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彼との出会い

教えて!

「あーやー!一緒に帰ろー!」

「ごめん!今日は練習したいんだ。また今度ね」

今は中学二年生の夏。

といってもまだ六月なんだけどね。

私は帰りの準備をして飛び出すように教室を出て上履きをはいた。

「すっ杉野さん!」

・・・またなの?

「まっ前から杉野さんのことがっ!」

「ごめんね!私今忙しいの!」

そういって私は逃げるように校門に向かって走りだした。

「杉野さーん待って・・・」

それ以上彼の声は聞こえなくなってしまった。

私はあんまり男子に興味はないのだが、男子は私に興味があるようだ。

今まで告白された数はざっと数えても二十数回になるだろう。

なぜなのだろうか?

周りの女子や男子の話を聞いてみると、私は可愛く、性格もいいらしい。

そんな条件の人なら私よりいい人はたくさんいると思うんだけどなー。


川原に着いたが、私は息が切れてしまいラッパを吹ける状態ではなかった。

「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ」

何とか息を整え、楽器をケースからだした。

マウスピースを取出し、楽器に取りつけて

いざ楽器を吹こうとしたとき、後ろの方から声が聞こえた。


この時、すでに、時間は、進んで、いたんだ・・・


「最初はマウスピースから練習したほうがいいんじゃない?」

私はびっくりして楽器を落としそうになりながら後ろを振り向いた。

そこには美男子が座っていた。誰がどうみても美男子だった。

あんまり男子に興味のない私もドキッとした。

「きみきみ、聞いてる?」

はっ!ついつい見とれてしまった。ここら辺の人ではないな。

「いっつもここで練習してるようだけど、そんな練習だとうまくはなれないよ」

なっ・・・・

初対面の人に向かって心にグサッと刺さる一言を・・・

「・・・ごめん。ショックだった・・・かな?」

私はコクリとうなずいた。

「僕の名前は藤中雅也フジナカマサヤ君は?」

「え、私は・・・」

そういって私は自己紹介をした。

何だか相手のペースに流されてるし、少し馴々しいのではないのだろうか・・・



「そっかー、綾ちゃんの学校の吹奏楽部は廃部になっちゃったのかー」

ひとしきり自己紹介を終えての雅也の感想だった。

「だから基礎練習とかなんも知らなかったんだね」

「うん」

つーか初対面男の子になんでこーもべらべらしゃべってるんだろう・・・

もしかして私、美男子に弱いのかな?


「ねぇ、聞いてる?」 「聞いてるよ」

全然聞いてなかった。早く楽器が吹きたかった。

「綾ちゃんはもちろん上手くなりたいよね?」

「そりゃあ・・・もちろん上手くなりたいけど誰も教えてくれる人はいないから・・・」

「じゃあ僕が教えてあげるよ」

・・・は?いきなり何なんだこの人は?

「そのトランペットちょっとかしてみてよ」

訳が分からぬまま私が持っていたトランペットをとっていき、マウスピースを口をつけ、曲を吹きだした。





・・・・・・うっますぎじゃん。

「久しぶりに吹いたけど、どうだった?」

「すっごいよ!今までこんなに上手い演奏聞いたことないよ!」

私は雅也のもとに駆け寄り

「私にトランペット教えて!」 雅也はびっくりしたようだったけど、すぐに、はにかむような顔をして

「これからよろしくね」

と言った。




彼との出会い 了

どうもーDOGOONです。
私の幼い文を読んでくれてどうもありがとうです!
綾ちゃんはですね私のなかではとっても可愛く、勉強もできて胸がCカップもある(爆)という設定になっています。
まぁ男が望む女の理想を形にしたような感じにしてみました。
でも、あんまり男には興味のないご様子。
せっかく男が言い寄ってくるのに軽くあしらってしまいます。
そんな綾ちゃんが恋に目覚める。
しかしその初恋は・・・
という話にするつもりです。
プロローグの後書きでも話したとおりそんなに長くする予定はないので、ぜひともお付き合いください。
ではっ!

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