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武器はどれが良いか

ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。


「結局どれが良いんだよ!」


「やっぱ重くてデカいのじゃねぇの?」


冒険者ギルドに来た途端、大声が複数聞こえてきました。

声のする方を見ると、明らかに新人の集まりですね。


「いや、デカいのは高くて買えねぇよ」


「じゃあ、直剣?」


「皆使ってて目立てねぇだろ」


なるほど、扱う武器を決めかねているのですね。

ふむ、向上心もありそうですし、お世話になっているギルド長が人材不足を嘆いていますし、少し助言をしてみましょう。


「直剣で良いと思いますよ?」


「うおお!?」


「ビックリした......」


「え、と、ティファレト.....さん、でしたっけ?」


「はい、こんにちは。ティファレトです。随分と悩んでいましたので銅階級から助言をと話かけました」


「ありがとう、ございます?」


「俺ら、何の武器を買おうか迷ってて.....あんまり高いのは買えないし無駄遣い出来ないしで.....」


「一番のオススメは直剣です」


「......地味じゃん」


「確かに特筆する部分はありませんが、サンレイン王国の誰もが使っているというのは大きな利点となるのです」


「何で?」


「誰もが使ってるがゆえに、どこでも補修がしやすいですし、消耗したり失ったとしてもすぐに手に入ります。そして新しく手に取っても練度が変わりません」


どこでもいつでも習熟が変わらない武器を扱えるというのは非常に大きな利点となります。


「お〜....あれ?ティファレトさんが使っているのは....」


「メイスです。不器用なので」


とにかく殴れば良いという点でメイスはお気に入りです。


「物語で様々な特殊な武器が出てきますが、銅階級と銀階級も誰もああいった物は使っていません」


「え!?」


「死んだ時に武器が特殊だと奪われて、残された味方が大変な事になりますので」


「.......」


「なので、どのような武器を使っても目立つか否かは生き残るか否かですね」


「死体も残らない時ぐらいでしょうか?武器が目印になるのは」


「.......」


どうしたのでしょう?全員が項垂れてしまっています。


「そういう訳ですので、直剣をオススメします」


「.......はい」


随分と意気消沈していますが、助言にはなったでしょう。

さてさて、それではお仕事を探すとしましょう。


「では、私はお仕事を探しますので」


「ありがとう、ございました.....」


これで人材不足が少しでも解消すると良いですね。

後にロールさんが言うには、三人共が冒険者を辞めたようです。何故?

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