アイドルの1日 後編
師走で忙しくすいません。まだ、見直ししてないので誤字脱字などあるかもしれません。改めて楷書します。
ユルデリアの入り口には、街へ入るための検問待ちの人の列が出来ていた。
アリサは先を急いでいたが問題を起こす訳にはいかないので、仕方なくその列へと並んで順番を待つことにした。
しかし、いくら時間が過ぎても一考に列が進む様子がなく苛立ちを覚え初め、前に並ぶ商人らしき人物に話し掛けてみた。
「なかなか進む様子がないですね」
疲れた様子のその男は、半ば諦めた表情で答えた。
「仕方ねぇよ、姉ちゃん。盗賊団が街を狙っているってんで、街への入場が厳しくなってんだ。当分街には入れねえぞ」
それを聞いてアリサは列から直ぐに離れ、門に近づき物陰を探した。アリサは物陰から魔法を使い街の中まで忍び込もうと考えたのだ。…緊急事態だからいいよね、と自分に言い聞かせ。
アリサが門に近付いた時、アリサに寄る兵士の姿があり不味いと距離を取ろうとしたが、行動に移る前に呼び止められてしまう。
「そこの女、何を彷徨いている。ちょっとこっちへ来い」
アリサは渋々、兵士の呼び止めに応え近付いた。すると、兵士は「あっ」と声を挙げ。
「あなたは以前来られたセトス様のお知り合いの方ですね」
突然の言葉にアリサは兵士の顔をよく見ると、最初にこの街へ来たときに呼び止め、騎士セトスに諭された兵士だと気付いた。
アリサはこれ幸いと、兵士に話しに乗る。
「はい、私はセトス様の知り合いで至急お伝えしたいことが有ったのですが、検問の為に足留めを強いられてしまい、困っていたのです」
それを聞いた兵士は急ぎ詰所へ戻り再び現れると、もう1人兵士を伴って戻って来た。もう1人の兵士は最初の兵士より若干整った鎧を纏っており、アリサの前に立つと口を開いた。
「事情はこの者より聞いております。セトス様へは伝令の兵を送りましたので、このまま城へと向かわれれば、セトス様にお会い出来ると思います」
そう言われ検問を待つ人達を尻目に、アリサは街へと通されたのだった。
街へと入ったアリサは、まずセトスと連絡を取る為に城へと向かう。
城へと近付くにつれ、アリサの目にも城の慌ただしさが伝わってくる。城門を兵士や城の者が頻繁に出入りを繰り返しており、軍馬や馬車なども出入りをしている。
アリサは邪魔にならないように城へと近付き、門番をしている兵士に声を掛け、セトスへとの取り次ぎを願い出た。すると兵士の1人が直ぐに城の中へと消え、暫くするとセトス本人が先程の兵士と共に現れる。
少し疲れた顔をしたセトスは、アリサとの再開に笑顔で応えた。
「お久し振りですアリサさん。シャーマンにはお会い出来ましたか」
「はい、お陰様で。それより城の様子が物々しいようですが、何かありましたか?」
「はい、ここ数日、色々ありまして。詳しく説明しますので城の中へどうぞ」
そう言われ、アリサはセトスに連れられ城の応接間へと通されるのであった。
応接間のソファーに座り、メイドが運んだお茶をひとくち飲みセトスの話を聞いた。
セトスの話はこうだ。町外れの森に盗賊団が陣地を敷いて城下町へと攻め入ろうとしているようで、盗賊団を壊滅させるため軍を組織しているそうだ。
そして最近、王の容態が日に日に悪くなり、国の指揮が取れなくなってしまっている。
盗賊団の情報は、以前盗賊団から街の危機を知らせ救ってくれた人物から入手したようで、今その人物は王に気に入られ、城の相談役として滞在してもらっているそうだ。
丁度、セトスとの話が一段落したタイミングで、ノックもなく応接間の扉が開き、1人の女性が入ってきた。
