6 緊急会議
緊張会議が開催された。マリエール出席する。軍務大臣の心無い発言がマリエールの心を塞ぐ。
6 緊急会議
国王重臣達とマリエール達が向かい合った。別に緊張もしない。この様な場での作法やマナーは心得ている。
「伯爵の次女マリエール、話しはルドルフから聞いたが、実際見ないと信じられないことだ。やって見せてくれ。」
マリエールが説明して魔導妖精が実演していく。ただ時空転移はシルビアの持つ返事で代用した。国王重臣達が唸る中、軍務大臣は言った。
「国防上有用なものばかりです。特に魔導妖精は魅力的ですね。」
マリエールは応える。
「魔導妖精は意思のある魔法人形です。軍部に配置しても働くとは思えません。」
軍務大臣は諦めない。
「未来にも過去にも行けるなら、魔導妖精が前持って襲撃してくる敵を倒すこともできる筈ですよね。」
マリエールは応える。
「時空間を移動するものが過度に歴史に介入することは禁忌です。見てしまった歴史を変えることはできません。未来を歪まさないために今懸命に生きるだけです。」
軍務大臣は怒り出した。
「これも駄目、あれも駄目なら何の為の会議だ。」
国王は、
「軍務大臣、部屋で蟄居せよ。無礼な言動不問にはしない。おって沙汰をする。宰相、護衛を呼んで軍務大臣を連行させよ。」
軍務大臣は連行された。国王は詫びた。
「マリエール、申し訳ない。軍務大臣も日頃は冷静な男なんだが夢の様な話しに舞い上がったのだろう。今日付けで解任する。」
マリエ―ルは国の人事に口を挟む意思はないので口を出さない。国王は言葉を繋ぐ。
「今の様な心無い意見で、取り組みを辞めたり隠す様になったり国に不信感を持たれるのが怖いのだ。君は誰よりも深い恩恵を与えてくれた。君が安心して取り組める様にしていく。だからもう取り組みはしないと考えたりしても人に話さないと思ったりこの国を出て他所の国に行こうと考えないでおくれ。」
国王の言葉で自分は簡単に何処でも行けることが判った。軍務大臣の暴言で会議そのものが意見をなさなくなってしまった。
王子やシルビアとも話しをせず。帰宅した。妖精達との会話は楽しんだが妖精の力とマリエ―ルの魔法を組み合わせることは辞めた。シルビアが妖精同好会の開催を知らせに来た時、組み合わせは辞めましたので参加しても発表する内容がありませんと話した。なら退会の挨拶のためだけでいい。今度だけは参加しなさいと言われた。
最後の妖精同好会と思って、退会の挨拶だけして退出しようと思って入室したら思いがけない人がいた。ミリーさんだ。
「君が組み合わせはもうしないと聞いてね。我々もこりたんだ。新しい技術の創造と酔ってしまったのだね。あの軍務大臣解雇の上伯爵から男爵への降爵。しかも家は弟がついで爵位もない。
この会も考え直さなくてはならなくなった。初心に立ち返り子ども達に幻影を見せたりクッキーを配ったりする会に戻れば良いと思うのだが。」
妖精同好会は元の様に市民の子ども達に幻影を見せる会になった。ミリーが市民のところに行く時は魔導妖精が一緒に行く事になった。マリエールも組み合わせが要らないならので参加する事になった。
マリエールは妖精同好会も辞めようと思った。でも別れ告げいったら。ミリー居て一緒に活動することになった。