第十一話
王城で歌ってから更に一ヶ月。レジェンダリーサモナーのレベルも上がり、フェンリルを召喚できるようになった。現在サモナーのレベルが96だから、100に上がったらもう一体召喚獣が増えるのだろう。あの後神様から魔法のレベルを上げろと催促があったため、魔法使いもレベルをあげた。とはいえ、かなり苦労した。課金アイテムをガンガン使った。MP全回復薬と能力上昇アイテム(STRが上がり、INTが下がるアイテム)で、レベル上げをした。そして、召喚獣たちも結構レベルが上った。やはり、召喚獣たちは桁外れだ。新たに仲間になったフェンリルはまだ、そこまで強くは無いが、一部分を取れば俺より強い。ちなみに神様が吸血吸血うるさかったのだが、ふとしたきっかけ、お姫様が指先を切ってしまい、慌てて、俺が口に含んだ瞬間、吸血衝動はなかったが、とてつもなく美味しい飲み物を飲んでいる。そんな感覚に陥った。その後自分の神様のおすすめどおり、召喚獣の血を全員分飲んだ。美味であった。その他にも、いろんな種類を少しずつ飲むのが効率がいいとのことで、魔物を倒しては、少し血を頂いてと繰り返していった。血にもいろいろな味があり、美味しいのからまずいものまで。でも、飲んだことのない種類の血を飲むとステータスが上がっていった。
そして、現在のステータスはこんな感じだ。
「ステータス」
名前:wilhelm schutz
性別:男性
年齢:27
種族:ダンピール【ハイエルフ】
種族レベル:687(68)
騎乗獣:ハイエンシェントドラゴン
所属ギルド:なし
ジョブ(隠蔽値、第二ジョブ以降は表示されない)
第一ジョブ:レベル96 :レジェンダリーサモナー(サモナー)
第二ジョブ:レベル56 :魔法使い
第三ジョブ:レベル100:勇者
第四ジョブ:レベル100:武神
第五ジョブ:レベル100:大賢者
第六ジョブ:レベル100:創造神
第七ジョブ:レベル100:破壊神
第八ジョブ:レベル100:魔王
第九ジョブ:レベル100:教皇
第十ジョブ:レベル100:守護神
召喚獣(隠蔽時表示されない)
(ハイエンシェントドラゴン(古竜王))(フェニックス)(精霊王)(アルティメットスライム)(漆黒龍騎士(黒龍))(純白龍騎士(白龍))(フェンリル)
基礎ステータス
HP:687,000
MP:687,000
STR:6,870
INT:6,870
VIT:6,870
DEX:6,870
LUK:6,870
総合ステータス(隠蔽値)
HP:3,378,570(3,378)
MP:5,828,130(5,828)
攻撃力: 437,909(437)
魔力: 669,669(669)
物理防御: 463,649(463)
魔術防御: 583,529(583)
器用値: 418,309(418)
敏捷力: 428,109(428)
幸運値: 406,509(406)
装備品(隠蔽時表示なし)
神器:精霊王の魔杖刀
神器:アキレスの短剣
神器:イチイバルの弓
神器:神龍の鎧シリーズ
神器:大賢者の指輪
神器:魔法の指輪
神器:不死の指輪
神器:幸運シリーズ(ネックレス、ブレスレット、指輪×2)
神器:生産向上の指輪
神器:創造神の指輪
スキル(一部を除き隠蔽時表示されない)
魔術系統
全属性魔術Lv10
精霊魔術Lv10
古代魔術Lv10
魔法Lv5
戦闘系統
武技Lv10(Lv2):(剣術、短剣術、大剣術、刀術、居合術、槍術、弓術、投擲術、棍術、斧術、鉈術、射撃)
状態異常攻撃Lv10
超再生Lv2
HP自動回復Lv10
MP自動回復Lv10
索敵Lv10
隠密Lv10
非戦闘スキル
芸術Lv10(歌唱、楽器、絵画、彫刻統合)(Lv1)
創造Lv10
生産Lv10(鍛冶、革細工、鉄細工、薬剤、錬金術統合)(Lv1)
固有スキル
魔眼(麻痺、睡眠、恐慌、狂乱、混乱、魅了、猛毒、毒、即死)
精霊眼(精霊視、千里眼)
膨大魔力Ver.ハイエルフダンピール(魔力:100,000、魔術防御100,000、MP1,000,000)
