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虐待の話や、腐った表現が苦手な方はバックバック!

「あー、あー、うーん、声が幼児すぎる」


 ぽっちゃりだった前世とは違い幼児体型で動かしにくい両手両足を組み、ベッドの上で考える人のポーズをとる。 


 どうも、腐女子である。

 名前はアレク、バリッバリの超絶イケメンになるであろう顔面を持つ現在五歳児だ。


 この姿になって五年、色々な事があった。 

 貴族の三男に生まれた私は、顔は超絶美少女だが性格は全く可愛くないメイドさんに育てられ、基本家族には無視されてきた。


 父、母たちはムチムチぽっちゃりのバージョンアップを果たした感じの、まあ簡単に言えばデブである。多分税金とかで贅を喰らってるタイプの悪い貴族だ。早く出荷されろ。

 まあ、両親は基本アレクに興味がなく、あちらの視界に入らなければ特に何を言ってくるでもないので、気にする必要のない存在ではある。

 私の両親は、あっちの両親であって、アレクの両親はただ産んでもらった人、と言う認識が強いのも、その為だろう。


 両親は良いのだ、両親は。


 問題は兄たちである。

 兄たちはなんとスラッとした、父親と同じ銀髪蒼眼を持つイケメンである。外見はかっこいいのだ、性格は最悪に近いけど。


 一番上の兄は眼鏡をかけた一見大人しめのイケメン。

 筋肉はそれなりにあり、しかし誇張されてもいない所謂細マッチョだ。

 仕事着であるローブみたいなゆったりとした服からは感じ取れない筋肉が、普段着だと少し感じ取れる様になる。整理された肉体は、正直とても美味しそうです。性の対象とかにはならないけど。

 そして父親譲りの蒼眼、その目は――私に向けるときは――いつも冷ややかで、存在丸ごと無かったかのようにしてくる。それが、アレクにはとても恐ろしいものに感じてしまう。

 というか、流し目クールで腹の中はどす黒く……学園BL界の王道、腹黒生徒会副会長みたいだな。抱きたい男No.1の称号を掲げていそう。腰回りは確かにエロティックではある。性の対象とかにはならないけどな!

 なんと、国で一番の魔法使いらしい。性悪メイドさんが自慢していた。話したことも殆どないだろうに自慢とは……?

 でも性格悪い魔法使いかぁ……、弄ばれそうですなぁ。謁見の間っていうの? 玉座でシッポリがっちり王様に掘られろよ。王様の魔法で女にしてもらえ。


 銀髪の二番目の兄は活発で少しやんちゃなイケメン。

 剣を振るためか筋肉はそれなりについており、一番上の兄と比べると、身長も筋肉も大きい。あと力も強い。

 学園BLもので表すと不良ワンコ同級生とかやってそう。個人的には銀髪じゃなくて、赤髪とか暖色系の髪色が似合いそうなんだよなぁ。剣士なんだって! 自慢されたよ! 性格悪い剣士はオークに抱かれてゴブリンに去勢してもらえ。


 これが兄達の外見である。王様×魔法使いとか、オーク×剣士とか……、想像するだけで逆CP派の私はビックリしてしまう。私の体はBL王道CPに馴れていないのだ。検索したら沢山お話が出てきそうですね! 羨ましくなんてないんだからね!

 それに、お兄ちゃんがお姉ちゃんになってもこの恨みは少ししか癒えないからな。


 そう、私は兄達に虐められている。性的な虐めではなく肉体的、精神的な虐めの両方を受けている。

 王道転生もののお約束の様に魔法の的にされたり、やっと立てたぐらいの頃から「俺がお前を鍛えてやる」とか言われて剣を叩きつけられたり、母が執事といけない事をしている所に放り出されたり、父が幼い男の子に縛られているのを写真に撮って持ってきたり……。

 ああ、ダメだ。涙が溢れてくる。もう今日は何も考えたくない……。自分の父親がドMだったことが、結構な衝撃だった。あと単純に気持ち悪かった。私はまだ未成年だぞ。


 はぁ……本当、どうしてこうなったのだろう。


今話後書

女騎士はオークの巣へ……。そこにいたものとは!!!!

次回に続く!!!!


何故虐待されているのかはまた次の話で……。

基本的に王道転生ものっぽく進めたいと思っています。非王道なのはカップリングだけでいいんです。

01/14 少し加筆しました。王様×魔法使い、騎士×王様は王道CPだと思ってます。

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