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HappyHunting♡  作者: 六郎
第8章 シンパシー・フォー・ザ・デビル (ムトゥルグ:マコル、マリア、マーラ、マヤ)
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辺りは呻き声で溢れている。


「戦場を思い出すな」

「戦場?」

「大盗賊団の砦攻めに参加したんだよ」

「へー!そうだったんだ」

「で、どうするの?」

「フン縛って魔力枷を嵌める」

「12人って事は1人で3人ですね」

「2人、当たり所が悪くて死んでるから」

「まぁ、時間短縮ね」

「魔力枷足ります?」

「ファーダネさんに魔力枷融通してもらったから余裕余裕」


まだ息のある冒険者達を装備を外して手足を後ろに一括りに縛り、

首に魔力枷を嵌める。

引き摺って1列に並ばせた。

一苦労だ。


「た・・・す」

「う・・・あ・・・」

「たす・・・け・・・」


「ふー。よーし小籠包が並んだな」

「どうするの?経験値稼ぎ?」

「あぁ。とりあえず《殺菌》は全員に掛けといた。万が一も無い」

「マヌイの経験値かしらね」

「そうだな、その前にサーヤ君」

「はい」

「ハンマーで手足を潰してみよう」

「はい!」

「マヌイー。こっちいらっしゃーい」

「は、はーい」


ズンッ


「おおぉ。潰れて千切れたな」

「千切れましたね」

「重ハンマーじゃなくてもその威力か。素晴らしいよサーヤ君」

「はい!ありがとうございます!」

「バランス悪いからこっちも」


ズンッ


「マヌイー!」

「なにー?」

「出血多量で死ぬ前に水魔法で窒息させてあげてくれー」

「わ、分かったー」

「よーし、順番にやってやるからなお前達。仲間外れなんかにしないから」

「う・・・あぁ・・・」

「たす・・・け・・・」

「ま・・・て・・・ゴボゴボ」


ズンズンズンズンズン

ゴボゴボゴボゴボゴボ


「後は君達2人だけだね」

「たす・・け・・・」

「お前は殺さない。約束したからな」

「ほん・・・と・・・?」

「マヌイ」

「うん」

「ハンマーで膝を折ってやれ」

「うん」

「う・・・あ・・・」

「正面は皿があるから横からやるんだ」

「うん」


バキ


「両方な」

「うん」


バキ


「肩も」

「うん」


バキバキ


「よーし。後は枷を取って放置だ。運が良かったら生き残れる。頑張れよ」

「そん・・・な・・・」

「嬉し泣きか、思いっきり泣くがいい。涙枯れるまでな」


「さてと、お待たせ」

「たす・・・け・・・」

「助けなど要らん?流石だな」

「ちが・・・」

「マヌイ、水」

「うん」

「ごぼごぼ」

「やめ」

「ごふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ」

「水」

「やめごぼごぼ」

「やめ」

「ごふぅふぅふぅ」

「涙流してるな」

「うん」

「気管に入ったんだ」

「それだけかな」

「気管か肺に入った水を操れるか?」

「・・・無理みたい」

「そうか、身体の内から攻撃出来るかと思ったが」

「「「こわっ」」」

「よし、もう良いだろう。あの世まで案内してやれ。マヌイ」

「うん」

「ゴボゴボゴボ・・・ゴボッ」

「後は武器防具や金目の物を回収して死体は収納袋に入れてくれ」

「どうするの?」

「遠くに捨てて来る。ついでにまだ生きてるこいつもな」

「私が運びます!」

「そうか、じゃぁ頼もうかな。一緒に捨てに行こう」

「はい!」




死体を野営地から遠くに捨てて帰って来た。

みんな一仕事した後の風呂に入っている。

俺はテントで笛とリュートの練習だ。


「冒険者ってお金持ってないんだね」

「稼いでも直ぐ使っちゃうのよ」

「私達は行きませんけど、酒場とか賭博場とか・・・」

「武器防具道具に食料、ポーション宿代・・・私達も最初は苦労したわ」

「男性は娼館にも・・・」

「カズ兄ぃはそーゆーとこ行かないの?」

「行って良いの?」

「「「駄目!」」」

「じゃぁ、聞くなよ・・・」


「水魔法はLv5になったよ」

「そう!」

「やったわ!」

「良かったじゃないか」

「うん」

「気にする必要は無いぞ。あいつ等は君達も目的だったんだからな」

「うん!」


「菊池君用の弓を買うか」

「弓?」

「あぁ」

「今のままでも良いけどね。張力は強く出来るんだし」

「ロングボウだ」

「あのでっかいヤツ?」

「あぁ」

「射程と威力が大きくなる?」

「あぁ」

「そうねー。森がメインだったから取り回しの良い小さいのにしたけど」

「街道だとロングでもいいと思う」

「・・・そうね」

「まぁ、使い分け出来れば戦力になると思うから」

「えぇ、収納袋あるしね。次の街でとりあえず買ってみようかしら」

「あぁ」


「さっきの冒険者さぁ」

「うん?」

「ギルドマスターの命令かな?」

「どうかしら」

「うーん」

「どっちにも動機があるから難しいわね」

「でも私達は何の罪も無いじゃないですか」

「だよなー。捕まえても・・・侮辱罪?」

「貴族でもないのに?」

「由緒正しき家柄って言ってたような・・・」

「出汁ガラじゃなかったっけ?」

「貴族なら衛兵呼ぶと思うしなぁ」

「爵位持ちなら爵位を言うんじゃないかしら、これ見よがしに」

「あーいうタイプはな」

「気にしなくて良いよ、マヌイ」

「うん」

「そうそう、時間の無駄。若い子はもっと楽しい事を考えなさい」

「うん!分かった」


「名前はどんな名前にしたの?」

「うーん。次の街も同じ名前で良くない?」

「うーん。まぁアルビジェでは何もしてないしね。狩りは」

「じゃぁ、お披露目は次の街でって事で」

「分かったわ」

「うん」

「はい」


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[気になる点] 娼館ダメって言われてるけど、どこで発散してるの? 20代なのに枯れてるの?
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