その女性は細身の体だがしっかりと筋肉が程よく付いているのが、服の上からでも伺える。顔立ちは美しくあるが少し妖艶で、キツい顔である。よく、想像画等に描かれるクレオパトラの様だった。
その女性はアリサを嗜める様に見ると、セトスに向かい話し掛けてきた。
「セトス殿、この忙しい時に見知らぬ女性との密談とは、あまり宜しくないですね」
セトスはアリサに「例の相談役の女性です」と耳打ちしたあと、毅然とした態度で応えた。
「これはデビス殿、異なことを言われる。こちらのアリサ殿はマリエス様の危機を救ってくれた命の恩人で、今はマリエス様の御友人でもあらせられます。この度の街の危機を聞き付け、お出で下さったのだ」
デビスはアリサの顔を覗き込み、一瞬驚きの顔をしたように見えたが、今は感情のない顔付きでアリサを見つめる。
「ふぅ~ん、そうなのね。まっいいわ、それよりセトス殿、明後日の出陣の準備は整ってますか」
「準備は明日には完了するが、王があの様な容態では出陣は見合わせる他ありません」
デビスはセトスに近付くと、セトスの下顎を自分の指先で軽く撫でる様に触り、顔を近付けた。
「あら、私は王があの様な容態になる前、全てを任せると王より仰せつかっておりますのよ。その私が出陣する事を提案しているのだから、それに従って貰わなければ困ります。その様な娘に構ってないで、宜しく頼みますよ」
デビスは体を翻し、応接間から去って行く。デビスが部屋の扉に差し掛かると同時にマリエス姫とすれ違い、軽く会釈をして出て行った。
マリエスはデビスを冷たい目で見送ると、アリサに駆け寄り、アリサが礼を取ろうとする間も与えずアリサに抱き付き帰還を喜んだ。
「アリサ、よく戻ってくれました。私は嬉しいですよ」
「マリエス様の手厚い待遇、感謝致します」
「固いわよアリサ。それより、デビスと何か話していたの?私はあの女、嫌いです。それに何か怪しいんです」
アリサはマリエスとの抱擁から解放されると、そのまま横座りでマリエスとソファーに座り話始めた。
「何か怪しいと申されましたが、何か気になる事でも御座いましたか」
マリエスは少し戸惑った様な表情をしてから言葉を続けた。
「だって、お父様の容態が悪くなってきたのもあの人が来てからなんです。それに夜な夜な城内を彷徨いているようですし。第一あの女の顔、絶対悪人顔ですよ」
‥最後の1節はさておき、王様の容態と城内を嗅ぎ回っているのは気になる。それにデビスと言う女、どこかで会った事がある気がするのは自分の思い過ごしだろうか…などとアリサは考えを巡らせていた。
アリサはその夜、城の客間へと通され休むこととなった。しかし気にかかる事が多く、眠れないアリサは部屋から抜け出し城の奥へと足を運ぶのだった。
城の中は夜中だと言うのに、多少の物々しさがある。明日には盗賊団壊滅の為に軍が派遣されるのだから当然ではあった。
魔法で身を隠し慎重に城を歩き回っていると豪華で大きな扉の前に辿り着く。多分、王の部屋だろうと推測出来るのだが、入り口には人影がない。仮にも王の部屋の入り口に見張りの兵が居ないのは不可解である。
アリサはそっと扉を開き中へとお邪魔した。
部屋に入って最初に見たのは、扉の内側で倒れている2人の兵士の姿。息はあるようなので、魔法で眠らされていると思われ今は先へと進む。
部屋は豪華な執務室と成っており、正面に大きな机と椅子、手前にはソファーとテーブルが並んでいる。そして左奥には扉が更に有り、寝室へと繋がっていることが推測出来た。
そっとアリサは扉を開き中の様子を伺うと、そこにはベッドに眠る王と見られる人物の横で左手に怪しげな杖、右手に怪しげな粉の入る袋を持ち、王の上に粉を振り撒いているデビスの姿があった。
