シェイドとは
◆影や隙間を決して覗いてはならない。その向こうに怪物が潜んでいるのだから――
このコーナーでは、『同ドラ』におけるメインの敵である怪物『シェイド』について紹介する。
『シェイド』とは、有史以前よりいたとされている怪物どもの総称である。彼らはどこにでもある影と隙間――その向こうにある異次元空間より現れる。怒りや憎しみ、悲しみなどの人々の負の感情を好み、ときには本能の赴くままに殺戮する。外見は動植物に似たものから非生物的な姿をしたものなど多種多様。
いずれも残忍な性格のものばかりだが――例外も少なくはなく、たとえばアルビノドラグーンのように無益な殺生を好まず人間を好んでいるものもいる。
また、戦闘能力・知能ともに通常のものを遥かに凌ぎ、人間に擬態する能力を持つ上位クラスもいる。そういったものは人間界に潜伏し、中には独自の社会体制を築いて組織で行動しているものもいるようだ。――なお、人語を話せるものは少なく個体差もあるが下位クラスも知能は高い。
◆異次元空間の先にはなにがあるのか
シェイドたちが人間界を襲う際に通路として使う異次元空間だが、その最果てには『ネザーワールド』と呼ばれる異世界が広がっている。
太陽の光に照らされた人間界と違い、そのネザーワールドはどこまでも荒れ果てた大地が広がり、暗くねじれているという。
◆なぜ紫色の血を流すのか
地球上に生息する生命体の大半は赤い血を流す。しかし、シェイドの体内には冷たい紫色の血が流れている。このため、シェイドが人間の姿に化けている際は血の色で判別が可能。こればかりはシェイド側も対策のしようがない。
ゆえに、人間社会へ潜伏する際はなるべく血を流さないようにふるまい、工作を行う必要がある。
◆彼らはなぜ殺戮を行うのか
有史以前より存在していたため、彼らは自分たちこそが地球の支配者にふさわしいと常々考えていた。
やがて人間たちが生まれると、人間は人外の者であり常人をはるかに逸した力を持つ彼らを恐れるようになり、ネザーワールドへと追放。
暗くねじれた冷たい闇の世界での暮らしを余儀なくされた彼らは何千年以上もの間人間を憎み続けた。
シェイドが人間を襲って殺す理由は、単なる嗜虐や快楽・愉悦によるものと、「下等生物は何人殺してもかまわない」と見下しているものもあるが、上述の理由から人間への恨みを晴らすことも含まれているのだ。