第二十話 スライム部隊⑥ツライム
「それでだな、その、ス・ラ・リーンたちスライム部隊らの悩みについてなんだが・・・・。」
「あー、人間を生きたままで消化吸収するのがツライムというヤツですね?」
「なんだ、そのスライムをディスったような表現は?」
「な、何でもありません。
ちょっと、人間どもの流行り言葉を真似してみただけです。」
何故か耳まで真っ赤になりながらデリラは両手を前に向けてブンブンと否定するように振り回している。
その姿はちょっと可愛い。
だがな、お前は、闇神官だから、魔物の中ではそれ程腕力が強い訳では無いが、魔物ではあるから、人間であれば軽く首がひねり落ちてしまう程の速さと威力が籠っているんだぞ。
と、ツッコミたいけど、今のタイミングで突っ込んだら、その手刀が吾輩に向けられ、痛いであろうから止めておこう。
「魔王様。
『生きた人間』を消化吸収するのが辛いのであれば、『生きていない人間』であれば、左程辛く感じる訳ではないのではございませんか?」
ナニソレ。
天才現る!?
「そ、そうなの、か?」
「違うのでしょうか?」
「よし、確認してみよう。」
早速デリラと共に、第五階層入り口付近まで引き返してみた。
相変わらず、入り口付近は常駐しているス・ラ・リーンらスライム部隊によって清潔さが保たれているが、奥へ行くほど異臭が強くなりそうな状況に変わりは無かった。
先に書いた短編
「エ・イ・ドーリアン地下大墳墓迷宮叙事詩第一章第十二節 『投げ込むならドリアンだけは止めよ。』」
の本編になります。
https://ncode.syosetu.com/n5851fq/
ようやく、少しだけ書き溜めることができたので、公開しました。
((ノ(_ _ ノ)ドウゾヨロシクオネガイシマス
※短いけど、一話分として。(別に作者がツライム状態ではありませんが)




