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指名手配と怒り

ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。

のんびりと採取の依頼を終えてギルドへと帰ってきたのですが、人混みが凄いですね?


「ほー、無賞金の手配書か」


「いったい何をやらかしたんだか」


どうやら掲示板に新しい手配書が貼り出されたようですね。

それも無賞金とは、本当に何をしたのでしょう。


「こんにちは、ロールさん」


「こんにちは、ティファレトさん。見ての通り、新しい手配書が貼り出されましたが、ティファレトさんは普段通りですね?」


「はい」


手配書が貼り出された時、冒険者も含めた街の人々はそれぞれの対応をします。

賞金稼ぎの為に狩りを行う者、外出を控えるもの、変わらない者。

そして、特殊なのがこの無賞金の指名手配です。

文字通り、この指名手配犯を捕まえても一切の賞金は出ません、ですがそれでも大々的に貼り出している。

これが意味するのは、この指名手配犯には何をしても良いという証明です。

国としては価値は無く、それでいて社会的に問題が大きい人物、そのような人がこの無賞金指名手配となるのです。

このような指名手配犯を狙うのは賞金稼ぎのような者達では無く、非人道的な実験の為の実験体を探す学者や、暇を持て余した犯罪者です。


「子ども達には外出の注意をしなければなりませんね」


ロールさんに依頼の報告を終え、教会への道を歩きます。


「あら?」


すぐそこにボロを来た男性が居ますね。

隠しているようですが、腰の右側にはナイフを忍ばせています。

.......よくよく見ると、先程の手配書にあった指名手配犯では?


「よう、姉ちゃん。あんた、神様を信じるかい?」


「はい」


暗い瞳で男性が私に問い、それに即答します。

神こそが、信じられる事柄の最上位です。


「は、おめでたいねぇ。神様なんてカスを信じるなんて」


「........」


この方、無賞金の指名手配でしたね?


「そんなそそる体をしてよぉ、それで神様を誘惑してんのか?なら俺も誘惑してみろよ」


では、殺しましょう。


「!!?」


一気に距離を詰め、男性の喉をメイスで潰します。

顔を潰すと指名手配犯か分からなくなりますからね、証拠は大事です。

次に仰向けに倒れた男性の足をメイスで砕き、肘も砕きます。

ふむ、ここまですれば逃げる事も出来ず、やがて息絶えるでしょう。


「子ども達への注意は必要無くなりましたね」


翌日、道端に指名手配犯が死んでいるのが発見されたらしく、事情聴取を受けたので正直に答え、昼前には開放されました。

悪い事はするものではありませんね。

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