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番外編 春日十士

※設定紹介回です。


世界観を深く知りたい方用


 今から千年前――


 惑星テレラから開拓や移民として宇宙居住地(コロニー)に多くの人々が住むようになった。


 しかし、惑星政府統治による重い課税や資源の搾取による不満から、各地のコロニーで独立運動が起こる様になる。


 テレラ政府は周辺惑星と連携してる事や膨大な軍事力を保持してる事、それと各宇宙に点在するコロニーの人間達は統率が取れていない事もあり、経済制裁のみの対応で静観するだけであった。


 一方的に独立を宣言した各地のコロニー統治者は、惑星同盟に対抗しようと各コロニーを一つの組織に統一する事を考え、派閥抗争が起きる。


 後に"宇宙戦国時代"と呼ばれる時代の幕開けだ。


 60年にも及ぶ争いの中、惑星同盟にも対抗しゆる勢力を獲得したのは後に皇帝を名乗る"レベリオ一世"で事実上、宇宙戦国時代の覇者である。


 そこから更に50年が経ち、レベリオ三世が統治する時代――


 レベリオ帝国領ではある"宇宙海賊団"による被害が多発する。


 その海賊団の名は"雪鯨(せつげい)"


 構成員が100名程だが惑星軍から強奪した大型戦艦で各地のコロニーや資源惑星を襲い、強奪や殺戮の限りを尽くして犠牲者は一万人以上にも及んだ。


 事態を重く見たレベリオ三世は初代皇帝の右腕として共に宇宙派閥を統一した"キャロル"と協力、討伐軍を編成して雪鯨を追い詰め、壊滅させる事に成功した。


 雪鯨の頭領(とうりょう)は戦死、捕らえられた構成員も全員死罪の命が下されたが、皇帝の息子で後のレベリオ四世が雪鯨の船に搭乗していた子供達の助命を願い、罪人の子供"10人"は死罪を免れる。


 ただし、その子供達の一族は未来永劫(みらいえいごう)、皇帝の一族に仕えなければならないと言う条件が付けられた。


 命を助けられた10人はレベリオ四世に忠義を尽くすことを約束すると、四世はこの10人に雪解け(雪鯨の免罪)を意味する"春の日"の苗字と貴族の称号を与える。


 "春日十士"の誕生である。


 その後、春日の一族は先代が亡くなっても常に一族の家族から選出された者を補充し、10人が皇帝直属の近衛兵として任務に就いた。


 主な仕事は皇帝、及びその家族の護衛や決戦場での指揮、前線に切り込む戦闘機のパイロット、そして暗殺業を命じられる家系もあった。


 時代が進み"G・S"が宇宙戦場における主力となると、春日は"陸戦担当"と"G・S戦担当"に分けられ、現在へと受け継がれるようになったのである――。



◆◇◆ 現在の春日十士紹介 ◆◇◆



 ・陸戦担当


【パラン】 皇帝護衛長 58歳 男


 春日十士のまとめ役、三年前に父である大爺様と呼ばれていた"ブランチ"が死亡してから任命された。


 子供の頃からブランチに戦闘を教え込まれたが武術に才が無く、パランも自覚し、義務的に勤めを全うしている。


 皇帝との交流が浅いので"正体"にも気づかず、淡々と警備業務をしている。


【マルブル】 軍司令官 53歳 男


 陸戦部隊の総司令官及び、何故か艦隊の総司令まで任されている。


 軍師としての才はあるが、好き勝手にやるG・S担当や超機体が無双するので馬鹿らしくなってやる気を失くし、司令としての雑務処理だけをする様になった。


 胃薬が欠かせない


【アロイ】 諜報、暗殺監 34歳 男


 春日の中でも"暗部"となる役目、下剋上(げこくじょう)を狙うレベリオの貴族や帝国に仇名す革命家を調べ上げ時には暗殺を行っていた。


 本来ならクリスタ(ケレス)の一族が担当する任であったが、妹の様に思っていたクリスタが暗殺者として教育されているのを見かね、自らこの任を買って出た。


 貴族である女性と結婚したが、暗殺の任を受けている事を知った妻は娘を置いて出て行く


 最期は娘を人質に取られ、自害するという悲劇的な人物であった。


【ミネラ】 皇后護衛 30歳 女


 皇后(※現在はダキニ)を護衛する任に付いている。


 皇后の様子が変わった事を気づいてはいるが、日和見(ひよりみ)主義で、特に詮索せずに任務をこなしている。


 槍術が得意だがあらゆる重火器も使いこなす。


 ただ今婚活中、裏ではショタ系バーチャルアイドルを推している。

 

【クリスタ(ケレス)】 皇女護衛 18歳 女


 雪鯨頭目の子孫一族で、暗殺業など最も手を汚す担当を担っている。


 上記(アロイ欄)の理由で皇女護衛となり、皇女であるクーヤ(テレイア)を慕って現在ではテレイアが団長を務める傭兵団の一員になった。


 文武両道で体術も師であるブランチも認める腕前だが、人見知りが激しくテレイアと出会う前は家族やアロイ以外に感情を表さなかった。


 性欲が旺盛だが人見知りなのでアンドロイド(しかも女性タイプ)で発散する(へき)がある。


 アイリスと出会ってからは"フタナリ"属性にも目覚め、夜な夜なネットでその手の薄い本を探したり自ら描いたりも……。



 ・G・S担当

 