アリサは勢いよく扉を開くとデビスを指差し叫ぶ。
「あなた、そこで何をしているのっ!」
突然のアリサの乱入にデビスは一瞬驚いたが、すぐに落ち着きを取り戻し妖しく笑う。
「やはりあなたが現れるのねアリサ。いえ、リサと呼んだ方がいいかしら」
アリサは驚きで目を丸くするが、すぐに落ち着きを取り戻す。
「なるほどね、あなたも日本人だったのね。となると、あなたが盗賊団の女首領ってとこかしら」
デビスは楽しそうに笑い、アリサを見下すように眺める。
「正解。ついでに言うと王様の体力を削る呪いを掛けたのも私の仕業よ」
「あなたの悪行もこれで最後ね」
アリサがデビスに言葉を投げ掛けたが、デビスは不敵に微笑み。
「それはどうかしら」
そう言うと、突然大声で叫ぶ。
「誰か、誰か来て。曲者よ」
突然の行動にアリサはたじろいだが、逆に驚く。
「人を呼んで困るのはあなたでしょ?観念したって訳?」
「この際だから、いいこと教えてあげる。私がこの城に来た理由は2つよ。1つは王様を弱らせ街を混乱させて、城や街のお宝を頂く事。そしてもう1つが‥」
そこまで話していると後ろの扉が大きな音を立てて開くと、3人の兵士が部屋へと入って来た。
アリサは驚きを抑え、兵士に状況を説明しようとした時、アリサよりも先にデビスが口を開いた。
「そこの女が王を殺害しようとしている。すぐに捕らえよ」
流石にアリサも、それは無理があるだろうと聞き流していたが、兵士は達は「はっ」と返事をし、アリサに迫る。
「私は違います。手に毒を持っているデビスが犯人です」
と必死に抗議するが、兵士は聞く耳を持とうとしない。ふとデビスの手に握られる装飾のある杖が光るのを見たとき、アリサはまさか…とデビスを睨んだ。
「気付いたかい。そう、私の目的はこの杖さ。真実の杖って言って、私の言葉は聴くものに絶対の真実に聞こえるのさ」
迫る兵士にアリサは意を決し。
「今は捕まる訳にはいかない」
そう言って駆け出すと、アリサは窓へと飛び込み外の宙へと舞った。そして、姿を空へと掻き消すのだった。
その夜、アリサは城の犯罪者として追われることとなってしまった。
「何かの間違いよ。アリサがそんなことをする訳ないわ」
マリエスはテーブルを叩き、側に居るセトスに不満をぶつける。
「それは私も分かっておりますが、現場に居た何人もの兵士が真実であると言われては、何も抗議出来かねます」
「アリサはどこへ行ってしまったのでしょう…」
太陽が沈み暗闇が訪れ、そして空が白み始めた頃、城では軍馬や兵士が出陣の用意を整えていた。
「せいれーつ。太陽が昇り次第、出立する。各自準備を怠るな」
隊長と思われる騎士の掛け声に、兵の士気は上がった。
「姫、そろそろ私も行って参ります。留守の間、お気を付け下さいませ」
セトスの言葉にマリエスは静かに頷くだけだった。
セトス達の軍が早朝出発し太陽が頭上に昇った頃、それは起きた。
街のあちこちで煙が上がり、人々が逃げ惑う姿がお城の窓からも見えた。
マリエスは直ぐに城に残った軍に鎮圧の指示を下す。王が床に伏せている今、マリエスがしっかりしなくてはと気持ちを引き締めていた。
姫は寂しく静かになった城の中を歩く。そして、玉座の間に着いた時、全てを悟るのだった。
そこには玉座に足組をして座り、冷たい笑みを溢すデビスの姿があった。
「デビス、やはりあなたの仕業だったのね」
指を突き刺し、マリエスはデビスを糾弾する。
「あら、今さらそんな事を言われても遅いわよ。全ては計画通りに終了したわ」
デビスの言葉にマリエスは反発する。
