地道に働きましょう
ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。
今日もお金を稼ぎに冒険者ギルドへと来たのですが.....妙に静かというか、活気が無いですね?
「はぁ〜、楽して金稼ぎてぇ」
「他に仕事無いのかよ?」
珍しく銅階級の人達がいないですね。
全員がギルドにいないのは初めて見るかもしれません。
「あ、ティファレトさん」
「あら、こんにちは」
見覚えがあるような無いような、ひとまず銅階級では無いであろう人が話かけてきました。
はて、何でしょうか?
「なぁ、ティファレトさん。鉄階級で稼げる仕事って無い?」
「ふむ、鉄階級でですか」
鉄階級までですと犯罪者の拿捕とかは無いですし、一番手堅くお金稼ぎが出来るのは一択ですね。
「建設や下水道掃除などの肉体労働が一番稼げますよ」
「いやぁ、それは......」
「街の貢献度も銅階級に上がる条件の一つですよ?」
「でもなぁ」
「楽してお金は稼げません」
「.......はい」
確かに銅階級になると選べるお仕事が増え、依頼料も増えますが、内容は鉄階級の頃よりもっと大変になります。
銅階級になったは良いものの、内容の大変さに着いていけず、自ら降格するという話もあるぐらいです。
さて、私の分のお仕事は......おや、石材の運び出しがありますね、これにしましょう。
こういった日雇いの肉体労働は依頼料が稼げるのでありがたいのです。
とはいえ、あくまで鉄階級の依頼の中でになりますが。
「何にしたんだ?」
「石材の運び出しです。今から行ってきます」
「え、もしかして、ティファレトさんて力持ち?」
「少なくとも、鉄階級の大半の人よりは力はあると思いますよ?」
「マジか......」
攻撃の大半は武器によるものなので、それをひたすらに続けるには体力と筋力が不可欠です。
恐らく、銅階級に上がる過程で筋力は必ずといって良いほどに身につきます。
体の小さなツィツィーさんでさえ、夫のザバンさんより力があるくらいですからね。
「はぁ、俺も頑張るか」
その意気です。
結局のところ、地道に継続する事が一番の近道なのですから。




