第五話
少々、読みづらいとリア友から言われ、行間を開けてみました。読みづらいなどあれば教えてください。
街の中に入ると意外と活気があった。街を散策しながらいろいろな人に話を聞きながら冒険者ギルドへとむかう。
中央に広場がありそこから4つに区画が別れている。それぞれの一番近い建物がギルドになっているようだ。
最初は冒険者ギルドへと入った。そして、受付に並び自分の番になった。
「本日はどのような御用でしょうか?」
「えーっと、冒険者ギルドに加入したくて来ました」
「ハーフエルフの方ですよね?」
「はい。何か問題がありますでしょうか?」
「いいえ、大丈夫です。ただちょっと珍しかったので。登録料は銀貨5枚になります。よろしいでしょうか?」
「はい。大丈夫です」
そう言って銀貨5枚を支払った。
「それではこちらに必要事項を記入してください。文字は書けますか?代筆いたしましょうか?」
「大丈夫です。自分で書けます」
そう言って必要事項を書いていく。
「はい、確かに受け取りました。それではギルドカードをお渡しいたしますので、少々お待ちください。それから、これが冒険者ギルドのルールブックになっていますので読んでおいてください。本は汚さないように使ってください。読み終わりましたらご返却お願いします。ご購入の場合は金貨20枚になります」
「わかりました。とりあえず、読みます」
「では、あちらの奥の方に図書室がありますのでそちらでお読みください」
「ありがとうございます」
お礼を言うと、図書館に歩いていこうとする。
「ああ、ちょっと待ってください!まだカードをお渡ししていません!」
「ああ、そうですよね。早とちりしました」
「はい。それではこれがカードになります。身分証もなりますのでなくさないよう気をつけてください」
「ありがとうございました」
今度こそ図書室に向かう。っと、その前にカードの内容を確認しよう。
「冒険者ギルドカード」
「名前:ヴィルヘルム・シュッツ
職業:サモナー
種族:ハーフエルフ
冒険者ランク:E-」
となっていた。そして、図書館へ入り、目的の本を読み始めた。どうやらランクは15段階に別れているらしい。E-から始まり、E、E+、D-、D、D+、C-、C、C+、B-、B、B+、A-、A、A+、となっている。ただし、例外としてA++、A+++まで一応存在している。半ば伝説になるような人たちがなるらしい。A++はどこのギルドにも数名居るが、A+++というのはなかなか居ないらしい。一応それ相応の実績と力が必要になってくるが。これはどこのギルドでも同じらしい。というよりも、この本は冒険者ギルドに限らず、生産ギルド、商業ギルド、傭兵ギルド、芸能ギルド全て共通の本らしい。ちなみに、ギルドの罰則は厳しく、ギルドでのテンプレはどうも期待できそうにない。その他にも、細々したことは書いてあり、各ギルドそれぞれの規則も書いてあった。
「とりあえず、一通りはわかった。一応戦争にも縁がありそうだから、傭兵ギルドにも入ろう。あとは生産ギルドと芸能ギルドも入りたい」
というわけで作ってきました。傭兵ギルド、生産ギルド、芸能ギルドのギルドカードはほぼすべて同じ。生産ギルドと芸能ギルドは備考に生産Lv1と芸能Lv1が記載された。これは生産スキルなら生産系すべてを網羅しないと発言しないスキルだそうでとても貴重なんだとか。もちろん芸能スキルも同様らしい。これを持ってるとギルドでは神様扱いされるらしい……というかされてきた。両方のギルドでいきなりランクをあげようかとか言われたけど断った。というか、本来のレベルじゃなく、偽装したレベルだからなおさらそういうずるをするのは憚られる。ちなみに、傭兵ギルドは冒険者ギルド同様登録して終わった。が、傭兵ギルドの場合、基本ソロは居ないらしい。どこかのクランに入らないといけないらしい。クランとはグループみたいなものだ。が、探してみますと言ってそのまま出てきた。今の段階でクランに入るのは面倒なだけだし。
ギルドが一同に集まっているおかげで首尾よくギルドカードが入手できた。
