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魔法猫の少女と課外授業。  作者: 記角 麒麟
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第11話 まだ決まってないんです!!

 火花達のエンジェルハーツを担当教官から貰って、さあ家路につこうとしたところに、後ろから七斗翠月の声が俺を呼んだ。


「かーれんっ!一緒に帰ろ?」


「七斗か、いいぞ。真理、家帰ってもエンジェルハーツ設定いじるなよ?火花は真理が余計なことをしないように見張っておいてくれ」


「はい、マイマスター」

「りょーかい、ご主人様ー」


「いいのか?」


 そんな俺たちのやり取りを見ていた七斗翠月が、申し訳なさそうに聞く。


「あぁ。火花、俺は夕飯の用意を買って帰るから。先に帰ってて」


「お気をつけて」


「じゃあご主人様、これを。私との連絡ツールです」


 真理はそう言って青と赤の半透明な長方形の結晶板をこちらに寄越す。


「片方は念のため七斗翠月様に渡しておきます。何かあれば連絡してください」


 わかった。そう言って俺はその結晶板を受けとる。


「いえいえ、校長の差し金ですから。それでは、お気をつけて」


「また親父かー!」































 それから数分後。


「そういえばさぁ、火蓮、朝練の時、何か聞きたいことがあったんじゃなかったっけ。それはもういいの?」


「ん、あぁ。そういえば。お前、朝練の時、そっちはフェイク、みたいなこといってたじゃん。あれ何?新種のアビリティか?」


 俺は今日の朝練の時に見た彼女の技について、買い物をしながら聞く。


 俺の知る限り、あんなものは無かったはずだ。


「ん?そうだよ、新種のアビリティ。この前、グリモア社が開発してね、試験として貰ったんだよ。あ、その材料もしかしてカレー?」


「そうだよ、簡単だし。それよりもさぁ、グリモア社ってそれ、お前の親父さん働いてるとこだよな?」


 グリモア社。世界に限られた個数しか設置を許されていない、エンジェルハーツのコードを作ったりまた、エンジェルハーツその物を作っている会社だ。


そのなかでもグリモア社は有名ブランドとして知られている。ただし、2番目に。


「その試作品?のコードって、なんて名前なんだ?」


「聞きたい?」


 七斗がもったいぶるように問いかける。


「早く言えよ」


「ハイハイ、火蓮はホントに短気なんだから」


「うるさいなぁ」


「僕はそういう火蓮のことが好きなんだよ?」


 そう小さく呟く七斗だったようだが、そんな彼女の言葉は彼には聞こえていなかったようで。


 彼女はなんだかなー、と思いながら、話を続ける。




















 そして火蓮は、驚愕の事実を知ることになる。


























「それはねぇ、なんとなんと、まだ決まってないんです!!」


「期待して損したよっ!」



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