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        1 マリエール

 マリエールは転生者。30歳の医師が3歳のマリエールに転生した。

          1  マリエール



 マリエール伯爵令嬢は転生者だ。大学病院の救急外来で働いて居た時ドクターヘリで災害現場に飛んで医療に当たっていたところ何と熊に襲われ転生した。転生したのが3歳のマリエールだった。万能言語の魔法もあり、転生特典と数々の魔法が使えたので問題なく暮らせた。排便の世話や食事の世話お風呂の世話までしてくれるのに抵抗があったが、看護士さんにいろいろ世話をして貰っていた私には同性だからいいかと思えた。

 転生して一番ショックなのは背の小ささだ。本棚に並ぶ本が取れない。フライの魔法で取れるが、見付けたメイドに化物と言われた。騒がれ父親のところまで連行された。父親にフライの実演と他にどんな魔法が使えるか聞かれた。父親は納得したのかしないのか判らないが、無理のない範囲で使う様に言われた。

 魔法人形というものが出来た。単純なことしか出来ないが3歳児であれば十分だろう。

 いろいろやった。いろいろ学んだ。魔法人形は年と共に成長する。時間を稼いでくれる。その間に冒険者ギルドや商業者ギルドに登録して討伐した魔獣や宝石や貴金属を売った。12歳にして領内に自分以上の魔術師はいないと確信出来る様になった。

 4月から貴族学院に通う。家庭教師について貰って学院で習うことは理解したつもりだが兄弟姉妹が幼稚過ぎて比較の対象にし難い。

 13歳になった。少し早目王都に出かけ、社交の場に慣れておくことになった。この日にやって来たのは明日午後学院生とその保護者による社交会があるからだ。

 でっかいホールだ。こんなくらいのホール転生前は日常的に見て来たが伯爵領より出ない内は屋敷よりも大きな建物を見ない。10年見てないからお登りさんだ。あちこちでそんな風景が見られる。社交が始まっている。我が家は伯爵仲間の子息や令嬢を何人か紹介された。思い出した。転生前か転生後か判然としないが、貴族は貴族同士で結婚する。しかも身分的にあまり離れてない貴族と。禁忌は避けるにせよ従兄弟、再従兄弟ぐらいは対象としないと相手がいない。マリエールも外目には可愛い顔をしている。しかも成人から20歳ぐらいが適齢期だ。学院で相手を見付け卒業後結婚が理想らしい。そのためにこの年齢で人を集める。マリエールを手頃な相手だと思われているかも知れない。アナウンスが入った。

「この会場にお集まり頂いているのは学院に通う生徒新しく学院に通うこのなった生徒とその保護者だと思う。私は1年生を終了したルドルフ第1王子だ。すでに1年生、2年生との交流はしている。今日からは新1年生とも交流したい。各テーブルを回るので気楽に声を掛けて欲しい。」

在校生は友達と散らばるが。マリエール達新1年生はこのテーブルから離れられない。それにこのテーブルが伯爵の席だと判って入ればマナーも礼儀もそれなりでいい。下手に動いて王族のテーブルなどに入り込んだり゙したらどう振る舞えばいいのか判らない。このテーブルで同性同士の会話が始まった。

 さっき挨拶していた王子がやって来た。気楽に声を掛けろと言ってたがそんなこと出来る筈がない。

「伯爵のテーブルだね。新入生諸君。君がマリエールかい。魔法が得意だと聞いたよ。何か見せてくれないか。」

フライ、転移は難しいね。むちゃを言われる。王族ってそんなものらしいが、

「判りました。物質変換をお見せしましょう。このグラスを瑠璃という宝石にします。」

マリエールはグラスに魔法を込めて念じた。グラスは変形して玉が

マリエールの手に収まった。マリエールはハンカチ出し、玉を乗せて王子に差し出した。

「シルビアこれは本当の宝石か。」

側にいた美少女が瑠璃を手取って見る。

「間違いないわ。瑠璃という特別の宝石よ。この国では産出しないし一般的でないけど、東の国なら金貨100枚で売れるわ。」

王子はニヤリと笑った。

「マリエール、その方の献上品確かに受け取った。学院でまた会おう。」

マリエールは礼儀に乗っ取り挨拶した。王子は立ち去った。

 学院生と保護者の社交会に学院生の王子が参加する。王子はマリエールに魔法を見せろと言う。

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