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雨上がり、コンビニの前で頬張るアイスはうまい。情報端末には休みを謳歌する友人たちの喜びの声が並び、既読も付けず1人、天を仰ぐ。いまから合流して一緒に出掛ける事だって出来た。だが、この時が愛おしかった。
「龍雲……」
御神木の“主”は飛び立ったのか。風になびいた雲が神々しく美しい龍になり、目の前にあらわる。よくわからないが、珍しいものなので情報端末で撮影してから拝み祈った。「白蛇様の新しい住居が見つかったらいいね」。上から目線か。まあいい。もう会う事もあるまい。
「あたり」
残った棒の印字に喜び、帰路につく。誰の記憶にも残らないくらい平凡がいまだった。そもそも龍も蛇も水の神様だから、雷雨があってもおかしくはない。だが、御神木に雷が落ちるのはよくわからなかった。




