表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王ゲオルグのストライキ奮闘戦線異状アリ!  作者: 所天駄
第五章 魔王対勇者
53/78

第五十三話 魔王対絶対勇者②ダンサツ・ダンメツ


モニター越しに音声が聞こえてきた。


「「「「我等は、エ・イ・ドーリアン地下大墳墓迷宮が支配者、魔王ゲオルグ様が直臣、四天王である!」」」」


お。登場はなかなかにかっこいいな。


「四天王頭脳担当。ダークエルフ闇大神官アルビダ!」


アルビダは、邪神系の魔法や技術研究などが特異なダークエルフ族の闇大神官だ。

別名は研究ヲタク。

ハイ・ダークエルフであるデリラと若干被るが、性別は男性だ。


「四天王お色気担当ぅー。じゃなくってぇ、不死軍団担当、吸血鬼真祖のカーミラよぉん♡」


毎度おなじみ、こんな時でもボケを忘れずにかましてくれたカーミラ。


「四天王力担当。オーガ族ガーグ。」

「四天王暴力担当。闇竜人族のドアークだ。」


この二人は、本当に質実剛健だな。

無駄な言葉は発せず、じっと相手を隙なく観察している。


「ほう。こんなダンジョンでも、名乗りを上げる馬鹿どもがいるのか。

では、一応名乗ってやる。ケンタロウだ。」


ごん太眉毛で世紀末救世主かって、ツッコミ入れたくなるような革ジャン・革パンツルックの細身マッチョな男が、両手をペキパキ鳴らしながら、スゥっと構える。


「その妻。ユーリ・アリアよ。」


白い百合の花を連想させるような、ワンレン・ボディコンだが可憐で美しい女性が、こちらもまたスゥっと千手観音菩薩の様な構えを見せる。


「魔王様・・・。」

「ああ。

ダンサツ・ダンメツの二人に確定だな。」


ダンサツ・ダンメツとは、世界中に点在しているダンジョンマスター、即ち魔王たちから一目置かれ、超絶恐れられている人間たちの勇者の頂点に立つ二人組だ。


先日、吾輩が留守にして、ダンジョンが滅ぼされた対策会議へ出かけたのも、この二人の手で、少し離れたところにあったダンジョンが、滅ぼされてしまったからだ。


吾輩とデリラの二人が不在の隙に、ゴールディたち一行がやってきて、暴れまわったのは、記憶に新しい出来事であるな。


ダンサツ=絶対ダンジョン殺すマン。

文字通り、この男が通った後には、惨殺された魔物の姿しか残されていないことで、この綽名が付けられた。


ダンメツ=絶対ダンジョン滅殺するウーマン。

文字通りこの女が通った後には、以下同文。


いや。マジでシャレにならん。

こんな二人に襲撃されては、吾輩のダンジョンレベルじゃ太刀打ちできない。

一人でさえ、勝てないのに、二人組で来られたら、絶対無理だ。

竜王様や、もっとクラスの高い魔王の頂点でも、勝てるかどうかと言われている連中であるぞ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