

「しない主義ですが、やむを得なければサラ金で借金… ですかね」

「そうじゃろな… 例えばL殻の電子がエネルギー不足でK殻に堕ちていきたくなったとする。しかし定員の関係でK殻には堕ちられない。しかしエネルギーは足りない。さあどうする?」

「ああ、なるほど… サラ金からエネルギーを借りてきて、無理算段して得たエネルギーでL殻を飛ばざるを得なくなるってことですか?」


 博士の微笑みが確信的に深くなった。

「ふむふむ… なるほど、なかなか筋が良いな。では…」

博士が大きく息を吸い、いったん僕に背を向けてから向き直り、眼の前で僕に問いかけてきた。

「ではエネルギーを貸してくれるのはどこのサラ金じゃろうなぁ?」


 ん? そんなサラ金は宇宙にどこにあるのだろうか? って、あるはずないじゃんか。いや、待てよ、なんかどっかでなんとかなりそうな…


 5分考えても私にはわからなかった。

驚いたことに、この間博士は私の答えをじっと待っていたのである。


「博士、なんか喉元まで来てる気がするんです」

「ふふふ… 苦しかろう。ワシもここで最大に苦しんだ」

「博士、私は天才なんかじゃありません。なんかヒントください。ちょっとでもいいんです」

「は、ヒヒント…か、ふふふ。へへへへ」


 博士は背を向けて遠ざかったかと思うと、金属製のロッカーのガラス戸をあけ、中の何かを掴むや、

「ほほほほホタル石じゃ、受け取れ」

と投げてきたのである。


 投げられてきたのは言われたとおりの蛍石ホタルいしだった。ひとつは僕の手にあり、もう一つは投げずに博士が持って私に見せている。



 これがヒントか?


 蛍石はブラックライトを当てると蛍光を放つ性質がある。2つあるのに1つしか投げてこない。ん、1つの蛍石? そして光…



 そうか、言いたいのは一つの石(独:シュタイン)ってことか?

「アイン シュタイン?」

僕の呟きに博士が満面の笑みを見せた。こんな、滅多にない、というより初めて見る表情である。


 アインシュタインといえば「相対性理論」の創始者である。その要旨は

「質量はエネルギーと等価、つまり互いに変換し得るものである」ということだし、その間に「光速」が介在している。


 つまり     E = m    c^2   

     エネルギー = 質量 × 光速 × 光速


という式であまりにも有名なアレではないか。

(参考 c = 3.0 × 10^8 m/秒  つまり秒速 30万 km )


 いま我々はダークマターの話をしている。ダークマターは「あるはずなのに見えない質量」である。

 もしそれが「質量」ではなく「エネルギー」の形に変身していたとしたら、見えるワケがない。ではそのエネルギーはどこに隠れているのか。


「そうかっ! 見えない質量は、実はサラ金から借りてきたエネルギーとして個々の電子の中に隠れている、とでも?」


「惜しい、しかし良いところまで来たぞ。ワシの弟子にしてやってもよいくらいの上達ぶりじゃ。さあもう一歩来い。もう少し考えてみよ。ダークマターは質量を持っているのだぞ。ラクどんの答えではな、まだそこを説明できていない」


 言われてみれば確かにその通りだ。思わず手の中の蛍石を見た私に博士がたたみみかけてきた。

「光の正体は何か?」


「光は…光子こうしが… そうか、あっ、あっ、わかりました」

「なにがどう分かった?」

「光子は波長を持つ波であり、粒子でもありましたね。光が金属の自由電子を叩き出す「光電効果」なんて現象もある… つまり半分は波、半分は粒子という性質… ですね」

「ふふふ… だとすると…?」


「あああ、エネルギーと質量にもその中間体が存在してもおかしくはない… 違いますか?」


ぱちぱちぱち… 博士が拍手を送ってくれた。

「まだ発見も予言もされてはいないがな… よくできた、ホンマ弟子にしたろか?」


僕らしくもなく、感涙にむせんでしまった。


「ワシはその仮想中間体にen-assエナスという名を付けてやった。無論エネルギー(energy)と質量(mass)からいただいたワケだがのぉ、これで名付け親(ゴッドファーザー)じゃ、うん」


