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魔王ゲオルグのストライキ奮闘戦線異状アリ!  作者: 所天駄
第七章 魔王対デリラ
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第七十五話 魔王対デリラ⑤解せぬ


ん?


そういえば、この一連の騒動の根幹には、『対話ありき』であったな。

一番最初の不死軍団から、ダンメツ・ダンサツ両名とすら、最後は対話による平和的解決であった。


そうか、解決のために必要と思われるヒントは、既にデリラから受け取っていたのであるな。


悩む時間は、十分に貰った。

考える時間もあった。


で、あれば、やはり実行に移すまで、であるな。



デリラ・・・は、すぐには呼び出しには応じてはくれんだろうな。


ここは、振出しに戻るようだが、仕方あるまい。


「カーミラ。お前と改めて話し合いがしたい。」

「あらぁー、魔王様から来るだなんてぇ、意外だわぁー」


語尾の端々にからかうような響きはあるものの、表情は驚いたようには見えるな。

だが、回りくどいようだが、これは必要な過程である。


「先ずは、応じてくれたことに感謝しよう。」

「まぁ、素直なのねぇー 本当に珍しいわぁ!」

「吾輩だって、事ここに至れば、素直にだってなるさ。」

「ふーん。もう少し悩んで欲しかったのにぃー

つまんないわぁ。」


うわ、コイツ今ガチでつまんないって言いやがったぞ!

だが、ここで頭に血を昇らせていては、話し合いが進まん。


「コホン。前置きはこのくらいで構わないだろうか?」

「へぇー。本当に今回は素直なのねぇー」


ニヤニヤしながら下から覗き込んでくるな。


「真面目な話しである。」


そう一言だけ断りを入れてから、カーミラに告げる。


「今回の、そうだな、二回目となる大規模なストライキの原因についてだ。」


カーミラの口角がニィっと吊り上がる。


「・・・改めて問う。

原因はなんだ?

教えてくれ。」


カーミラの目が限界まで見開かれる。

何をそれ程までに、驚く必要があると言うのであろうか?


「呆れたのよ!!」

「へ?」


解せぬ。

カーミラから、何故か目いっぱい怒られてしまった。

一時間お説教コールというヤツである。


吾輩が素直に質問したというのに・・・。

解せぬ。


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