第七十話 ストライキ再発!⑥『魔王ゲオルグによる偉大なる覇業日記』
こうして、我がエ・イ・ドーリアン地下大墳墓迷宮は、以下の様な陣容となった。
第一階層レストラン街も併設されたショッピングモール。
第二階層メルヘンチックな魔物が数多徘徊し、乗り物などが多数揃えられたテーマパークであるファンシーランド・ディ・ドゥンケルハイト。
第三階層は、同じくテーマパークだが、こちらは海をテーマとしたディ・ドゥンケルハイト・オーシャンという、若干大人やデート向けな美しい景色やアルコールも提供される場とした。
第四階層は、空をテーマとした魔物や空中に浮かぶ城や島が絶景なディ・ドゥンケルハイト・エア。
各テーマにホテルもかしこに配置されているから、何日でも滞在して楽しむが良かろう。
その分吾輩への収入となるからな。
拡張工事も終わらせたので、従業員となる魔物たちは、一々下層階まで降りる必要がなくなり、従業員専用となる地下マンションや寮も完備した。
第五階層は、冒険者や墓荒らしどもが宿泊したり、各種装備の最終購入場として、安宿や武器防具などの装備店を用意させた。魔物の武器・防具店や雑貨店の出現に最初は戸惑っておった人族どもも、すぐ慣れて宿泊したり買い物するようになったから、適応力の高さにも驚かされたものであった。
そして、入り口付近の宿屋や店舗から少し奥へ進むと、練習用ダンジョンとなる。
入り口では、入場料を支払わせる。
その代りに、第六階層までは死んでも自動的に入り口まで戻り、蘇生する魔道具を腕に嵌めさせる。
第七階層からは、リターン無しで死亡アリなガチンコバトルとなるため、腕に覚えのある者しか入らなくなる。それでも、戦闘種族の者たちは喜んでおるがな。
かくして、我が覇業の前に立ちふさがる者は、誰一人としていなくなったのであった。
めでたしめでたし。
次回から『魔王ゲオルグによる偉大なる覇業日記』へとタイトルを変えねばならんのう。
クハハハハハハハハハハ!
もう少し続きます。