【エイブ】 25歳 男


 超機体ハヌマーンのパイロット、主に旗艦護衛を担当している。


 めんどくさがりな性格で春日としての義務も仕事としか思ってない。


 春日のG・S乗りとして厳しい訓練を受けて来たが、超機体を貰ってからは修練をサボって趣味である携帯ゲームをやりがちだ。


 給与の半分をソシャゲのガチャに使う廃人


 ・超機体ハヌマーン


 近接特化型G・S、超兵器である筋斗粉塵と如意棍を装備


【グラーネ】 31歳 男


 超機体アレオーンのパイロット、敵旗艦及び基地の奇襲担当


 エボニーに憧れを抱き、G・Sでの戦闘にプライドを持って居る。


 本当はコソコソ隠れて奇襲するのは好きではない、趣味は筋トレ、女性との会話が苦手


 クレインに「貴方にも帰りを待つ者が居る」と言われた時、少し嬉しかったのは内緒だ。


 ・超機体アレオーン


 完全ステルスの超機体、超兵器であるユニコの盾とバイコの槍を装備


【ガウナン】 28歳 男


 超機体アウズンのパイロット、強襲部隊指揮及び拿捕担当


 女と酒が好き、大雑把な性格だが部下達から慕われている。


 ・超機体アウズン


 手足と頭部が分離し、コクピットがある胸部からの脳波信号で分離した部位を自由に操る事が出来る。


 投げ縄の様な超兵器"ムレータルス"を持つ。


 投げると周囲1キロに及ぶ赤い光の結界()が展開されて、中に居るG・Sや宇宙船の操作は効かなくなる。


 そこから更にアウズンから出された命令信号で、G・Sなら5機限定で操り人形の様にして操作を奪うことが出来る。


【メリー】 17歳 女


 超機体アルバトンのパイロット、総合支援担当


 天才的な操縦技術を持ち、若くして春日十士に選ばれたが本人は一切やる気が無く、戦いは地位とお金の為にと割り切っている。


 低血圧で眠る事と動物の動画(主にワニやサメの捕食シーン)を見る事が趣味。


 ・超機体アルバトン


 アレオーンと同様のステルス機能を持ち、機体に超兵器"羊の予知夢(ペコラオニロ)"が内臓されている。


 羊の予知夢(ペコラオニロ)


 敵パイロット(一人限定)の脳波を解析、過去の戦闘での記憶野を読み込んで予測演算を行い、敵の"5秒後の動き"を予知するシステムだ。


【エボニー】 84歳 女


 超機体ミュースのパイロット、G・S担当司令


 幼少期に受けた春日の適性検査において、G・Sパイロットとして類稀(たぐいまれ)な才能を見出され、わずか12歳で春日に任命される。


 その力は実戦でも発揮され、瞬く間に100を超える撃墜数を出す。


 彼女の名が世界に知れ渡ったのは、現在から60年前に起きた"カラモス攻防戦"


 現在は中立国として管理されているカラモスだが、元々帝国が惑星同盟領へと進行する為に造られた中継基地である。


 カラモスの建造を進める帝国を察知した惑星軍は大隊を何度も差し向け、建造を阻もうとしたがエボニーの単騎駆けによって壊滅された。


 三年にも及ぶ攻防で惑星軍の戦艦、G・S合わせて三千機以上が撃墜、及び行動不能にされる。


 この頃に、敵機と敵パイロットを繋ぐ"疑似神経回路"が見える"電子の福音"が覚醒する。


 何者も止められず、優雅に踊る様にG・Sを屠る姿は惑星軍に恐怖を与え、惑星軍からは畏怖と帝国主義への皮肉を込めた女王(クイーン)の異名で呼ばれた。


 その後も各地の決戦場で"賢人会"の予想を超える一方的な戦いを行い、皇帝はエボニーを戦場に送らず、後衛に付かせたり新兵春日の養成にまわす様になると、エボニーもやる気を失くしてゲームばかりする日々になった。


 若き日のナバイを軽くあしらっているが、彼の才能と戦闘に対する情熱は認めていて、半分指導する感じで何度か手合わせをしているが、そのせいでナバイは互角にやり合えてると勘違いしてしまっている。


 この世界に置いて、歴代でも最強のG・Sパイロット


 ・超機体ミュース


 余計な装甲を外した超高速一撃離脱型G・S


 超兵器、載力(さいりき)小太刀と脳波コントロールで動く独立複椀、阿修羅を持つ



 ・その他


【ブランチ】83歳(死亡時) 男


 三年前まで春日を仕切る役目と皇帝護衛の任に付いていた。


 大爺様と呼ばれており、エボニーからも一目置かれている。


 あらゆる近接戦や武器の扱いに長けていたが、G・Sの操作だけはからっきし、春日の伝統を重んじて同じ陸戦担当の春日に対して厳しく指導していた。


 最期は病死と伝えられているが実は皇帝の様子が変わった事を察知して、皇帝の正体と裏で操る者を調べていたが、ダキニに気づかれ謀殺(毒殺)された。


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