「証明できれば… の話ですね。そうか、それで博士は加速器が欲しくなったワケですね」

「ふむ… つくばのアレでは性能はいまひとつじゃからのぉ」


「あのぉ博士、仮説はなんとなく理解できましたが…」

「ほぉ? あとはなんじゃな?」

「あの、今のところの証拠や証明は?」


 ちょっとコトバに詰まった博士は少し間を置いて、

「さて、そこで、じゃ」

「つまり、まだ… ということで…すね?」

「ふふふふふ…」


「まあ確かに理論物理学ではちょいちょいこういうことがありましたね。理論が先にできて証明が後になるって」

「ああ、湯川センセのπ(パイ)中間子なんかも、な。そうだったな」

「博士、でもこれは面倒でもちゃんと論文にしないと…」


「そのとおり… さて、そこでだ。モノは相談、善は急げ、悪も急げと言うからのぉ」

今回は半分くらいは正しい使い方だろうか。


「ワシの農場は明日から名前を名乗ろうと思う」

「おや? また急に、何と?」


沫土マツド菜園サイエンテスツ加速機かそくき研究所」

ぼそりと博士が呟いた。


「ぷっ… ああ、失礼しました。えへんえへん… あのですね、余計なお世話かもですが「菜園テスト」は要らないような気がするのですが…」

「おや、聞いていなかったのかね? ワシは複数形にしたのだが…」

「しかし研究者は博士おひとり」

「ではなく、二人だろ… ほれ、1、2」

指指ゆびさすところに僕が居た。

「覚えておるぞ、ラクどんは数学が得意だったと言ってたことを、な。ついでに事務の女の子も雇わねばなるまい、これから忙しくなるからのぉ」


「あ… あ~、なるほど… それはそれは、喜んで… ぜひお願いします」

僕は即答した。


「それに博士、なかなかおヒトが悪い… 知ってたんですか?」

「知ってたって何を? 当たり前だろ。オレはサイエンテストだ。本当のことだから訂正することもあるまい」

「…」

微妙に食い違っている気もするが、まあいいか。



 ふと気付くと研究室の周囲は真っ暗だった。もうあれからメシも便所も忘れて6時間も語り合っていたことになるなんて思いもしなかった。


 僕はスマホで会社に電話を掛けて、本日の営業の失敗を伝えた。

「失敗だと? なにをしとったのか、しかも遅いっ、遅すぎる」

部長にはこっぴどく叱られたが、もうどうでも良かった。


 翌日僕はそっと辞表を出し、一か月後には晴れて自由の身… いや、博士の助手になった。給与は今までのざっと3倍くれると言ってくれたが、2倍で良いですと謙虚に申し出た… それで充分だ。


 カネ持ちになれたなら… 今までいろいろ妄想してきたけれど、好きなことを好きなようにやれるのがすごく楽しい。ときどき休暇をもらえたなら、そこで思い切り楽しんでこようかな、なんてね。

 新たに雇い入れた事務の「陽子ようこ」という女の子と、なんとなく気が合いそうな予感がしている。僕の好みも加えて審査したから当然と言えば当然とも言えるが… これはまだナイショ。


 これからはちゃんと、最初から最後まで突き詰めて考えてみよう、と僕は決意している。


 そして新しい人生を、思っても見なかった人生を、今から、ここから、始めるんだ。


元々読み切り短編の予定だったので、ここで完結にします。

何かを思いついてしまったら再開するかもしれませんが

思いつかなければここで御仕舞です。


御意見、御感想や評価、誤字指摘、ブクマ等なんでもお待ちしております。

お読みいただき、ありがとうございました。

                       楠本 茶茶

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