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HappyHunting♡  作者: 六郎
第1章 異世界転生 (コロー:カズ、ミキ)
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①-04

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〈・・・・・・〉

『転生に於いて、異世界に順応するよう体組成を再構築し、更に現在20歳を超えている者は20歳の肉体にして転生させます』



「なんだとっ!?」

「えっ、つまり若返るってことですか?」

「恐らくな」


周りがエライ騒ぎ出したな。当然か。


「しかしそれだと我々と若者と差があり過ぎるんじゃないか?」

「ワカモノって。経験や知識ってことですよね」

「そうだ、同じ年齢なら年取って得た経験が生きていく上で有利・・・とは必ずしも限らないが」

「その辺ワカモノはどう感じてるんでしょう」


周りを見渡し若者を探すと、


〈やっべ!俺やっべ!魔法使いで剣術スキルって魔法剣士?みたいな〉

〈まーくん、カッコイイ!〉

〈じゃー俺脳筋スタイルでいくわ!力こそ正義っ!〉

〈ノーキンって何ぃ~?〉



「・・・結構楽しそうで良かったな」

「えぇ。でも彼らみたいなワカモノばかりじゃないでしょ?」



『20歳に届かない者は20歳までの成長ステータスにアドヴァンテージを与えます』

『更に初期装備及びお金にアドヴァンテージを与えます』


「やっぱ同じこと考えるよね」

「ってか若返りですよ加藤さんっ!スキル見直さなきゃ!」

「お、おうそうだな」

「残り30分切ってますよ!」

「やべ、結構な数あるから一つ一つ確認するのも大変だな」

「健康第一にバランス型となると~・・・」


「今10個取るのってやばくない?」

「ん?でもスキルレベル上げるのに時間かかるものもあるから取っておいても」

「それだと状況によって詰んじゃう場合もあるんじゃね?」

「今全部取るとそのスキルでの生き方しか無いってことですか」

「40歳超えてたらそれに懸けるってのもあるとは思うが・・・」

「20歳に若返るなら別の生き方も模索すると?」

「あぁ。異世界の俺の生き方に合わせて後天的に取っていった方がいいかなって」

「じゃー健康第一を考えたものと魔法を取るだけにしときます?」

「あぁ、そうしよ・・・う?」


魔法に適性があるのなら一般スキルにも適性があるんじゃないか?

適性があるから固有スキルになった?

いや、でも努力で固有スキルにもなるものもあるんだったな。

まぁ、どちらにしろ固有スキルは努力次第で後から取れ・・・!?


「どうしたんですか?」

「転生後って記憶はそのままなんだろうか?」

「!?」

「あと、もし今固有スキル取らなかった場合、転生後に取る時にも固有スキルのままなんだろうか?」

「どういうことです?」

「例えば俺の固有スキル隠蔽の場合、一般スキルの菊池君が新たに取る場合と俺が新たに取る場合とでは取得速度に違いが出ると思う」

「そうだと思います。それは固有スキルだから」

「努力して得た固有スキルなら『今』固有なのであって、新たに取得するときは一般スキルなのでは?」

「!!」


「う~ん、前世の知識や経験が引き継げるなら固有のままだと思いますが・・・」

「そうだ。記憶が引き継げるのならな」

「う~ん」

「俺の殺菌って固有スキル、君の一般スキルにあるか?」

「無いですね」

「中世の医療技術で殺菌は取るのは難しいんじゃなかろうか」

「イメージ的にそうですねー」

「聞いてみ『はい、あなた』」


声が脳内に響く。


「お、俺?」

『そうです』

「あ~、前世の記憶は引き継がれるんですかね?」

『前世の記憶や技術は引き継がれます』

『また今固有スキルを取らなかった場合、潜在的に固有スキルとして引き継がれます』

「それだと若者が不利になるのでは?」

『それ故の成長ステータス補正です』

「あ、あと一つ。ステータス画面って転生先でも見れますか?」

『ステータス画面は転生先でも見ることが出来ます。それは異世界の住人も同様です』

「ありがとうございました」




「やりましたね先輩!グッジョブです!」

「ふ~ビックリしたわ~」

「じゃぁ、このステータス画面のまんま、固有は固有で引き継がれるってことですね」

「そうなるな」


「ってことはだよ」

「はい?」

「今全部取る必要無いわけだ」

「そうですね。厳選しないとですね」

「健康第一で行くとして、これなきゃ生きていけないってのを取ろうかと思う」

「なるほど」

「で、便利そうな固有スキル1つって感じで・・・」

「ふむふむ」

「頑健・病気耐性・掃除・殺菌・雷魔法の5つって感じだな、俺は」

「はやっ!あっ、先輩。私『掃除好き』って固有スキル有りますけど?」

「なんだとっ?確かに俺のは一般スキルだ。そっちのが凄そうだな」

「じゃー、私これ取りますね。頑健・病気耐性・掃除好き・風魔法にします」

「いいのか?じゃ掃除は外して4つか。ありがとな」

「いえいえ」


「あとの時間は取らなかった固有スキルを記憶しておこう」

「そ、そうですね。出来るなら一般スキルも」

「あっ、因みに『努力』ってスキル有るかな?」

「えー!有れば必須スキルでしょうけど。ん~と、無いですね」

「だよね」



〈・・・・・・〉

『あなたの家族が無事かは分かりません』


〈・・・・・・〉

『あなたの家族が無事かは分かりません』


〈・・・・・・〉

『獣人は存在しており当然、獣人の女も存在します』


〈・・・・・・〉

『エルフは存在しています』


〈・・・・・・〉

『一夫多妻を認めている所もありあなたの言う所のハーレムは可能です』



くぅ、集中できねぇ。


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