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HappyHunting♡  作者: 六郎
第6章 盗賊団 (領都ロムスコ:エチル、マイン、ターニャ)
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⑥-10-104

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案内役の騎士に連れられある部屋に入った。

その部屋に5人の冒険者が思い思いの席に座って談笑していた。

入った僕等を見て談笑を止める。

男3人、女2人だ。


「ジャック。こいつらが君等と同じ小隊となる3人だ。後はよろしく」

「分かりました」


ジャックだろう男が返事をする。

案内役の騎士はそれだけ言うと出て行った。


シーンとする室内。

僕等から話しかけた方が良いのか?

しかしジャックによろしくって言ってたしな。

少し待ってみるか?


シーン


なるほど。


「僕はエチル。彼女はマイン。彼女はターニャだ。よろしく」


シーン


なるほど。


「座ろっか」

「「はい」」


僕等は空いてる席に座ろうとするが、


「誰が座っていいって言ったんだよ!」

「誰も座るなと言っていないのでね」

「じゃぁ!座るな!」

「断る」

「なんだとぉ!」

「あれ、聞こえなかった?もう1度言うね。うぅ、おほん!こ・と・わ・る」

「て、てめぇ!」

「お前は小隊メンバーであって上官ではない。お前の言うことを聞く必要はない」

「な、なんだとぉ!」

「はぁ、もう1度言うの?お前頭悪いのな」

「て、てめぇ!」

「なんだとと、てめぇの2つしか言えないのかお前は」

「て、てめぇ!ぐぅ」

「よせ!カイル!」

「ジャ、ジャック!しかしよぉ」

「君も、失礼じゃないか?初対面の相手に」

「初対面の相手に座るなと言って来たのはカールだろ」

「カイルだ!」

「それに騎士様に後はよろしくと頼まれて何もしなかったお前も失礼じゃないか?ジャック」

「そ、それは・・・」

「初対面の相手に僕等は挨拶したがそれを返さなかったお前らの方が失礼じゃないか?ジャック、ガイル」

「そ、それは・・・」

「カイルだ!」

「先ずは座って一緒にお茶でもしようよ、あっ、クッキーもあるよ、って言わなかったお前の方が失礼じゃないのか?ジャック、カイル」

「そ、それは・・・」

「カイルだ!」

「そう言ったろ」

「ぐぅ」


「はいはいはい!そこまで!そこまでにしましょ!」

「ダナ」

「ダナ、けどよぅ」

「私達が悪かったのは確かでしょ!ごめんね、ちょっと気が立っちゃってて」

「君がリーダーかい?」

「んん。リーダーはジャック」

「気が立ってた理由は?」

「昨日の模擬試合を戦った奴のパーティと組むって事でね」

「ん?それがなんで気が立つんだい?」

「ウルマン様と良い勝負したあなたに・・・ちょっとね」

「ん?なんだ?」

「まぁ、その」

「ハッキリ言ってくれ」

「先輩」

「ん」


(綺麗なウルマン様に良い試合をした先輩に嫉妬してるんですよ)

(・・・は?)

(嫉妬)

(・・・それであんな態度を?)

(えぇ)

(信じられんな)

(まぁ、男の嫉妬は醜いって言うし)

(まさに女々しいって言葉は男を指す言葉だな)