「さてと、門番さんのところに持っていこうかな」
そして、今度は街並みをいろいろ観察しながら門へと向かう。
「あの~、ギルドカード作ってきたので身分証の発行お願いします」
そう言うと奥からものすごい音が聞こえてきた。そして、目の前の扉が勢いよく開枯れるとそこには肉塊がいた。
「貴様!良くも私に恥をかかせてくれたな!誰が貴様なんぞに身分証を渡すものか!」
肉塊の後ろではさっきの兵士さんが額に手を当て、空を仰ぎ見た。そこで気がついた。3日間あるんだから、こいつがいないときに来いということだったのだろう。せっかくの好意を無駄にしてしまった。
「とりあえず、なんでだめなのか教えていただけませんか?」
「そんなの決まっておろう!私に恥をかかせてくれたからだ!それにドラゴンの素材は貴重なのだ!それがあれば伯爵、いや侯爵になるのも夢ではないぞ!だから、早くドラゴンを渡せ!」
「はぁ、もういいや。この豚の話を聞いていると疲れる。それじゃ、身分証はいりません。別な街に行くことにします。それではさようなら」
そう言って立ち去ろうとすると肉塊が動揺し始めた。
「い、いや、ちょっと待て。うむ、良いだろう。身分証を発行してやろう」
「いえ、いりませんが?」
「いや、なに。私の領地の住民が所持しているドラゴンを陛下に献上すれば良いだけの話だ!だから、貴様をこの街の住人として迎え入れようぞ!」
「ですからいりません。身分証はいりません」
「な、なんだと!貴様一体何が望みだ!私がこれほどまでに譲歩しているというのに!無礼ではないか!」
いや、譲歩って何だよ(笑)
なるほど、ここまで腐ったやつがいると確かに神様もなんとかしてほしいと思うわな。
「いいえ、あのドラゴンは私の召喚獣なのであなたにはあげないですし、この国の王にも渡すつもりはありません。それだけですか?それでは失礼します」
後ろからギャーギャー騒ぐ声が聞こえるけど無視して外へ出ようとする。
「貴様待てと言っているだろ!この街を出るなら金貨500枚は支払ってもらうぞ!本当ならドラゴンを献上するはずだったのだ!その損害分は払ってもらわないと割に合わないではないか!」
どこまでこいつはお花畑なのだろうか?
「あの、兵士さん。この街出るのにお金取られるの?商人でもないのに?」
すると肉塊をチラチラ見ながら小さな声で答えてくれた。
「えっと、一応必要です。金貨1枚が本来の値段ですが」
本当に金にがめつい領主だ。肉塊になるのもうなずける。
「わかった。ほい金貨一枚ね」
そう言って肉塊のそばにいた兵士に金貨を投げる。
「じゃ、支払い義務も済ませたし、今度こそさよなら~」
さろうとしたら再度肉塊に止められた。
「貴様!このような狼藉を働いて生きて返すと思っているのか!」
「じゃあ、逆に聞きますけど、俺のドラゴンにあんた勝てるの?」
「当たり前だ!私はこの街の領主であるぞ!」
「というか聞きたいのだが、領主がなぜ兵隊やってるの?」
「ちっ、この国の数代前のバカ国王が貴族は必ず兵士を経験しないといけないとお触れを出したためだ……全く忌々しい」
(なるほど、まともな人も一応は居るのか。多分ロイヤルファミリーはまともなのが多くて周りが足を引っ張ってるということなのかな?)
「あっ、そうだ。兵士さん。最後に聞きたいことが。この街の名前、なんていうんです?」
兵士は苦笑いしながら答えてくれた。
「セリュの街ですよ」
「そうですか、ありがとうございます。それでは今度こそ失礼しますね」
「サモン:ハイエンシェントドラゴン」
そして、サイズが小さくなっているドラゴンに騎乗する。
「おい!貴様どこへ行く!勝手に出ていくことは許さんぞ!降りてこい!誰か、あのドラゴンを退治しろ!私が王都へ持っていくのだ!」
肉塊が何かを喚いているが気にせず旅立った。
「結局、宿の場所教えてもらったけど行かないでしまったな。まぁ、あれはしょうがないか……次の街に向かうか……嫌な予感がするけど」
お読みいただきありがとうございます。
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