給仕に慣れてきたシスター
ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。
「では、頼む」
「はい」
今日は事前にギルドマスターから頼まれていまして、冒険者ギルドで給仕をします。
「以前、話をしていた事だが、ようやく給仕服を用意できてな。それに着替えて給仕してほしい」
「わかりました」
奥で確認すると、茶色いロングスカートと白い生地の胸元というお馴染みの給仕服があり、着替えます。
ふむ、少し胸元が窮屈ですが問題になるほどではありませんね。
気になってくるようであれば持ち帰ってアーノルドに調整してもらいましょう。
「今日も頼むぜ、ティファレトちゃん」
「はい」
料理長と挨拶を交わし、お仕事開始です。
「おっ、遂に給仕服が出来たのか!あ、俺はヒマワリパンね」
「俺は豆スープ」
「私はマンマルコッコの串焼き」
「はい」
3回目ともなると慣れてきましたね。
皆さんの注文を聞いて料理長に伝え、出来上がった料理を配っていきます。
相変わらず忙しいですね、皆さん水ブドウにしませんか?
「あ、ティファレトー!私はヒマワリ酒ねー!」
「俺はヒマワリパンと豆スープを頼む」
ツィツィーさんとザバンさんの夫婦もいました。
結婚して少し経ちますが、仲が良いと噂になっているようで何よりです。
番同士の仲が劣悪である事に何の利点もありませんからね。仲が良いに越したことはありません。
「それにしても.....」
「ああ......」
「良いな......」
何人かが料理を注文せずに私を見ていますが、何なのでしょうか?私としては楽ですが......。
「へっ、青いな」
「注文をしたほうが良い景色だってのにな」
やたらと頷いている人もいます。
「ヒマワリ蒸しパンの人」
「こっちだ!」
「はい」
注文のヒマワリ蒸しパンを机に置くべく、少し前屈みになります。
「ほほぅ」
「どうかしましたか?」
「い、いいや!何でもねぇ!」
「そうですか」
「俺も注文頼む!」
「俺も!」
「はい」
唐突に忙しくなってしまいました。
皆さん食事を素早く摂っては新しく注文をします。
一体どうしたというのでしょうか?何か鬼気迫るものを感じます。
......結局、夕方まではひたすらに忙しい状態でしたね。
今度給仕をする際はギルドマスターに依頼料の底上げを打診しましょう。




