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任命式

 私、作良は自室のベッドで目を覚ました。目覚ましは時計ではなく、携帯電話だった。相手は西行さいぎょう 益市野ましの刑事。私の相棒である。相手はどう思っているか分からないが・・・

西行「おい作良。本部から面白いものが届いた。説明するから署内の地下1階に来てくれ。」

この受信により、私は一階に降りた。軽く食事を済ませ、寝癖をとき、パジャマから私服に着替えた。


 輸芽金ゆめかな署・・・

丸いサングラスを掛けた叔父さんが私を待っていた。

西行「なんか遅かったな。」

作良「ぬ、ちょっと支度してて。」

西行「まさか、俺が電話したときパジャマだったんじゃないよな?」

作良「ハ、ハハ。」

西行「はぁ~まぁ、とりあえずこの中から欲しいものを選んでくれ。」

作良「は~いろんなメガネやサングラスまであるね。」

私はその中の緑の四角メガネを選んだ。

作良「ねぇ、叔父さん。このメガネがどうしたの?」

西行「俺のサングラスも昨日変えたんだが、これらには特殊な機構が存在しててな。一緒に試そう。まず、サイドに触れてくれ。」

私はメガネの示された場所を指で隠した。すると、視界が緑色に光り、深緑の丸もいくつか現われた。

西行「さて、うん?起動できたようだな。」

作良「何が起こっているの?」

西行「これは特別に開発されたメガネで原子を見て操ることができるんだ。」

作良「この青い球体は?」

西行「それがナノマシン。の模式図。言うまでもないが本来はもっと小さい。」

作良「右と左で違うんだけど?」

西行「あぁ。左が執行用、右が護衛用だ。」

作良「ふ~ん。どうやって動かすの?」

西行「そうだな。念じるかな?」

作良「ね、念じる?」

西行「あぁ、頭でどう動いて欲しいのか思い描くんだ。プリセットを用意しているから、選んで手に持ってみな。」

私は目を左に動かし、二つ目のタブで念を押した。そこには警棒のマークがあった。目の前には何も出てこなかったが、私の右手に硬いものが当たった。それは床に落ちた。床はじゅうたんを敷いてるので音はしなかったが、出てきたものは黒い警棒だった。

西行「出来たな。それが出来れば拳銃のホルスターなどが無くても拳銃が使えるぞ。しかしタダじゃない。」

作良「まさか金取るの?」

西行「いや、もともと金を取らない約束で始めたからな。え~道具を出しているときは動いてはいけないとか制約があるんだよ。」

作良「ふ~ん。でも何で私なの?農家とか医者たちに配ればいいのに。」

西行「まずは確かめるんだってさ。いいものって物は皆欲しがるだろ?争いを止めれるように使えるか。」

作良「う~ん、何か難しいな。」

西行「それが難しくなくなるのが技術ってもんだろ。」

作良「そう、だよね。」

私達二人は初めてのそう原術師の命を受けたのだ。

続く・・・

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