「何を言うの、直ぐに人を呼びあなたを捕らえるだけよ」
マリエスの言葉にデビスは高笑いであしらう。
「残念だったわねお姫様。今、この城に居るのは私の盗賊団の部下だけよ。城下へ出た兵士達も、戻り次第片付けていくから安心してちょうだい。そうそう、出兵した軍が戻るのを期待しても無駄よ。彼らは罠に飛び込み、モンスターの餌食になっている頃だから」
マリエスは下唇を噛み締め、呆然と立ち尽くす事しか出来なかった。
暫くの時間が経ち、座り込むマリエスを尻目にデビスは立ち上がり声を掛ける。
「そろそろこの街ともおさらばね。滅びゆく国の姫として最後まで見届けてあげてちょうだい」
デビスがマリエスの側に差し掛かった時、事態は急変する。
玉座の間の外からいくつもの鎧音が響き、扉が開け放たれる。そこには街へ騒動の鎮圧へ向かった兵士達の姿があったのだ。
「なぜ兵士が戻って来ているの。城に居る私の部下達は何をしているんだい」
驚きたじろぐデビスの前に集まる兵士達の間から現れたのは、勿論アリサである。
「もぉ~苦労したわよ。隠れ忍び込んでいるあなたの部下を見付け出して退治していくのにはね」
その姿を見たマリエスは力を取り戻したかのように立ち上がった。
「アリサ、無事だったのね、よかった」
「マリエス様、時間が掛かってしまい申し訳ございません。デビス、あなたもこれまでのようね」
少しうつむき加減だったデビスは、アリサの言葉を聞いて肩を震わせる。そして…
「はーはっはっはっはっは。これで勝った気でいるのが可笑しくて堪らないよ。リサ。私の力、思い知らせてやるよ」
デビスは手に持つ杖を高々掲げ、叫んだ。
「全ての首謀者はアリサである。皆の者、アリサを捕らえ拘束せよ」
直ぐ様、アリサは周りに居た兵士に抑えられ拘束されてしまう。ここで抵抗して兵士を傷付けたとして、デビスにしか得はないとアリサは思ったのだ。
「デビス殿の協力に感謝します。兵士達よアリサを投獄し、城の秩序を保つのです」
マリエスの言葉にアリサは項垂れてしまった。
「しっしっし、リサ。抵抗してマリエス達を倒してみるかい」
デビスはアリサの姿を見下ろし嘲笑った。
その時、謁見の間に言葉が響き渡る。
「やれやれ、まだまだ勉強が足りない様だね。あんたは何を見ているんだい」
その場に居た全員が言葉のする方を向いた。その時、部屋の大きな窓が開け放たれ一陣のつむじ風が起こり、皆が一瞬目を伏せた後、窓は独りでに閉まりそこには1人の女性が姿を現す。
その姿を見たアリサは力なく呟く。
「ネルビス‥」
「さっアリサ、お前の力を見せるのだ。こやつらは精霊干渉によりコントロールされておる。自分だけ術に掛からない時点で気付けたはずじゃぞ」
アリサはネルビスの言葉を聞き、顔を上げ精気を取り戻した。
「私を無視して、何をごちゃごちゃ喋ってるんだい。いくら援軍が現れたところで、お前の運命は変わらないんだよ」
アリサは召喚する、自分の中での最大精霊を…
そして、精霊を通して言葉を伝える…
それは人には理解出来ぬ歌声の言語で…
次の瞬間、部屋全体が一緒光が弾けたような感覚に襲われ、姫と兵士は目眩の様な感覚に襲われ、そこから立ち直った素振りで意識を取り戻すと呆然としていた。
「アリサ、何があったの?確かデビスに裏切られ、そこにあなたが助けに来てくれたはずだったけど」
マリエスが正気に戻った言葉を聞き、アリサは少し涙ぐみながら頷いた。
「ちっ、どいつもこいつも、次から次へと私の邪魔ばかりしくさって。でもいいさ、この国の軍隊は大体壊滅しちまったんだから、どっかの国にでも襲わせてやるさ」