「なるほど理解した」

「そう、ありがと」

「つまらん男の嫉妬って奴だったとはな」

「「「「「「「!!」」」」」」」

「て、てめぇ!」

「お前の辞書には2つしか単語が無いようだな」

「て、てめぇ!ぐぅ」

「ちょ、ちょっと!あなた!」

「2人共行くぞ!」

「「え?」」

「上官に言って、ウルマン様に惚れてる男達がウルマン様と良い試合をした僕達にウザくするので小隊メンバ-を変えてくださいって嘆願しに行くんだ」

「なっ!?」

「まだあの人達居るだろうから急いで行くぞ」

「「はい」」

「ちょ、ちょっと待て!」

「何で命令形なんだ?」

「ちょ、待ってくれ!頼む!」

「ちょっとだけだぞ。上官も暇じゃないだろうし」

「悪かった・・・」

「え?」

「悪かった!」

「何が?」

「・・・失礼な態度を取って悪かった」

「良く出来ましたジャック君、偉いねー。あれ?もう1人は?」

「カイル!ほら!」

「えっ!俺も?」

「先ずはお前からだろ」

「ぐっ、ぐぅ」

「ウルマーンさーまー!待っててくださーい!」

「ちょ、待て、カイル!ほら!謝れって!」

「うぅ・・・かった」

「ウルマーンさーまー!今会いに行きまーす!」

「すまなかった!これで良いだろ!」

「駄目駄目。ちゃんと目を見て言って。僕の目を見て」

「はぁ?なん・・・すまなかった!」

「う――――――――――――――――――――――――ん。まぁ許してやろう」

「なっが」

「ぐぅぅ」


「はいはい!じゃぁ先ずは自己紹介からやり直しましょ。私はダナ」

「ジャックだ」

「カイルだ」

「コール」

「フイネです」

「改めて、エチルです」

「マインです」

「ターニャです」

「これからよろしくね!」

「こちらこそ」

「昨日は凄かったわね!」

「あぁ、コテンパンにやられたよ」

「あったりめーだ!レネオーラ様がてめぇなんかに負けるかってーの!」

「カイル!」

「ふん!」

「いやその通りでしたよ。強かった」

「ふーん」

「何か?」

「腕折れたんだっけ?」

「えぇ」

「折れてても打込めたんじゃない?最後」

「いや、連撃を食らってもう体力が無かったよ。あそこまでだね」

「あっさりしてるわね」

「殺し合いじゃないんだから、ダナは怖いなー」

「・・・まぁいいわ。擦り合わせをしましょ」

「あぁ。僕等は奇襲が得意だ」

「へっ、腰抜けめ!」

「カイルー!」

「ふん!」

「具体的には?」

「気に入らないヤツを後ろからブッ刺したり、気に入らないヤツの寝首を掻いたり、気に入らないヤツの飲み物に毒を盛ったり、気に入らないヤツの~」

「ぶふっ」


カイルが咳き込む。


「はいはい!分かったわ。あなた、武器は短剣?」

「あぁ、そうだ。彼女は弓、彼女はクロスボウだ」

「ふーん、なるほどねー。あなたが昨日みたいに受けてる間に弓でやるのね」

「そうだね」

「盾を持ってないからどうかと思ったけど、昨日の試合を見れば納得ね」

「負けたけどね」

「ふーん」

「毒入り茶のロシアンルーレットなら勝ってたね」

「どんな勝負よ!」

「んで君達は?」

「ジャックが片手剣に盾、カイルが両手剣、コールが弓、私達が魔法ね」

「魔法って、言って良いの?」

「ローブ着てるしバレバレでしょ」

「ほほー。何故ローブ?別に革鎧でもいいでしょ?」

「マジックアイテムだからね」

「「「!?」」」

「言って良いの?」

「キャスターがローブの場合、まずマジックアイテムよ。当然でしょ」

「なるほど、そんなもんなのね」

「えぇ、そんなもんよ」

「じゃぁ、後衛が4人、前衛が2人、遊撃が2人ってところか」

「遊撃はコールとあなたね」

「そうだね」


スキル大全

《頑健》

戦闘職に限らず職人や商人など、一般人にも取得する者が多いスキル。

その名の通りわずかだが体が強くなり体力もつく。

魔導士に取得しない者を稀に見かけるが魔導士にも有用である。

この広い世界移動時間が多い。戦場に到着しても戦う状態でなかったら味方の足を引っ張ってしまう。

一般人にも勿論それは言える事だ。

鍛冶などの生産職などは特に体力が必要だろう。

商人も移動が多いし店を閉めた後でも仕事が有る。

それに夜のお勤めにも効果が期待出来るかもしれない。

読者諸兄、幸せ家族計画はくれぐれにも計画的に。


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