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HappyHunting♡  作者: 六郎
第10章 土竜 (マルコ、ジーナ、ルーラ、アヤ、セラナ)
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「「「「「はぁ、はぁ、はぁ・・・」」」」」


「ど、どうなの?」

「あぁ・・・魔力は弱ってるみたいだ」

「やったの?」

「多分な」

「「「「はぁ~!」」」」


4人はその場にへたり込んだ。

俺はエウベルトの下に歩む。

悪魔の顔を見下ろした。


『マ・・・ルコ』

「エウベルト」

『俺の・・・負けだ』

「あぁ・・・その様だ」

『まさか・・・負けるとは思わなかったよ』

「俺は勝てると思ってたぜ」

『・・・フッ』

「復讐って言ってたが」

『・・・遠い・・・昔の話さ』

「そんな昔の事でか」

『・・・あぁ。俺の人生全てだ』

「復讐が」

『復讐こそ我が人生』

「商会は関係無いんだな?」

『・・・疑り深いね』

「諜報員を信じる訳ねーだろ」

『それもそうだ。しかしそれは本当だ』

「仲間の諜報員は?」

『ベルバキアには居ない。少なくとも私が知ってる限りでは』

「そうか。ベルバキアでは終わったって事か」

『頼みが有る』

「何だ」

『商会は、オランドや商員を助けてやってくれ』

「・・・」

『あいつ等は良くやってくれた。実際楽しかったよ』

「・・・そうか」

『お前らとも・・・諜報員の関係が無ければ良い付き合いが出来ただろう』

「・・・あぁ、そう思うよ」

『・・・フッ、そうか』

「あの時。商人に必要なスキルって聞いた時・・・」

『・・・あぁ』

「真実を見抜く力。あんたには有ったのか?」

『それで復讐に至った訳だ。そして君等に辿り着き、このざまさ』

「復讐って・・・」

『・・・ジーナ。君は、君等は囚われないようにな。復讐の悪魔に』


エウベルトの身体の手足の先端が風化して塵になっていく。


「ナーオ」


黒猫が馬車から飛び降りエウベルトに近づいて擦り寄った。


『・・・?』

「ブラックドッグの村で盲目の少女に懐いていた黒猫だ」

『・・・あの時の。ふふふ』

「彼女は無事だ」

『すまない、そしてありがとう』


風化していって四肢は既に無くなっていた。


『お前と商売をしてみたかったよ』

「・・・あぁ俺もだ」

『これまで戦うのが好きだと思った事は無かったが』

「・・・」

『お前とだけは違った』


もはや首と胸しかない。


『さらばだ』

「何十年か後で追いかけるよ」

『はっはっは・・・』




エウベルトは笑いながら消えていった。



-------------------------------------

【ランク】がCになりました。

スキル枠が1つ増えます。

【AGI】がAになりました。

《魔力操作》がLv10になりました。

《魔力検知》と《魔力操作》が統合して上位スキル《魔術昇華》Lv1となりました。

《魔力感知》がLv10になりました。

《魔力感知》と《魔力検知》が統合して上位スキル《魔力探知》Lv1となりました。

《隠蔽》がLv10になり上位スキル《偽装》Lv1になりました。

《鍛冶》が習得可能になりました。

《解体》が習得可能になりました。

《剣術》が習得可能になりました。

《弓術》が習得可能になりました。

《槌術》が習得可能になりました。

《木工》が習得可能になりました。

《皮革》が習得可能になりました。

《水魔法》が習得可能になりました。

《土魔法》が習得可能になりました。

・・・が習得可能になりました。

・・・が習得可能になりました。

・・・が習得可能になりました。

・・・

・・

-------------------------------------


「うあああぁぁぁ!」




『~~~・・・』


これは・・・またあの夢か・・・

そしてまたあの女・・・


『~~~・・・』


これは間違いない。

詠唱だ。

俺の雷魔法の詠唱だ。


『~~~・・・』


何故これが・・・


『~~~・・・』


あの女が歌っている。

俺は・・・抱かれている・・・

赤子。

俺は赤子?

女が俺を覗き込むように歌っている。


子守唄だ。

詠唱は子守唄だ。

俺は子守唄を詠唱うたっていた?


女の顔は逆光なのかはっきり見えない。




『愛しい子。あなた達が希望なのよ』


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