第1話 魔法猫との出会い
初投稿です。
不定期更新です。
赤坂火蓮は耳元で鳴る目覚まし時計の音で目が覚めた。
そして、俺の上に白い少女がのっていた。
「!?」
何故?
火蓮は記憶を遡る。が、この娘の記憶は無く、頭が困絡まる。
「えーっと...とりあえず、おはようございます、ご主人様」
ご、ご主人様...って、もしかして俺のこと...なのか?
「あ、あぁ。おはよう」
「で、お前誰なの?ご主人様とか言ってたけど、俺、お前のこと全然知らないんだが」
火蓮はご主人様とか言ってきた白い不法侵入者な少女に聞く。
「私は猫です」
「は?」
「魔法猫」
「い、いやちょっと待てぇいっ!!」
そんな彼の突っ込みも虚しく、彼女は話を続ける。
「あなたのお父さんが働いている"通信教育型魔法学校"より、昨日の夜より参りました」
あの人、そんなところで働いてんのかよ。てか、通信教育型魔法学校って何だよ。
「ということは、お前は...失礼。貴女は先生、ということですか?」
火蓮は朝食の準備をしながら聞く。
「お前でいいです。むしろそっちの方が...でへへ...話がそれました。はい。私はあなたの先生です。ついでに泊まり込みの美少女猫です」
「泊まり込みって...」
自分で美少女とか言っているとか、猫なのか人なのかはっきりしないセリフより、なんか聞き捨てならないワードが聞こえてきて寒気を覚えていると、彼女は話を続けはじめる。
「それと、校長...あなたのお父さんから伝言です」
「親父校長だったのかよ!?」
「『家の権力は一時的に火蓮に預ける』とのことです」
「だから主人扱いだったのかよ!?」