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王都シニリア、到着!

「身分証明書?」

 街に入ろうとしたら、門番さんがいてね。その門番さんに聞かれたんだけど、そんなもん持ってる訳が無い。

 ・・・二人とも、あ!忘れてた!って顔してるんだが。

「ええと、どうするんだ?」

「・・・ああ、そういえばステータスの魔法でも街には入れたよな。・・・でも、使えるのか?」

「多分、使える・・・かなぁ?」

 以前出た、ステータスをイメージしてみる。

=================

   結月 想夢(ゆづき そうむ)


・種族 人間


・年齢 16歳(誕生日 5月15日)


・職業 高校一年生(地球) 迷子(???)


・ステータス 


 LV.1(あといくつ 500)


 生命力 10/10

 魔力量 0/1


 筋力 11

 耐久 11

 敏捷 20

 器用 200

 感覚 100

 魔法力 0


 特殊

 空間転移 Lv.1


・称号

 転移した者 異世界人 迷子くん 不運

=================

「これは・・・」

「魔力量が凄いな。悪い意味で」

「魔法が無い世界だったんだからしょうがないじゃないか。寧ろ、魔力がある事に驚いたよ」

「あの ??? ってのは何だ?」

「ああ。この世界の名前って何?」

「ん?ノーリスだぞ」

「うん。これで、表示されてるかな」

=================

   結月 想夢(ゆづき そうむ)


・種族 人間


・年齢 16歳(誕生日 5月15日)


・職業 高校一年生(地球) 迷子ノーリス


・ステータス 


 LV.1(あといくつ 500)


 生命力 10/10

 魔力量 0/1


 筋力 11

 耐久 11

 敏捷 20

 器用 200

 感覚 100

 魔法力 0


 特殊

 空間転移 Lv.1


・称号

 転移した者 異世界人 迷子くん 不運

=================

「ああ、そういう事か。そりゃあ、名前知らなきゃ表示されねえわ」

「まあね・・・。これで通れるのかな?」

「・・・うむ、通ってよし。しかし、異世界人か。それなら、言ってくれれば簡単な質問の後に通したのに」

「「「え!?」」」

 そんな・・・。

「・・・まあ、済んだ事だ。さっさと行こう」

「あー、そこの異世界人君。できれば、どこかのギルドに登録してくれ。ギルドカードが貰えるが、それが身分証明書になるからな」

「はい。分かりました」

 言葉の後に、こっちも仕事が楽になる、と呟いてた気もするがきっと気のせいだ。

 それはともかく、門番さんに言われたので、まずは冒険者ギルドに・・・行きたい。何処か分からぬ。

「・・・案内してくれないかな?お願いします」

「別にいいんですのよ。私達も依頼の達成報告しに行かなきゃいけないですし」

「ありがとう!」

「じゃあ、行くぞ」

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