アリサとマリエスは怒りと哀しみの混ざった複雑な顔付きでデビスを睨んだのだが、ネルビスだけは不敵に微笑み、言葉を返す。
「おやおや、そうなにお前さんの思い通りに事が運ぶとは限らないよ」
「なんだと、ババァー」
ガジャガシャ
部屋へと息を切らせ駆け込んで来た騎士が叫ぶ。
「姫、ご無事でしたか」
その姿にマリエスは顔を綻ばせ喜んだ。
「セトス、無事だったのね」
「そっちも何とかなってるみたいだね、アリサ」
セトスの後ろには、懐かしい顔が並んでいた。
「シオン、間に合ったのね」
アリサの言葉に相槌を打って答えた。
「来る途中、大きな戦いの気配を感じたんで覗いてみたら、モンスターの大群に騎士達が苦戦しててな、紋章からユルデリアと分かったんで助けて連れて来てもらったって訳よ」
そんなやり取りを聞いたデビスは焦りの顔をする。
「そんな馬鹿な、あれだけのモンスターをたった4人加わっただけで撃退するなんて‥」
そして更に現れたのは、肩を借りながらも立派な正装に身を包んだマクシミリアン・ミューゼルXⅢの姿が。
「全て分かっておる、皆の者よく頑張ってくれた。デビス、お前ももうお仕舞いじゃな」
デビスは掌を少し上に上げる動作をしたあと。
「全く、ここまで全てをパァーにされるとは思って無かったわ。リサ、この借り何倍にもして返してやるから覚えときな」
そう言って、懐から綺麗な石を1つ取り出し呟くと、その場から姿を消すのであった。
「随分長く、思い出してたみたいだけど、もうそろそろ本編に戻るよ、いいかい」
「どう?私の事覚えていてくれたかしら」
リサは相手の顔を睨み付けた。
「デビス、まだそんな異世界の恨みを引きずっているなんて」
「あらやだ、私って執念深いのよね。あと、こっちではスミレって呼んでくれるかしら、一応本名だから覚えておいてね」
こんな状況でも、お茶らけた雰囲気のスミレに対しリサは憤りを覚えた。
「あなたは、そんな復讐の為に死者まで出すことをしてるの」
スミレはこんな状況でも、友達といるかのような軽い口調で話を続ける。
「そぉよ。ケジメはちゃんと着けろって、家の家訓なの。私んちヤクザだから、こんな物もすぐに手に入っちゃうの」
そう言って、手に持つUZIをクルクルと回す。
「さっ私ももう飽きて来ちゃったし、さっさと終わらせて帰ろうかな」
軽い口調で話すスミレにリサ半分呆れてきていた。
「あなたの事は良く分かったわ。何を言っても考えの変わらない人だって。これなら私も遠慮しなくて済みそう」
リサは肩から下げていたポシェットから試験管の様な筒を出し蓋を開け唱えた。
『ウォーターストリーム』
リサの前方から大量の水が発生し、渦を巻きながらスミレへと襲い掛かる。突然の出来事にスミレは水の渦へと呑み込まれ、水の渦はそのまま建物を破壊し、上空へと立ち昇り四散した。
それを見て志恩が駆け付けた時、リサは疲れはてその場に座り込んでいた。
「大丈夫だったか?」
志恩の言葉に、リサは志恩に抱き付き。
「うん、でもちょっと怖かった」
と、うっすら涙を浮かべていた。
その後、スミレの消息は分からず、警察でも行方を追った。
彼女は関東組組長の娘で、子供の頃から悪さをしていたが、異世界への転生事件に巻き込まれ戻った時には更に凶悪になっていて、親すらも手に持て余していたそうだ。
まだ、完全に事件が解決した訳ではないが、一先ず騒ぎは治まるだろう。
新たな敵の登場に、志恩は気を引き締める思いを募らせるのだった。
ちょっと終わりの部分急いだので、単決になってしまいましたが、次辺りで細くか手直しします。
次回もずっと続いていきますので、読んでくださる方、宜しくお願いします。