吸血(血を吸うことにより能力値が向上する)
異世界人(異世界言語(文字も含む)無限アイテムイベントリ(採掘、採取、解体統合)、鑑識、隠蔽、各種ショップ
加護
創造神の加護
と、まぁ、ぶっ壊れてますわ。ちなみに、遊び半分で銃を撃ちまくってたら、射撃がいつの間にか武技に統合され、一気にレベル10まで上がってた……。ちなみに、召喚獣たちはもっとぶっ壊れている……紹介は省くが。
とにかく、そんな生活をしながら結婚式が後一ヶ月後に迫ってきた。俺はなにかやること無いの?と聞いてみたら、そのままごゆっくりお好きなようにお過ごしくださいとリリアに言われてしまった。
呼び方については夫婦になるのにいつまでも姫と呼ぶわけにはいかないとのことで、名前で呼んでいる。もちろん公の場ではリリア姫と呼ぶけど。そして、一番の問題は俺自身が貴族じゃないことだ。
結論を先にいうと、国を作ることになった。地球で言うところのヴァチカンに近いかたちを取ることになる。王都の一部を外国とし、俺の国を作った。特に何があるわけでもなく、言ってみれば俺の居住スペースだ。そこの国の主として王国が認め、そこへ嫁がせるという暴挙に出た。幸い文句をいいそうな貴族は先ごろ一掃されたので、問題は起きなかった。それどころか、街中が祝福モードになっている。
というわけで俺にはやることが無いから課金アイテムを大量に使いながら経験値稼ぎをして、召喚獣のレベルをあげて、夕方夜になると芸能ギルドの依頼で歌を歌いに行くという生活が続いた。
もちろん、最後の膿は出した。王様に伝えた後、ちゃんと粛清されたようだ。これで心置きなく次の国に行ける。まぁ、結婚式が終わってからだが。
そして、更に一ヶ月が経ち、結婚式の日となった。
雲ひとつ無い青空……実際には雲を魔法で吹き飛ばしたのだが……。そんな実に良い結婚日和となり、王都が湧いた。
日本と違い、創造神に夫婦の誓いを立て、指輪を男性から女性へ渡して終了となる。文字にすると、大したことが無いように感じるが、実際は大変だ。まさしくヨーロッパの教会のような雰囲気の場所で挙式を行う。この世界の宗教は地球同様多種多様にあり、一番は光の神を崇める光聖教とのことだ。この国でも国教とまでは行かなくとも、一番の宗教だったが、裏でいろいろとやっていたらしく、腐敗貴族とともに姿を消した。なので、現在一番強いのは創造神を崇める創造教である。今回はそれに則って挙式を行う。
蛇足だが光聖教は影で(金光教)と呼ばれていて、お金があれば幸せになれるとされている。光の神様はお金が欲しいらしい。
閑話休題
最初に国中をパレードであるき回り(神輿の上に乗ったまま練り歩く)、その後教会へ行き、挙式を行う。その後、再度外へ出て、パレードを行い終了するのだが、王家の人間が結婚する場合、そこから三日間は祝日らしく、街中上を下への大騒ぎである。
こうして、無事結婚式が終わった。
ちなみに、初夜はない。無いと言ったら無い。というか流石に手を出せない。こちらの法律がどうか知らんが、俺はロリコン……だけど、節操というものを持ち合わせているので、手は出していない。
「あの、不束者ですがよろしくお願いいたしますね?」
「それはもっと年を重ねてからです」
「それは構いませんが、不能の烙印を押されますわよ?」
「は?」
「結婚して、子供がいつまで経っても産まれないということはそういうことだと貴族の間では噂になります」
「いや、ちょっと待て。なんか俺、はめられてない?」
「さあ?私は今とても幸せですよ?」
そう言って、リリアはにっこりと笑った。
まぁ、この異世界に来て、良かったと思えることはあったな……これからいろいろ大変だろうけど……まぁ、なんとかなるだろう。
「ところで、子作りは?」
「だめです。一緒に寝てあげますから、それだけは勘弁してください」
「むぅ~」
なんとか、なるのかな?
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